企業ホームページ運営の心得
「Facebookってどうなの?」に5分で答えるビジネスコラム

Facebookのユーザー数は世界で5億人、海外進出への巨大なチャネルとなりえます
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の百九十参

Facebookはじめました

ようやくFacebookをはじめました。Facebookとは世界中に5億人の利用者(2010年7月時点)がいるとされるSNSです。生来の「ミーハー」さから、新しいサービスを見つけるとなんでも試しているのですが、残念ながら1日は24時間しかなく、締め切りは容赦なく訪れ、試せるサービスには限界があります。いくつかの「SNS」に登録していますが、更新するのは「ミクシィ」ぐらいで、そこからFacebookへの取り組みは後回しにしていました。はじめた理由は「今度はFacebook」というWeb業界と、後述する業界の喧噪がやかましいからではなく、弊社のクライアントに向いている「チャネル」とみたからです。

結論を述べればFacebookとは「チャネル」です。ターゲットがFacebookというチャネルに「ハマる」か否かの問題に過ぎず、チャネルを大騒ぎするのは……いつものことでしたね。「大騒ぎ」はWeb業界のビジネスモデルだから仕方がありません。

Facebookは本当に流行するか

新しいサービスを喧伝するのはWeb業界のマネタイズのパターンに深く関係しています。パターンはこうです。

  1. 新しいサービスを喧伝して「オーソリティ」になる
  2. ヒットすれば関連商品の発売、執筆依頼、セミナー、イベントに招待され小銭がはいる

単純化していますが、他にも「コンサルティング」や「企業研修」などでマネタイズできます。マネタイズとは「換金」で、エバンジェリストを名乗り布教活動を始める大きな理由は、普及率と換金レートが連動するからです。そして多くのWeb業界人が異口同音に唱えることから、外れたとしても「ひとり」の責任が問われることがなく、喧伝は騒音レベルに達します。

どこにでも現れる人たち

それではFacebookは日本で流行するか?

タレントやジャーナリスト、コンサルタントといった著名人にとっては「ファン」と交流ができるメリットは高く、その彼らを追いかけて利用者が増えるのは「セレブの追っかけ」と呼ばれる「ツイッター」と同じ構図です。その限られた属性にしぼれば「ブレイク」は間違いありません。しかし、Facebookは「実名」での登録が規約にあり、「ネットは匿名」というコンセンサスをもつ日本人に敷居が高いと見ているのですが、この点はミクシィとの提携でどう変化するかに注目しています。つまり局所的なヒットは「断言」できますが、大衆に広がると「予言」することはできません。しかし、儲ける方法ならわかっています。ネットで儲ける方法はとてもシンプルだからです。

人を集めて換金する

たったこれだけです。換金方法は物販がアマゾン、広告ならグーグルがその雄です。Facebookという「チャネル」を利用して儲けるための基本戦略も同じです。そして同じビジネスモデルの情報起業家たちがFacebookに続々参戦しています。

ファンは顧客になるか

日本テレビが放送する「ミリオンダイス」は、ミッションに成功した出演者が各国の通貨単位が「目」となるサイコロを振り、でた通貨単位の「100万」をもらえるというバラエティ番組です。「円」なら「100万円」ですが、ベトナムの通貨単位「ドン」なら、日本円にして「4,152円(平成22年11月8日現在)」に過ぎません。

Facebookでは面白いと思ったり、気に入ったりしたときに「いいね!」というボタンをクリックした人を「ファン」として集計します(ファンページ)。この「ファン」の数が世界中で10万人を超える企業も現れましたが、「ファン=顧客」ではなく、さらに「ファン=円」ではありません。

こうした単位のすり替えは情報起業家とWeb業界人が多用するレトリックで、近頃耳にするFacebookの「成功話」でも見かけます。「人を集める」と「換金する」とは、いわば「前振り」と「オチ」で、相関関係はありますが同義ではありません。ファンを増やすことで、企業への信頼感やブランドの価値を高めるといった数字に見えてこない効果も期待できるでしょうが、人を集めるだけでは商売は成り立たず、商売人なら換金するすべを考えなければいけません。

いますぐ役立つ方法

本稿は「Facebook批判」ではありません。国内での現実的な「Facebook活用法」です。

Web業界人なら新しいものを喧伝してマネタイズし、情報起業家は信者を集めて換金します。また、利用者は世界に散らばる5億人ですから、海外で人気のある日本のキャラクターと「コラボ」した英語サイトを用意できれば、10万人のファンを集めることも夢ではありません。そして「10万人」を枕詞に「成功例」と出版社や企業に声をかければFacebookがキャッシュディスペンサーに見てくることでしょう。そのとき5億からみた10万は0.02%に過ぎないと語る必要はありません。

ただし、ここまではWeb業界人と情報起業家向けの活用法。私が注目するのは、はじめに示したように海外向けの「チャネル」としてのFacebookです。

以前、「語学堪能」というUSP(Unique Selling Proposition)を利用して海外市場で儲けるおもちゃ屋の話をしたことがありますが、Facebookを「外国人」に自社の商品やサービスを気軽に告知できるという「チャネル」とみれば、大きな可能性を秘めているでしょう。また、昨今きなくさい話も飛び交っていますが、「近隣諸国」との交流機会は増えており、観光地やレジャー企業にとっても解放すべきチャネルと考えます。と、私もFacebookが開く扉の可能性を絶賛して、たまにはWeb業界人らしくマネタイズの可能性を高めておきます。

今回のポイント

新しいものに飛びつく業界構造。

Facebookは海外に直結するチャネル。

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