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連載衣袋宏美のデータハックス
セッション時間を10分で区切ることは可能か? [アクセス解析Q&A]

衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) 2009/11/12(木) 10:00 コメント(0) トラックバック(0) この記事をTwitterでつぶやくこの記事をはてなブックマークに追加(1)この記事をクリップ!この記事をYahoo!ブックマークに登録この記事をnewsingで投票この記事をSphinn Japanで投票 印刷用印刷用
衣袋宏美のデータハックス

質問:利用回数を表す指標としてセッションがありますが、セッションを区切る時間は30分だと聞きました。自分のサイトは長期滞在するようなサイトではなく、このセッションを区切る時間は10分でよいので、短い間隔で集計しなおしたいのですが、ツールは対応してくれるのでしょうか?

答えサーバーログを集計するタイプのアクセス解析ツールでは、セッションの時間間隔を集計時に自由に設定することができるものがあるので、設定時に変更すれば可能です。Webビーコン(JavaScript)型のASPツールでは、原則この30分ルールで集計されることになると思いますが、ベンダーによっては対応しているかもしれませんので、問い合わせてみましょう。

解説現在の世界の標準的なルールでは、ページの閲覧開始時間の間隔が30分以上開いている場合に、閲覧をやめて中断していると判断して、別の利用行動としてカウントしようという決まりになっています。たいていのアクセス解析ツールでは、この時間が標準に設定されているはずです。

下記の例では同じ利用パターンでも、セッションのルールを30分とするか10分とするかで、どのように違ってくるかを見ていきましょう。

例:あるサイトにおけるある人のページ閲覧記録だとしましょう。各ページの閲覧開始時間が次のようになっていたとします。

ページ名 閲覧開始時間
ページA 12:00
ページB 12:08
ページC 12:15
ページD 12:30
ページE 12:37
ページF 13:20

それぞれの閲覧開始時間の差分が単純にそれぞれのページの滞在時間だとして算出すると、次のようになります。

ページ名 滞在時間
ページA 8分
ページB 7分
ページC 15分
ページD 7分
ページE 43分
ページF 不明

最後の閲覧ページは次がないため差分が計算できません。こちらはすぐに閲覧を止めたかもしれませんし、20分見続けたかもしれませんので「不明」としておきました。

通常通りセッションの区切りを30分とした場合のセッションは、30分を超える時間差があるページEでセッションは切れると考えます。よって下記2つのセッションから構成されるとみなします。

ページ名 滞在時間
ページA 8分
ページB 7分
ページC 15分
ページD 7分
ページE 不明
最初のセッションはここまで
ページF 不明

次にセッションの区切りを10分とした場合のセッションは、10分を超える時間差があるページCでもセッションが切れると考えますので、下記3つのセッションから構成されるとみなします。

ページ名 滞在時間
ページA 8分
ページB 7分滞在
ページC 不明
最初のセッションはここまで
ページD 7分滞在
ページE 不明
次のセッションはここまで
ページF 不明

通常の30分ルールでは2セッションとカウントしていたものが、上記の例では10分と設定変更することで3セッションにカウントされることになります。同じ元データからでも、集計の定義や設定を変更することで、週単位や月単位での集計結果の数字も変わってきますので、過去にさかのぼって集計しなおす際には注意が必要です。

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Web Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

編著に『ネット視聴率白書2009〜2010』、監訳書に『Webアナリスト養成講座』がある。ブログ:Insight for WebAnalytics

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