なるほど!アクセス解析ケーススタディ
専門家のレポートでサイト全体の成績を客観的に判断できる/ぐるなびウエディング+sitegram

ぐるなびウエディング/ジョイジョイ株式会社
Powered by sitegram(有限会社いなかどっとコム)

3つのツールを使い分けて日々サイトを改善し
大局的な観点でsitegramの専門家のレポートを利用

ジョイジョイ株式会社は、ぐるなびグループの子会社として結婚式場情報サイトの「ぐるなびウエディング」を運営している。同社では、アクセス解析はネットビジネスに不可欠であるという観点から、3つのアクセス解析ツール/サービスを利用し、目的ごとに使い分けているという。どのような経緯で3つのツールを使うようになり、サイトにどのように役立ててきたのかを同社に伺った。

野本 幹彦(フリーライター)

ジョイジョイ株式会社の運営サイト「ぐるなびウエディング」の概要や今回導入したアクセス解析ツール「sitegram」の概要は記事の末尾を参照。

ネットでの式場探しを2002年から本格的に開始

ジョイジョイ株式会社
事業統括マネージャー
舘田 智氏

「ジョイジョイ株式会社は、1985年に交通広告の代理店(エヌケービー)の一事業部として結婚式場紹介を始めたのがスタートとなります」と事業統括マネージャーの舘田氏が言うように、雑誌やインターネットなどの結婚式場選びの手段がなかった時代からその式場選びのサポートを行ってきた会社だ。事業部としての設立当初は、JR東京駅「銀の鈴広場」やJR上野駅公園口通路、百貨店内などにネットワークインフラなどを使った情報端末を設置し、相談カウンターなども用意して、結婚式場選びが行える「JOYJOYブライダル」を開設していた。その後、2002年10月に独立してジョイジョイ株式会社を設立。「JOYJOY WEDDING」というインターネットサービスを開始していたが、2005年10月にぐるなびの子会社となり、2006年3月には「JOYJOY WEDDING」から「ぐるなびウエディング」と名称を変え、新たなサービスを展開している。

2002年当初は、ウェブサーバーのログファイルを独自にグラフ化してページビューやユニークユーザー数、各ページのアクセス数を見るくらいしかしていなかったという同社だが、2006年にぐるなびグループとなってから徐々に考え方が変わってきたと舘田氏は言う。

「ぐるなびの子会社となって、2006年3月にぐるなびウエディングを立ち上げたときにはスタッフも変わり、完全に新たな形で作り直すことになりました。その体制で数か月やってきたなかで、これまでのやり方でいいのかという考えが出てくるようになりました。親会社のぐるなびは、月間1400万人以上が利用する巨大サイトです。一方でぐるなびウエディングの市場では、結婚する人は年間73万組しかいません。このような状況下で非常にニッチなユーザーを囲い込むためには、ページビューやユニークユーザー数を追っていても精度は上がらないのではないかと思い始めたのです。何かの特集を組んでその結果がよくなかった場合、表面的な数字だけを追ってみても、その原因をつかむことはできません。アクセス解析というものをしっかりと考えなければならないと思い、さまざまなセミナーに顔を出し、ツールの導入を検討し始めたのが2006年の夏くらいです」

ページビューを見ているだけではビジネスとして成り立っていかないと考え始めたという舘田氏。アクセス解析ツールの必要性について次のように続けた。

「我々のサイトのページビューは増えていたのですが、利用するクライアントの成果には必ずしもつながっていなかったのです。サイトとしてはアクセス数も伸び、確実に成長しているのに、クライアント側から見たら成果の伸びがない、というギャップが生まれてきたわけです。そのギャップは何なのか、ニッチな市場のユーザーを獲得する方法は何なのかを分析するためには、アクセス解析ツールが重要だと考えたのです」

アクセス解析ツールとして初めにVisionalistを選択

「ツールを選び始めた段階では、アクセス解析にASP型、ログ型、パケットキャプチャ型などの種類があることもわかりませんでした」と言う舘田氏は、ネットなどで情報を集めてツールの選択を行っていく。

「我々は改善のサイクルがすばやく行え、担当者レベルで閲覧、分析することを望んでいたので、まず日々の分析が行えるASP型のサービスがよいのではないかと考えました。なかでも重要視していたのは、専門の知識を持ったアナリストが解析するのではなく、現場の担当者が自分の端末を使って解析できるということです。使いやすくわかりやすいことに重点を置き、デジタルフォレストのセミナーにも参加して、純国産で初期費用の低いPV課金である『Visionalist(ビジョナリスト)』を2006年9月に導入しました」(舘田氏)

ジョイジョイ株式会社
プランニングディビジョン
春日 恵理子氏

初めてアクセス解析ツールを導入してみて、「検索キーワードを経路別に取ることができ、コンバージョンにつながった検索キーワードを調べられることが非常に便利」と舘田氏は感じたようだ。また、サイトの企画を立ててWeb担当者としての役割を担うプランニングディビジョンの春日氏は「リファラーを分析でき、検索エンジンから来たのか、ぐるなび本体のサイトから来たのかがわかるようになり、サイト改善に役立てることができると思いました」と初めて利用したアクセス解析ツールの感想を語ってくれた。

では、アクセス解析ツールを導入する契機にもなったページビューとコンバージョンとのギャップはどのような分析結果として表れたのだろうか。

「実際にビジョナリストを入れてみて、集客した数がコンバージョンにつながるわけではないと実感しました。“結婚式”というキーワードで来る人を細かく分析すると、必ずしも式場探しをしている人ではなく、結婚式の段取りを知りたい人だったり、結婚式に呼ばれて服装に悩んでいる人だったり、二次会の幹事を任されている人だったりします。このキーワードだけでは、我々の主なビジネスである、式場を探している人の割合が低いということがわかったんです。これは、ビジョナリストを入れなければわからなかったところだと思います」(舘田氏)

ぐるなびウエディングでは、これらの分析結果からSEOを見直し、コンバージョンを意識したサイト作りを行っていくようになる。また、リニューアルに向けたデータも収集するほか、さまざまなサイトの問題点も見えてきたと春日氏は言う。

「サイトのコンテンツの質を上げるためには、役に立つ情報を提供することと、情報がどこにあるかがわかりやすくなるように、ユーザービリティとアクセシビリティを上げていく必要があります。アクセス解析ツールを導入した3か月後にリニューアルを予定していたのですが、導線分析からユーザーの評価を間接的に分析し、解析データを反映するようにしました。また、“埼玉 結婚式”や“表参道 ウエディング”などのように、エリアを限定した検索ワードで来られる人が多いことにも着目し、2007年9月からは、エリアごとの特集も行うようになりました」

ぐるなびウエディングの各会場の紹介ページは、クライアント自身が更新できるようになっているが、より多くの集客を見込めるコンテンツにするべく、クライアントのネット戦略をサポートできるようにもなったという。

「経路の分析やコンバージョンにつながるキーワードなどを分析した結果は、クライアントである式場の方に対しても情報としてお伝えしてきました。クライアントの方々は、式場などを運営することが主たる業務で、インターネットビジネスを専門に行っているわけではないため、これらのネットの活用方法をお伝えすると非常に喜ばれました。とあるホテルの場合は、周辺にある神社で式を挙げてからホテルで披露宴を行うケースが多かったため、その神社に関する情報を作ることによって集客率を上げることができました」(舘田氏)

リアルタイム性を追求した
より正確な判断のためにSiteCatalystを併用

「キャンペーンや特集などをやっていると、短い期間の中で勝負しなければならないので、リアルタイムの反応を見ながらリンク先やボタンの位置を修正するなどの改善を行わなければなりません。ぐるなびグループ全体で『SiteCatalyst(サイトカタリスト)』を導入したこともあり、グループ内での連携やリアルタイム性を求めるときにはサイトカタリスト、通常の解析はビジョナリストで行っています」と春日氏が話すように、ぐるなびウエディングでは、2007年11月に新しくサイトカタリストを導入し、ビジョナリストと併用している。2つのツールを利用するのは、一見コスト的には無駄なようにも思えるが、どのようなメリットを見出しているのだろうか。

「サイトカタリストは、2007年にイベントでデモを見たときに機能の高さに驚いて、それから機能や価格などを調べてみることにしました。すでにビジョナリストを導入していましたが、コンバージョンの分析機能やリアルタイム性でサイトカタリストがより優れていると感じました。しかし、日常の業務の中で現場の人間が自分の知りたい情報を手に入れるためには、手慣れているビジョナリストのほうがより活用できます。また、過去のデータを活かすためにもビジョナリストを残す必要があります。そこで、この2つのツールの得意な部分を使い分けることにしたのです」(舘田氏)

また、2つのツールを使っていくことで思わぬ発見もあったと舘田氏は言う。

「2つのツールを使い比べると、データの数値や分析結果に微妙なズレが生じてくることがわかりました。たとえば、サイトカタリストとビジョナリストの両方で地域データを取ってきても、各地域からのアクセス数が異なってしまいます。やはり、1つのツールに頼ってその数値だけを信じてしまうよりも、複数のツールを使って数値を見比べなければ、分析の判断を誤ってしまう危険性もあると感じました。そういった意味でも2つのツールを使う価値はあると判断しています」

事業全体を新たな視点でチェックできるsitegram

「ビジョナリストとサイトカタリストの2つのツールを使ってきたなかで、やはりアクセス解析ツールは我々がビジネスを行っていく上で欠かせないものだという認識が強くなってきました」と舘田氏は言う。さらに「アクセス解析するだけでなく、データをどのように活用するかが重要」とも語るように、舘田氏をはじめ企画グループのメンバーは、アクセス解析の手法や考え方を勉強するためにさまざまなセミナーに顔を出すようになったそうだ。

「そんななかで出会ったのが、いなかどっとコムの石井さん(有限会社いなかどっとコム 代表取締役 石井研二氏)のセミナーだったのです。アクセス解析をやっている者としても新しい発見がいくつもあるセミナーで、非常に印象に残っていました」(舘田氏)

石井氏のセミナーが印象深かった舘田氏と春日氏は、石井氏の本などもアクセス解析の教科書として活用し始めた。同時に「sitegram(サイトグラム)」というアクセス解析ツールの存在も知り、分析レポート込みでアドバイスを受けられるサービスに興味を持ったという。

「これまでアクセス解析をやってきて、やればやるほど奥が深いものだと感じるようになってきました。高性能なツールを導入すれば細かな部分まで分析でき、担当者レベルでさまざまな分析を行うことができます。しかし、管理職や経営陣はそれほど頻繁に分析結果を細かく見ていくことができません。細かな改善は行えても、“事業として”どのようにしていかなければならないのか、といったことを判断するには、サイトグラムのようなサービスが必要だと感じていました。そんななか、2008年4月に新しいバージョンがリリースされるということで、導入に踏み切りました」(舘田氏)

図1 サイトグラムの分析に含まれる「サイト構成図」のレポート。訪問者がどのページから来て、どういった経路をたどっているのか、入り口ページや離脱ページなどの動線を詳細に把握できる。

ぐるなびウエディングでは結果的に、現場レベルではビジョナリスト、リアルタイム性や細かな分析はサイトカタリスト、サイト全体の方向性や改善のためにはサイトグラム、という3つのツールを使い分けるようになっている。新たに導入したサイトグラムにはどのような印象を持っているのだろうか。

「企画メンバーの細かな改善や改修は、これまで使ってきたツールで行えます。サイトグラムは、これらの改善や改修が全体として正しかったのかどうかをチェックする通信簿のようなものだと考えています。特に、数多くの解析事例の平均データと我々の解析結果を比較し、どこに強みがあって、どこが弱点なのかを客観的に見ることができるのは非常に参考になると思います」(舘田氏)

また、使い勝手の面でも春日氏の評価は高い。

「これまでももちろん、どの検索ワードで来た訪問者がどのページを閲覧しているのかを調べることはできたのですが、サイトグラムの効果発見データベースを使えば、より簡単に検索できるようになりました。どこのページにどのワードで行っているかという情報はかなり重要なので、わかりやすく簡単にページ単位で検索できるのは助かりますね。

サイトグラムの分析レポートを見ていると、自分達がどうやって分析していいのかわからなかった部分や、新しい発見を見つけることができます。これらの分析レポートを見ながら自分達ももっと勉強して、よりよいサイトを作っていかなければ、と思います」

今後は、サイトグラムをどのように活用して行こうと考えているのかについても舘田氏に伺った。

「今後は、四半期や半期ごとのまとまった単位でサイトグラムを利用し、我々の投資や施策などの効果を測っていきたいと考えています。また、現場の企画や制作担当者は“木を見て森を見ず”といった状態になりやすいので、サイトグラムのデータを利用して会社としての大局的な判断が行っていければと期待しています。やはり、客観的に第三者のプロの目で判断してもらえるのは、心強いですから」

さらに、ぐるなびウエディング全体でアクセス解析の重要性を理解していくことも今後の課題だと舘田氏は語る。

「企画のメンバーはアクセス解析を使いこなしてさまざまな判断ができるようになってきましたが、今後は営業担当も同様のレベルまで使いこなせるようにし、お客様と分析結果を元に話ができるよう教育や研修を充実していきたいですね。アクセス解析は特別な人が行うものではなく、ネットビジネスに関わるすべての人が行えなければならないと考えていますし、分析してそれをどう活用するかが重要ですから」

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ぐるなびウエディング サイト概要

関東圏、関西圏、国内リゾートの結婚式場などを探せる結婚式準備の情報サイト。こだわりの条件などで検索できるほか、電話やメール、店頭での相談もできる。結婚式の体験談や段取りを解説した読み物なども用意され、ゲーム感覚で結婚スタイルを診断できるなどコンテンツも満載だ。また「ぐるなびウエディング二次会」というコーナーもあり、式場近くの二次会会場を探したい場合にも便利だ。


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ジョイジョイ株式会社の選んだアクセス解析

プロのアドバイスとレポートで
サイトの問題点を的確に把握できるサービス

sitegram(有限会社いなかどっとコム)
http://www.sitegram.com/

サイトグラムは、アクセスログを預けてデータを分析してもらうことによって、さまざまな角度からサイトの問題点や改善点をチェックし、アドバイスをもらうことができるサービスだ。通常、アクセスログを預けて約2週間後には分析結果が出され、1995年から解析を行ってきた実績のあるWebコンサルタントからのアドバイスやレポートを利用できる。これまでの解析のノウハウをベースに、他社と自社サイトの比較によってサイトの特徴を浮き彫りにしていく手法も、サイトグラムならではのサービスといえる。アクセスログファイルをどのように抽出してよいかわからないユーザーでも、社内またはレンタルサーバーなどの管理者に渡すヒアリングシートが用意され、ウェブサーバーやログファイルの形式にかかわらず、簡単にログファイルを取得できるようになっているので安心だ。

サイトグラムでは、基本的に5つのレポートが出され、きめ細かな分析を行える。戦略地図として利用できるレポートの「サイト構成図」では、ウェブページのサムネイル画像が入ったホームページの構成図上にログ解析の結果がプロットされ、動線などの全体の動きをチェックすることが可能。会議やプレゼンのほか、今後の戦略を立てるのにも利用できる。ページ経路をビジュアル化した「重点ページ」では、特定のページに入る動線と出る動線をピンポイントで表示。コンバージョンポイントとなるページや重要なページを指定して、各ページの詳細やキーワードの傾向を読み取ることができる。

「アドバイスレポート」は、プロの観点からどのようにサイトを改善したらよいかを指摘するものだ。Webコンサルタントが解析データとサイトを照らし合わせてアドバイスし、問題点・課題の抽出から対策の立て方までを実践的にレクチャーしてくれる。また、注目キーワードの効果、問題性の高いページを誰でも簡単に見つけられるようデータベース化し、CD-ROMで提供する「効果発見データベース」では、ゴール分析、入口ページ分析、キーワード分析、サイト全体の概要、ページ詳細などを検索できる。データで納品されるので、ローカルのPCでいつでも確認することが可能だ。さらに、細かな項目に分けられた「詳細レポート」も用意されている。 サイトの課題に合わせた解析オプションも用意されており、通常のレポートだけでなく、業種や業態に合わせた細かな分析も可能だ。もちろん、これらのオプションでも、問題点から対策方法までを解説してくれるので、自サイトの弱点や延ばしたい部分に合わせて利用していくことができる。

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※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材時点または記事初出時点のものです。

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