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SEOのキーワードからカテゴリ、商品ページを戦略的に設計しよう!

ネットショップのカテゴリと商品ページのキーワードはどう選ぶ?(連載第11回)

この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。

ネットショップに共通するサイトの基本的な構造と言えば「トップページ」「カテゴリページ」「商品ページ」「特集ページ」の4つ。前回はまずトップページと特集ページにキーワードを設定するお話をしました。今回はネットショップに欠かせないカテゴリと商品ページのキーワードについて解説します。

カテゴリページのキーワードに必要な5つのポイント

カテゴリとは商品を格納する箱のようなものですね。すべてのサイトに必要なわけではありません。商品数が多く、目的の商品がなかなか探し出せないような場合に、カテゴリ分けをするといいでしょう。

「なぜ、カテゴリ分類するといいのか?」その理由は、ある特定の商品ページよりも、たくさんの商品が陳列されているカテゴリページのほうがコンバージョン率が高いことがあるからです。ですから、カテゴリページのキーワードはSEO的にも非常に重要です。

さて、ネットショップでは、どのようにカテゴリ分類するといいでしょうか

まず、思いつくのはネットショップで扱っている「商品/アイテム」ですね。

そしてショップによっては「メーカー」や「シリーズ」といったカテゴリも必要かもしれません。さらに美容・健康商品を扱っているショップでは「お悩み」や「効能」といったカテゴリもあるとよいかもしれません。

少し規模の大きいサイトになると、たとえば、「資生堂×化粧水」といった、「メーカー×アイテム」をクロスした「クロスカテゴリ」も重要になるかもしれません。扱っている商材の種類や数によって必要なカテゴリは変わってくると思います。

今回は前回に引き続き寝具ショップを例にします。必要なカテゴリはアイテムですね。

アイテムカテゴリを作るうえでのポイントを5つご紹介したいと思います。

ポイント ① カテゴリはユニークにする

1つのサイトに同じカテゴリ名が2つ以上、存在しないようにするということです。次の例を見てください。

例:ある寝具サイトのカテゴリ構成

「ボックスシーツ」というカテゴリ名が、「布団カバー()」と「ベッド用関連()」の2か所に出てきています。

また、①と②それぞれのリンク先ページを見てみると、ほぼ同じ内容のページになっています。

これではURLも2種類できてしまい、SEOの効果が分散してもったいないですね。内容が全く同じであれば、どちらかのみに置いて、もう片方のカテゴリからはリンクだけにするといいでしょう。

もしくはどちらかのURLをメインと決めてしまって、もう一方のページにはcanonicalタグ(カノニカル)を入れてしまって正規化してもいいかもしれません。

例:①をメインとして、②のページのmetaタグ内に次のカノニカルタグを入れる。

<link rel="canonical" href="http://www.futontown.co.jp/cate/futon_cover/box_sheet/">

※メインと決めるのはそのページが紐づくカテゴリがより重要なほうにしましょう

これで②にリンクが集まっても①に効果が継承され、検索エンジンでは①のみヒットするようになります。

もし内容が若干違うのであれば、次のように名称を差別化するといいでしょう。

布団カバーのカテゴリには、「ボックスシーツ」
ベッド用関連のカテゴリには、「ボックスシーツ(ベッド用)」

また、1階層目の大カテゴリと2階層目の中カテゴリなど上下階層で同じ名称になっている次のようなカテゴリ分類も避けたほうがいいでしょう。

大カテゴリと中カテゴリで同じカテゴリ名になっている

このような場合、たとえば、中カテゴリを「座布団・クッション」から「座布団」と「クッション」と分ける。また、「クッション」は派生語の検索が複数あるので、もし商品があるのであれば、より細かく、「ビーズクッション」「円座クッション」に分けて、大カテゴリと重複する名称のカテゴリをなくせるといいでしょう。

名称の重複が原因で評価が下がるといったことはありません。たとえ、カテゴリ名が重複していたとしてもGoogleは、最善のカテゴリを自動的に選んでヒットしてくれるでしょう。

ただし1つのページであれば集約できる被リンクが2つに分けることによって分散してしまいます

商品構成などによってはなかなか難しい部分もありますが、なるべくユニークなカテゴリ分類ができるといいでしょう。

ポイント ② 人気のキーワードを使う

これはわざわざ解説しなくてもその通りだろうと思いますよね。第9回で、紹介したツールで調べれば人気のワードはすぐにわかります。

でも、「人気度」だけに注目すると落とし穴があります。布団ではいい例を思いつかないので、今回は靴のネットショップサイトを例とします。

たとえば、キーワード調査をしていたら「ハイヒール」が7500の検索数と非常に人気なのでハイヒールに関するカテゴリページを作ってみたけれど、なかなか検索上位に表示されなかったり、アクセス数がのびなかったり……そんなことってありませんか。

こんな場合は、Googleで「ハイヒール」と検索してみてください。

「ハイヒール」の検索結果
「ハイヒール」の検索結果

「ハイヒール」の検索ニーズには、お笑い芸人の検索やTV番組もあるようですね。

そして、下図「ハイヒール」の派生語の状況などから「ハイヒール」のキーワード検索には買い物ニーズがあまりないとGoogleは判断しているのか、通販サイトは1ページ目にも2ページ目にも1件もヒットしません

「ハイヒール」の派生語

ですから、ハイヒールの検索数が多いからといって、検索しているユーザーがハイヒールを購入する目的で検索しているとは限らないのです。カテゴリにキーワードを設定するときは、人気度だけに注目するのではなく、「派生語」や「検索結果」を確認してユーザーの検索意図をしっかり探ってから、キーワードを考えていくといいでしょう。

また、人気のキーワードというと、表記揺れも気になるところです。日本語には送り仮名、カタカナ、漢字、英語などさまざまな言葉使いがあります。引き続き寝具ショップを例に考えてみましょう。「敷布団」が人気キーワードだとして、「敷き布団」、「敷きふとん」など複数の表記が考えられます。

例:「敷きふとん」を使っているサイトの例

ひと昔前であれば必ず人気の「敷布団」を使いましょう、とすすめるところですが、最近はGoogleの辞書が進化しているので、多少の表記揺れはカバーしてくれます。

実際に、Googleで「敷布団」と検索した結果がこちら。

「敷布団」の検索結果

「敷き布団」や「敷きふとん」のサイトも上位にヒットしていますね。

というわけで、表記揺れはあまり気にしなくてもいいですが、言葉によってはやはり別視されていて対策しきれない場合があります。キーワードを設定するときは、一番人気の表記、言い回しにしておくとやはり確実かもしれません

ポイント ③ キーワードは細分化する

カテゴリのキーワードは、なるべく細かく設定したほうがいいです。

たとえば、「枕」1つでも「低反発枕」「高反発枕」「そばがら枕」「ビーズ枕」などいろいろ検索されています。もちろん商品がないのにカテゴリを無理に作る必要はありませんが、商品があるならば、なるべく細分化したカテゴリを作るといいでしょう。

次の例は、枕カテゴリの配下が細かく分かれていてよい例ですね。商品があるのであれば抱き枕や高反発枕があってもいいですね。

例:ある寝具サイトの枕カテゴリの構成

細分化するときのよくある質問として、「どのくらい商品があればカテゴリを作ればいいのか?」というものがあります。

商品が時期によっては取り扱いがない、もしくは1点しかないというのでは、訪れたお客様が逆にがっかりしてしまうかもしれません。「自分がユーザーだったら」という視点で考えるのが一番よいでしょう。

私なら、3点程度あればカテゴリに分かれていたほうがうれしいですし、もし在庫切れなどで商品が0点になるようであれば一時的にそのカテゴリは非表示、非リンクにしておいてもらったほうがいいです。

たまにどのカテゴリを見ても「売り切れです」というショップがあり、がっかりします……

ポイント ④ 言葉をカットしない

寝具に限らず、ベビー用、子供用、男性用、など年代や性別が関係するカテゴリで言葉をカットしている例をよく見かけます。サイトを作っている立場ですと、「いちいち書かなくてもわかるだろう」と思われるかもしれませんが、検索するユーザーの言葉に合わせてキーワード設定をすることが重要です

例①は、「ベビー寝具小物」のラインナップですが、「ベビー」がすべてカットされた言葉で表記されています。

例①

例②は、「ジュニア布団」のラインナップですが、すべてに「ジュニア」が記載されています。

例②

ひと昔前であれば必ず②にしましょう、とすすめているところですが、②は量と文言によっては、ユーザーにとってわかりづらい印象をあたえ、視認しにくくなることもあります。

その場合、ナビゲーションでは例①のように「子供用」や「ジュニア用」「ベビー用」などはカットしてもかまいません。そのかわり、移動先のページでは「ベビー用タオルケット」など細分化したキーワードを使ったほうがいいでしょう。

例①の「タオルケット」をクリックした先のページ

①のタオルケットへ移動したページのtitleタグをみると、次のようにあまりよくない文言になっています。

良くない例:寝装|ベビー寝具小物|タオルケット|ベビーケット

titleタグに、上層カテゴリの「ベビー寝具小物」が入っているのでまだいいですが、本来ならば、次のようにするといいでしょう。

良い例:ベビー用タオルケット・ベビーケット

上層のカテゴリ名は入れずに該当ページのカテゴリ名だけにして、「ベビー用」などの言葉をプラスします。

また、上図赤枠の「タオルケット」はなぜかh3でマークアップされています。ここはh1でマークアップすべきですね。

先ほどの表記揺れ同様、最近の検索エンジンは進化しており、多少言葉をカットしていても、テーマが一致しているページは、たとえ完全一致でなくともヒットしてくれます。

ただ最低限、titleタグには、テーマに関するキーワードが含まれていたほうがいいですし、可能であれば、移動した先のページのh1大見出しにも使ったほうがいいでしょう。結果的にそのページの情報がユーザーに確実に伝わり、検索結果に表示されたときやそこから訪れたユーザーのアクションにもつながりやすいでしょう。

また、共通する言葉をカットするのでよく見かけるのが「セット商品」などです。これも「寝具セット商品」と記載したほうがいいですね。

ポイント ⑤ 上の階層で重要なキーワードを使う

サイトに訪れたとき、ユーザーは「どんな商品があるかな」とまずカテゴリのメニューを見ることも多いのではと思います。

ユーザーが最初に目にするのは第一階層、つまり一番上の階層のカテゴリですよね。

そのため、ユーザビリティ的には「重要な商材」や「売れ筋の商品」を配置することが多いと思います。

SEOでも、同じ考え方ができます。検索エンジンは、トップページから1クリック、2クリックですぐにいけるようなページは、重要と判断する傾向にありますので、検索ニーズのある重要なキーワードは、深い階層よりも上層のカテゴリに配置したほうがいいでしょう。

では、寝具ショップの場合、検索ニーズが高い人気商材はなんでしょう。

1つは「羽毛布団」ですね。私も夏用、冬用と持っています。次の図は、羽毛布団の検索推移を表した図です。

「羽毛布団」の年間検索推移

ピークは秋から冬にかけてですが、年間通しての月平均検索回数は8,514と人気です(キーワードウォッチャーより)。

次に、ある寝具サイトのカテゴリメニューを2つ見てみましょう。例①、②どちらも第一階層のカテゴリ構成ですが、「羽毛布団」は見当たりません

ある寝具サイトのカテゴリメニュー 左:例① 右:例②

例①、②ともに「羽毛布団」は「掛けふとん」の配下にあると考えられるわけですが、下図をみてもわかるように、「掛けふとん(平均:242)」と、より人気キーワードの「掛け布団(平均:2,324)」の年間検索推移を調べると平均検索ボリュームは「羽毛布団」のほうが上回っていますね。

「掛け布団」の年間検索推移
「掛けふとん」の年間検索推移

人気のキーワードである「羽毛布団」を「掛けふとん」のカテゴリのなかから切り出して、SEO的にもユーザビリティ的にも目につく第一階層に配置するといいでしょう。

ただ羽毛布団を上位階層に表示するかわりに掛けふとんを落とす、というわけではありません。両方のカテゴリが第一階層にあるような状態にするといいでしょう。

また、寝具ではないですが、ファッションサイトでは、こんなケースもあると思います。SEO的には①と②、どちらの構成がいいと思いますか。

例①
第一階層 第二階層 第三階層
バッグ グッチ レディース
バッグ コーチ レディース
バッグ シャネル レディース
例②
第一階層 第二階層 第三階層
バッグ レディース グッチ
バッグ レディース コーチ
バッグ レディース シャネル

「バッグ レディース」と「バッグ グッチ」どちらの言葉のほうが検索ニーズが高いか、という観点から考えるとブランド、つまり「バッグ グッチ」のほうが人気です。そのため例①のようにブランドがより上層の第二階層に来ている配置のほうがベターです。

商品ページのキーワードは「盛り過ぎない」

商品には、「型番商品」と「オリジナル商品」の2種類があると思います。型番商品はメーカー、商品名などが決まっていますので大体同じような文言になるように思います。

たとえば、次のような構成ですね。

ビオレ プライムボディ ボディオイル (80mL)
{メーカー名} {シリーズ名} {商品名} {スペック}
型番商品

一方、オリジナル商品は自由に商品名を名付けることができると思います。

SEO的に商品ページは、キーワードをそこまで意識せず、それこそ自由に商品の魅力を表す名称をつけていただいてかまいません。

ただ、「タオルケット」が人気だからといって、全商品「タオルケット」という商品名ではよくないですよね。

「速乾タオルケット」「コットン100%タオルケット」「軽量 シングルサイズ タオルケット」など特性を含めるといいでしょう。

そしてネットショップに一番ありがちなのが長い文字数の商品名です。特にモールに出品しているショップの商品名はモール内SEOも意識しているからか、とにかく長い傾向にあります。

長すぎる例:【本場今治産綿100%5重ガーゼケット/日本製/ダブル・ロングサイズ180cmx230cm】【大自然恵みの中で育ちました。綿をふんだんに使って織りました】【カラー:ピンク・ブルー】2色揃えました。触れただけで涼しく肌ざわりがとってもやわらかなガーゼケットです。

長いですね(笑)。上記のように長いと結局何の商品か、何がキーワードなのかユーザーにも検索エンジンにも伝わりにくいですし、検索結果に出たときに途中で切れてしまいます。商品名は簡潔にメーカー、素材、サイズ、特徴などを2、3個入れる程度にしましょう。

改善例:本場今治産綿100% 5重ガーゼケット/日本製/ダブル・ロングサイズ

「大自然恵みの中で育ちました。綿をふんだんに使って織りました」や「触れただけで涼しく肌ざわりがとってもやわらかなガーゼケットです」といった商品の説明文は、meta descriptionや商品コピー部分に入れるといいでしょう。

◇◇◇

さて前回、そして今回と2回に分けて取り上げた寝具のネットショップのキーワードを次のようにまとめました。

特に集客のかなめとなるのはカテゴリワードと特集キーワードです。皆さんの商品に合わせて最適なキーワードを選んで、コンバージョンアップを目指してください!

オリジナル記事はこちら:SEO実践編、カテゴリと商品ページにキーワードを設定してみよう(2015/10/09)

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