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日々、FMCだのクラウドイノベーションだの、あるいはTwitterやらUGCやら、ことさら情報通信業界では流行り廃りの波が大きく、目先のトレンドを追いかけるだけでいっぱいいっぱいになりがち。そんな毎日で一歩踏みとどまり、自らが関わる業界の枠組みを大きくとらえ直すことが、今の仕事に関する思わぬ「気づき」につながったり、新たなビジネスチャンスの発想を得たりすることはしばしばある。思考の幅を広げるための手がかりになる一冊が本書だ。
ネット社会の郊外=サイバービアへの集団大移動が始まっている デジタルコミュニケーションの本質を原点に戻って捉え直す意欲作
かつて人は生活の質を向上させるために、都会から郊外(サバービア)へと積極的に移り住んで行った。窮屈な都会を抜け出し、郊外で羽を伸ばし、人々と連帯を深めようとした。いま、それと同様の現象がネットを舞台に起こっている。
これまでのウェブ解析方式を覆す斬新なアプローチの教科書 三位一体法は会社と顧客両方にWin-Winの成果をもたらす
初めて書店で見たときは、アクセス解析ツールを使いこなす“HACKS本”かと思ったがそうではない。本書は、Google Analyticsのエバンジェリストでもあるアビナッシュ・コーシックによるアクセス解析の教科書だ。構成に従って毎日1時間かけてレッスンを積み重ねれば、ウェブアナリストに必要な知識を身につけられる
デジタルネイティブとノンネイティブとの超えられない壁を冷静に分析 ビジネスチャンスは「ケータイ」と「動画」でひらける
2011年、「デジタルネイティブ」世代、平成元年生まれ以降の幼い頃からさまざまなデジタルデバイス環境に触れて育った若者が社会人になる。
「デジタルネイティブ」がネットやゲームを共有しながら交わすコミュニケーションの様式や常識は、後天的にパソコンや携帯電話を使い込んできた「ノンネイティブ」とはまったく異なる。本書はデジタルネイティブとノンネイティブとの価値観の違いを指摘し、2年後には根深く、越えがたい断絶が社会に出現すると予測する。
2015年に求められるのは、「質」と「絆」を重視した「ソーシャル消費」 消費のトレンド、新商品、サービスなどを描いた“未来予想図”
本書では近い将来の日本の消費動向を予測。具体的には2015年にターゲットを当てて、消費のトレンド、新商品、サービスなどについて“未来予想図”を描いている。
2015年前後に社会人となる若者世代を「ケータイ・ネイティブ」と呼び、ライフスタイルがこれまでの世代と大きく異なるなど、「若者観測」「シニア観測」「ファミリー観測」「情報社会観測」「コミュニティ観測」「観光力観測」「環境社会観測」という7つのパートに分けて消費を分析する。
もはやインターネットで調べられる情報は当たり前 街歩きや新聞・本などから収集してこそ価値が出る
ネット全盛の今、“ネット偏重を捨てよ、町へ出よう、そして本を読め”と説いているのが本書だ。週刊誌、情報誌で編集者やライターを務めてきた著者が、自らの取材経験を通してネットに頼り過ぎることの危険性や、実社会での情報収集・処理の重要性を訴える。
著者はまず、何でもネットの検索に頼る若者の姿勢を「ググればいいじゃん症候群」と呼んで戒める。
人間の脳をリファクタリングするための実践マニュアル 学習スキルと思考スキルの改善し、頭脳労働の達人になろう
どんなことでも達人がやると、なぜか非常に簡単に見える。だが実際にはもちろん簡単ではない。初心者と達人の違いは、ルールではなく直感で物事を処理できるようになることだという。
この本は「ウェットウェア=脳」の「リファクタリング=内部構造の改善」を目指す一冊だ。人間の技能習得過程を初心者から達人までの5段階に分類した「ドレイファスモデル」にのっとり、さまざまな思考法のコツを紹介していく。
ニュースサイト編集者が体感したユーザーの生態 夢物語のネット礼賛論を打ち砕く嫌悪すべき現実
極めて刺激的なメーンタイトル「ウェブはバカと暇人のもの」。ウェブビジネス、特に、セグメント化されていない不特定多数のネットユーザーと直接関わるビジネスをしている人なら、程度の差はあれ、このように感じたことは一度ならずもあるだろう。
ニュースメディアを編集する筆者は、ユーザーに対して「暴言を吐いてしまうと」と断りながらも「『バカ』も多いのである」と断言する。
「出版2.0」は紙の呪縛から解き放たれている 「誰でもメディア」の時代にこそプロの気概を説く啓蒙の書
慣れ親しんだビジネスモデルに固執し、メディアの形態の変化についていけない大出版社は「ネット脳死状態」と筆者は言う。インターネットが持つメディアとしての可能性をわかりやすく説き、既存メディアがウェブ攻略に手をこまねいている間に「出でよ未来の菊池寛」と煽る。なんとも刺激的な言説で話題の一冊だ。
筆者は、「出版2.0」の枠組みについて考えなければ生き延びられないと説く。
インターネットを活用した現代の広報活動バイブル メディアを過小評価せず現実的方法を具体的に紹介
広報とネットに関する書籍で本書以外は不要だ。本当に「使える」のはこれだけ、と言っても過言ではない。
本書は、ネット時代の広報の考え方から、ネットのさまざまなシステムやサービスの解説と、それらを利用した広報活動の具体的な方法まで網羅している。しかし本書の本当の価値は、米国人の著者が米国の現状を背景に書いた本の翻訳、という点だ。それはなぜか。
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