カスタマーエクスペリエンスに基づくマーケティング戦略

[商用CMSガイド] 編集部の気になる製品チェック!
A/Bテストやアクセシビリティ機能を統合した高機能CMS Oracle WebCenter Sites 12c登場

名実ともにオラクル化が完了。今後はよりいっそうマーケティングサービスとの親和性と連携を強化
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Oracle WebCenter Sites 12c登場!
バージョンアップのポイントを解説
オラクル製品としての使いやすさと、他のツールとの連携強化によって、さらに成熟度が高まった。

CMSは、いまやA/Bテストなどのマーケター向け機能を統合する時代だ。2015年10月にリリースされたオラクルのエンタープライズ向けCMS「Oracle WebCenter Sites」の最新版では、A/Bテスト機能をはじめとするデジタルマーケティングのエクスペリエンス管理機能を強化するなど、マーケター、管理者、開発者向けのさまざまな機能拡張と改善が図られている。

バージョンアップのポイントを解説するとともに、日本オラクルでOracle WebCenter Sitesを担当する中根諭氏に、今後の製品戦略の方向性について話を伺った。

バージョンアップの注目ポイントは「A/Bテスト機能」の統合と充実

今回アップデートされた12cは、2011年のFatWire買収後から数えて2回目のメジャーバージョンアップとなる。

前回のメジャーバージョンアップで公開された11gR1では、モバイル対応と外部コンテンツとの連携、パーソナライズ機能が強化され、「Webコンテンツ管理システム」から、ユーザーの行動履歴、プロファイル情報に併せてパーソナライズをマルチデバイスで行うといった、デジタルマーケティングを支援する「Webエクスペリエンス」基盤へと大きく進化した。

今回のバージョンアップでは、こうしたエクスペリエンス管理の機能がさらに強化され、以下に示すようなマーケティング担当者、開発者、管理者向けの機能改善や拡張が加えられた。

  1. 「顧客の心をつかむデジタルエクスペリエンス」を提供する機能拡張

    ポイントはA/Bテスト機能だ。これは、A/Bテストの作成、開始、終了、レポート確認、本番反映というサイクルがOracle WebCenter Sites編集画面に統合され、マーケター自身が簡単に行える。

  2. マーケティング担当者のための「便利で、使いやすい」機能拡張

    マーケターが時間や工数をかけずに、簡単にコンテンツを作って公開できる仕組みが整備、拡張されている。

  3. 管理者、開発者の「運用管理の効率性や生産性を高める」機能拡張

    テンプレート開発がしやすくなるようなAPIなどの改善や、インストール関連作業の自動化による環境構築の工数削減、稼働状況、サービスの起動停止などを統合監視できるツールが追加されている。

それぞれのポイントについて、さらに詳しく解説しよう。

Point 1
A/Bテストの機能拡張――顧客の心をつかむエクスペリエンスの提供

大きく2つの機能がある。1つ目は、A/Bテスト機能の「A/B Test」だ。A/Bテストの作成から開始、終了、レポート確認、本番反映のサイクルすべてを、編集画面(Contributor UI)に統合したものだ。テストとコンテンツ編集画面が別ということはなく、1つのツールで統合されているのが特徴だ。

テストで何を測定するかというコンバージョンの設定も、マーケター自身ができる。画像を対象にするか、コピーの文言によってCVが変わるのか、テストの内容をきめ細かく設定できる。なお、テストの実施に際しては、毎回JavaScriptのコードをページに埋めるといった面倒な操作は一切必要ない

テストを実施するマーケターは、編集画面から実際に公開されるイメージをプレビューモードで確認しながら、テストパターンを作成できる。画像などのWebページの構成要素は、基盤であるOracle WebCenter Sites上でアセットとして管理され、簡単に差し替えることが可能だ。もちろん、対象をページ全体とすることも可能で、細かい粒度でA/Bパターンを設定してテストできる。

編集画面から直感的な操作で、マーケター自身がテストを設定、実行できる

また、テストの開始日、終了日などの条件も編集画面上で設定できる。終了条件は、「訪問ユーザー数がしきい値に達したら終了」など、さまざまな指標で設定できる。もちろん、テストは、2種類のパターンだけでなく、A/B/C/D/……Xと、複数にわたるパターンのテスト実行が可能だ。

さらに、A/Bテストのコンバージョンを定義、管理する「コンバージョンアセット」という機能は、滞在時間や最小閲覧回数などのコンバージョン指標を組み合わせて、より複雑で柔軟なテストの作成、実行を可能にする。顧客セグメント別に動的にコンテンツを出し分けられるOracle WebCenter Sitesの特長を活かして、セグメントごとに異なるページを表示させることもできる。

テスト実行結果もコンテンツ編集画面から閲覧が可能だ。

レポートの呼び出しも編集画面上で行える

レポート画面を呼び出して結果を確認し、もっとも効果の高いパターンを本番採用することも、ボタン1つで操作が可能で、直感的に操作ができる。

もっとも効果が高かったパターンが可視化され、本番採用もワンストップで行うことが可能だ

このように、A/BテストのPDCAサイクルを自動化することで、サイトの課題解決の高速化と省力化を実現できる。

2つ目は、訪問者の統合プロファイル管理機能である「Visitor Services」だ。これは、社内のディレクトリサービスやCRM、FacebookをはじめとするSNS、さらに「Oracle B2B Cross-Chanel Marketing」(旧名称:Eloqua)などのマーケティングオートメーションのツールと連携し、サイト訪問者の情報を収集し、プロファイル情報として統合的に管理する機能だ。

Visitor Services
サイト訪問者の360度ビュー(全体像)を把握
訪問者の状態を確認(未ログイン/ログイン済)
DISCOVER
ID管理よりプロファイルを取得(OAM)
GET PROFILE
プロファイルプロバイダを利用してプロファイを充実(Eloqua)
ENRICH
収集したプロファイルから必要な情報を選択
Aggregate Templates
複数のプロファイルを関連付け
LINK
分析/レポーティングのために訪問者プロファイルを提供
FEED TO ANALYTICS
サイト訪問者の全体像の把握に役立てることができる

プロファイル情報をもとに、サイト上でコンテンツをパーソナライズ、ターゲティングしたり、アクセス分析、レポートに活用したりすることができるほか、A/Bテスト機能とのシームレスな連携が可能だ。

今後は、データマネジメントプラットフォーム「Oracle DMP」(旧名称:BlueKai)など、「Oracle Marketing Cloud」の各サービスとの連携をさらに進めていく予定だ。

Point 2
アクセシビリティ対応やRTLへの対応――コンテンツ編集者が「もっと便利に、使いやすく」

マーケターなどコンテンツ編集者向けの機能としては、「Contributor UI Publishing」がある。いままで、コンテンツの公開は、管理者権限の付与された管理者の画面からしかできなかったが、この機能により、公開権限が付与されたユーザーであれば、マーケターなどのコンテンツ編集者でも、コンテンツの作成、承認だけでなく、公開操 作が可能になる。

また、ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)2.0に準拠した「Oracle accessibility Guidelines 2.0」により、スクリーンリーダーや、キーボードショートカット、ハイコントラストなど、アクセシビリティへの対応や、Contributor UIがアラビア語などのRight To Left(RTL)言語に対応し、10カ国11言語に対応している。

アクセシビリティ対応の1つとしてハイコントラスト表示が可能

Point 3
パフォーマンス監視や環境構築の自動化――管理者/開発者向けのエクスペリエンス強化

開発者向けの機能としては、テンプレート開発、管理の際に、開発とデザインの分業化を促進し、開発工数を短縮する「サーバーサイドAPI」により、サイトの表示部分はHTMLで、プログラムによる処理の部分は、「Groovy」とよばれるJavaプラットフォーム上で動作するスクリプト言語で開発できるようになった。

さらに、Oracle Universal Installer(OUI)に対応し、インストール関連作業が自動化された。これにより、環境構築の工数削減が期待できる。

管理者向けの機能では、Oracle Enterprise Manager(EM)によるパフォーマンス監視が可能になった。管理者は、サービスの稼働状況や、起動、停止、エラーログの確認などを、コマンド叩かなくても管理ソフトウェアから監視できるようになった。

Oracle Enterprise Managerなど、管理者の負荷を軽減する機能が追加された

ニーズの高いデジタルマーケティングとの連携強化とクラウドへの注力がキーワード

Oracle WebCenter Sitesは、マルチデバイス、マルチリンガルの動的CMSとして、多言語で製品サイトを展開したり、会員サイトで会員のプロファイル情報や行動履歴を利用した表示コンテンツのパーソナライズを実現するツールとして発展してきた。

さらに、バージョンアップを重ねるなかで「Webエクスペリエンス」基盤として、パーソナライズやレコメンデーションを可能にするCMSとしての機能が強化されてきた。

中根 諭 氏
日本オラクル株式会社
クラウド・テクノロジー事業統括
Fusion Middleware事業統括本部
ソリューション本部
WebCenterソリューション部
シニアセールスコンサルタント

中根氏は、今回のバージョンアップにより、オラクル製品としての成熟度がさらに高まったと説明する。

11gR1までのバージョンアップ内容は、実はFatWire時代に予定されていたものです。その意味で、今回の12cというバージョンは、オラクル製品としての使いやすさと、他のツールとの連携強化によって、さらに成熟度が高まりました

2015年10月の発表以降、新規のお客さまは、すでに最新バージョンを利用していただいており、既存のお客さまも、サポート契約をしていただいているお客さまであれば、無償で12cへのアップグレードが可能です」(中根氏)

さらに、将来を見据えた機能拡張や今後の展望については、「マーケティングとの連携」と「クラウド」というキーワードを挙げる。

1つの方向性として、Webエクスペリエンス管理基盤という方向性がありますが、今後は、さらにデジタルマーケティングとの連携を強めていきます。企業が何のためにサイトを制作するかといえば、マーケティングやブランディングなどにおける、何らかのコンバージョンが目的としてあるからです。

すでに連携しているOracle B2B Cross-Chanel Marketingに加え、Oracle DMPとの連携など、Oracle Marketing Cloudとの連携は、より強いものになっていくでしょう。また、Java Cloud ServiceやDocuments Cloud Serviceなど弊社が提供するPaaSについても、今後は親和性を高める機能拡張を予定しています。

オラクルは、クラウドに注力すべくPOCO(ポコ=The Power of Cloud By Oracle)と呼ぶスローガンを掲げています。製品の方向性としても、クラウドとの連携/親和性の強化が大きなキーワードになっていくでしょう」(中根氏)

製品情報

Oracle WebCenter Sites
提供事業者: 日本オラクル株式会社

Webコンテンツ管理システムとしての基本的な機能は当然のこと、オンラインでの「カスタマー・エクスペリエンス」を改善するための機能を備えた「Webエクスペリエンス管理」。

ターゲティング、テスト&分析、パーソナライズ&レコメンデーション、スマートフォンやタブレットなどのマルチデバイス対応、多国語サイト対応など、高度な機能を備えている。

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