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グーグルのJavaScript理解はまだ発展途上。画像の遅延読み込みは少し注意

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グーグルのJavaScript理解はまだ発展途上。画像の遅延読み込みは少し注意
★★★☆☆ Lazy Loadは苦手 (Webmasters Stack Exchange)

ページをスクロールしていって、画像が表示される部分まで来ると、その時点で画像が読み込まれる。そういうページを見たことはないだろうか。

こういった仕組みは、「Lazy Load(レイジーロード、遅延ロード)」と呼ばれる。ページが最初に表示されるタイミングでは、スクロールしなければ出てこない場所の画像は読み込まないようにすることで、ページ表示が早く完了するようにするためのものだ。そうすることで、ユーザーエクスペリエンスを高めるのが目的だ。

こうした遅延ロードは、多くはJavaScriptで実装しており、さらに元のHTMLの作り方も通常とは異なるが、そのためのライブラリなども公開されており、すでに一般的になっている。

しかし、実はSEOには不向きな面があるようだ。

SEOフォーラムにこんな質問が投稿された。

1つのページにいくつもの画像がありLazy Loadを使って必要な画像を順に表示させている。HTMLのソースコードには画像の実際のURLは書いておらず、外部ファイルのJavaScriptで順次読み込ませている。

こうすると、SEOはマイナスだろうか。

つまり、Lazy Loadを使うと、ユーザーに見せたい画像のURLは、グーグルが読むHTMLの状態では、通常の<img>タグのsrc属性に記述されていない。そのため、画像のインデックスなどに影響があるのではないかということだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように返答した。

noscriptタグを利用すればいいというアドバイスがフォーラムメンバーから出ていたが、noscriptタグには頼らないほうがいいだろう。なぜなら、たくさんのスパムがnoscriptを使おうとするので、noscriptの中に書かれているコンテンツを必ずしも私たちは信用するとは限らないからだ。

画像へのリンクを別途設置しておくというアイデアには賛成だ。一般的に、画像がそのページの主要な要素であるならば、普通のリンクとして埋め込むことは自然だろう(複数のサイズの画像があるならば、少なくとも1つはそのようにする)。そうすれば、必ず普通にインデックスされるはずだ。

こういったケースに適切に対応できるように私たちは取り組んでいるが、今日明日すぐに変化があるとは思えない。

検索エンジンのことを考慮に入れるなら、Lazy Loadを利用せずに画像の本当の場所を示したimgタグを、普通に使ったほうが安心なようだ。

本来ならば、Lazy Load用の画像URLとしてHTML5のカスタムデータ属性で比較的一般的に使われている「data-src」や「data-original」などの値をグーグルが理解してくれればいいのだが。

日本語記事でピックアップしたように、グーグルはJavaScriptの理解力の向上に力を入れており、実際に結果も出している。しかし、まだLazy Loadのように進歩が追いつかない技術も数多く残っていそうだ。

公式ブログでは次のように注意を促していた。

場合によっては、JavaScript が複雑すぎたり特殊すぎたりして、Google で実行できないこともあります。このような場合は、ページを完全に正しくレンダリングすることはできません。

Lazy Loadはまさにこれに該当するのだろう。

JavaScriptファイルをブロックすべきでないが例外はある
★★★☆☆ でも基本的にはクロールさせる (Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

日本語記事で取り上げた、グーグル公式ブログでのJavaScriptの処理能力向上の記事で、外部のJavaScriptファイルのクロールをrobots.txtなどでブロックしないようにグーグルは注意を促していた。

これに関する、マット・カッツ氏とフォロワーのツイッターでのやりとりを紹介する。

(フォロワー): ときにはそれ(「JavaScriptファイルをrobots.txtでブロックしない」などの推奨項目)に反したほうがいいこともあります。

我々は、メールアドレスを隠すためにJavaScriptを使っていたことがありました。ですが、Googlebotはどうやってかそれを見てしまっていたことがありました。

マット・カッツ氏: (何らかの意図をもって)特定のJavaScriptファイルをrobots.txtでブロックすることは、問題ない。

だが、(そういう意図があるわけではないのならば)一般的には、おすすめできない。JavaScriptファイルをブロックしてしまうと、グーグルがページを理解するのを妨げることになってしまうからだ。

クロールをブロックする意図や目的があるのならば、JavaScriptファイルをブロックすること自体は問題ないし、そうするべきだ。逆にいうと、そういった意図や目的がないJavaScriptファイルは、基本的にはブロックせずにクロール対象としておくべきだと理解しておこう。

Googlebotは、どれがオリジナル記事なのか判断するのが難しいことがある
★★★☆☆ こちらから教えてあげよう (Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

「複数の同じコンテンツが別URLで存在する場合の、どれがオリジナルかの判断」に関する、グーグルのマット・カッツ氏とフォロワーのツイッターでのやりとりを紹介する。

フォロワー: Blogger(グーグルが運営するブログサービス)に投稿したのとまったく同じコンテンツをLinkedIn(リンクトイン)のブログにも投稿したら、どちらが(検索結果で)勝ちますか? こういうことをやっても大丈夫ですか? それとも重複コンテンツになる悪いことですか?

マット・カッツ氏: 通常は、そのブログ記事がどこで最初に公開されたかを僕たちは突き止めようとする。だけと、ウェブのクローラにはそれが難しいことがあるんだ。

同一のコンテンツが複数の場所(サイト)で存在する場合、グーグルは、「どれがオリジナルなのか」を判断しようとする。

その手がかりの1つとして、各コンテンツが公開された時間がある。当然、オリジナルがいちばん初めに公開されているはずだからだ。

ところがGooglebotがオリジナルを常に最初に発見してくれるとは限らない。サイトのクロール頻度やクロールのしやすさなどによっては、複製側の方を先に見つけることがありうる。複製側を先に見つけてしまったら、それをオリジナルとしてみなしてしまうかもしれない。

同一のコンテンツを複数の場所で利用する場合、特定のページをオリジナルとして早く見つけてもらうための方法としては、次のようなやり方がある。

  • PubSubHubbubで通知する ―― PubSubHubbub(パブサブハバブ)はコンテンツの公開や更新をこちらから速やかに通知する仕組み。グーグルはPubSubHubbubをサポートしている。

  • サイトマップを送信する ―― 新しいURLを記述したサイトマップを送信し、グーグルに通知する。

  • Fetch as Googleでインデックスに送信する ―― 新しい記事のURLにFetch as Googleを実行したあとインデックスに送信する。Googlebotの早急なクロールをリクエストできる。

  • +1する ―― グーグルの+1ボタンを記事に設置し、それを押す。こうするとクローラが気付いて訪問してくれることがある(ただしやりすぎてスパムにならないように注意)。

  • コピーの掲載までに間隔を開ける ―― オリジナルコンテンツがインデックスされたのを確認してから別のサイトに掲載する。

なお、先に発見されたからといって検索結果でそれが上位に必ず表示される保証はない。サイトのオーソリティ度や信頼性も関わってくる。

自分たちでコントロールできるやり方でいえば、「オリジナル以外のコンテンツから、オリジナルのコンテンツにリンクを張っておく」というやり方は有効だといわれている。

サイトマップに書いてはいけないURL
★★★★☆ インデックスさせるURLだけを書く (Google Webmaster Help Forum)

サイトマップには、インデックスさせたいURLを正確に記述しなければならない。

グーグルのジョン・ミューラー氏が公式ヘルプフォーラムでこのように注意した。

次に示すような、検索結果に出す必要がないURLはサイトマップには含めてはならない。再確認しておこう。

  • 404エラーのページ
  • リダイレクト元のページ
  • 重複するURL(優先するURLだけを記載する)
  • noindex robots metaタグを記述してあるページ
  • robots.txtでブロックしているページ

検索エンジンを操作する目的のリンクはウェブスパム
★★★☆☆ どんな形態であれガイドライン違反 (Google Webmaster Help Forum)

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムで、こんな質問が投稿された。

フォーラムのプロフィールページから何本かバックリンクを張りました。URLのままでのリンクです。

ランキングに悪い影響が出るでしょうか。

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように釘を刺した。

はっきりさせておきたいことがある。

検索エンジンを操作できると目論んで他人のフォーラムに自分のサイトへのリンクを設置しているのだとしたら、それはウェブスパムと見なされ、アルゴリズムと手動ウェブスパムチームの対象になっているだろう。

リンクを設置するサイトのPageRankがどのくらいかは問題ではないし、.gov(米政府系サイトのドメイン名)かどうかも問題ではない。

フォーラムを見ている人にそのリンク経由でサイトを訪問してもらいたいという意図ではなくリンクを設置しているのならば、あなたがやっていることは、私たちにとってはウェブスパムだとみなされるだろう。

グーグルのような検索エンジンがどのように自分のサイトを見ているかを気にかけるのなら、他のサイトに置いてきたそうしたリンクをすべて削除することを勧める。そして、この先はもうそういったことはしないことだ。

もはや詳しい説明は不要だろう。「検索順位を上げる」ことを目的にして、人工的に作り上げたリンクは何であれガイドライン違反になりうる。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

先週に引き続き、SEO Japanの運営元アイオイクスさんの社員が参加したSMX Londonカンファレンスのレポート記事をピックアップ。

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