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社内SEOの難しいところとは? ジェシカ・ボウマン氏インタビュー(前編)

私はSESサンノゼの開幕前、クリス・ウィンフィールド氏にインタビューして、同氏がパネリストとして参加するパネルディスカッションやソーシャルメディアなどについて、興味深い話を聞かせてもらった。

そして、SESシカゴ(12月8~12日)を間近に控えた今回も、SES で講演するジェシカ・ボウマン氏にインタビューする機会に恵まれた。ボウマン氏は、SEOmozにとってすばらしい同業者であり協力者であるというだけにとどまらず、SEOに精通しており、かなり前から業界ではその名前(と笑顔)は広く知られている。

同氏はSESシカゴで、社内SEOに関するプレゼンテーションを予定していたので、私はSEO業者やカンファレンスについて、いろいろ質問してみた。そしてもちろん、無人島に持っていく必需品についてもね。楽しんで!

ジェシカ・ボウマン氏(左端)、左から右に、ローラ・リッペイ氏、ダフィナ・カーティス氏、ローレン・ヴァッカレロ氏、キム・クラウゼ・バーグ氏、みんなの大好きなブロガー(私)、そしてダニエル・ウィンフィールド氏

●レベッカ 簡単に自己紹介をお願いできますか。どのような仕事をしているか、どこにブログを投稿しているかなど、読者の参考になりそうなことを。

●ボウマン氏 今年まではずっと社内SEOとして、ヤフー、エンタープライズ・レンタカー、それにBusiness.comで社内SEOプログラムを手がけていました。そして2008年の中ごろ、社内SEOの支援を専門に行うSEOinhouse.comという会社を設立しました。社内SEOをゼロから始める手間をなくし、より速く成果を出せるよう手助けする会社です。

社内SEO向けのコンサルティングや社内SEOプログラムの構築を通じて、企業が迅速かつスムーズにSEOを導入できるよう支援しています。社内SEOには正しいアプローチがあるということに私は気付きました。ところが、前方に何があるかわからないまま試行錯誤を繰り返し、遠回りなやり方をしているところもあるんです。最終的には同じところにたどり着くでしょうが、私たちはROI(費用対効果)を高めて失敗を減らし、目標により速く到達できるのです。

それから、私はSEMinhouse.comでブログを書いています。

●レベッカ SEO/SEM業界に入ったいきさつは?

●ボウマン氏 多くの検索マーケターと同じで、たまたまだったんです。エンタープラズ・レンタカーで働いていたけれどもプロジェクトマネージャーの職を解かれてしまった私は、社内の別のポジションを求めて面接を受け、空いた時間は仕事を探して回りました。そんなとき、ある人が「当社では検索エンジンに取り組みたいと考えている。検索エンジンマーケティングとか言うらしいんだが」と言ってきました。それを聞いて、私は2週間休みを取り、20ページの文書を会社に提出したんです。その文書では、SEOについて説明し、会社の取り組みに関して、正しい部分と誤っている部分、そして修正が必要な部分を明らかにしました(私にとって初めてのSEO調査でした)。すると、これは十分フルタイムの仕事になるんじゃないかときかれたんです。2年間はかかりっきりになるほどの仕事量でしたからね。その後のことは、皆さんがご存じの通りです。

●レベッカ SEO業界の好きなところはどんなところですか? 嫌いなところは?

●ボウマン氏 常に新しい何かがあるところが好きです。つまり、追い求めて最大化すべきチャンスが常にあるということです。嫌いなところは、遅れずにしっかりついていくのに、すごく時間がかかるところ! 最近はSEOについて書かれたものが非常に多いので、仕事量を調整しながら、メディアで革新的な情報を見つけるのに苦労します。

●レベッカ 総じて男性中心の業界で、女性であることに何か壁を感じますか?

●ボウマン氏 意外にも、答えはノーです。男にしかわからない話というものも少しはありますし、「女人禁制の夜」というものもありますが、女性にだって女だけの会話や「男子禁制の夜」があるわけですから、おあいこですね。社内SEOとして私が見てきたことは、どんな大企業でも似たようなものだと思いますよ。検索マーケティング業界に入ったとき、私にとって最大の障害は、女性であることではなく若さでした

●レベッカ SESシカゴでは、「社内SEOとして学んだ教訓と手に入れた勝利」について話される予定ですね。社内マーケターが直面する特有の苦労、あるいはSEO会社の場合と異なる苦労とは、どんな種類のものですか?

●ボウマン氏 どこから始めましょうか! これは、それ自体がまったく新しいことなんです。SEO会社にいると、革新的なアイデアが求められますし、変更すべき点を完璧なリストにして提供しなければなりません。社内SEOの場合は、それに加えて、反対意見や社内の力関係、もっと優先すべき作業などが立ちはだかるなかで、どうやって処理していくかを考え出す必要があります。

社内SEOの中には、私がこれまでに会った多くのコンサルタントよりも優秀な人たちがいます。そんな人たちでも、会社で人々の支持や賛同を得るのに苦労しているんです。多くの社内SEOが、アイデアの売り込みを後押ししてもらうために、コンサルタントを引き込む必要があると感じています。実際、私のトレーニングや講演の仕事も、たいていの場合は「会社にどうしてもらいたいんですか? どんな反対意見があるんですか?」と問いかけて議論するところから始まります。その後の方向はすべてそこで決まるのです。

●レベッカ 社内SEOとして働くことと、SEO会社でで仕事をすることを比べて、何か特にこれといった長所や短所はありますか?

●ボウマン氏 それは当然、長所も短所もありますよ。SEO会社で働いていると、まったく独創的な発想をし、それによって信用を築くことが求められます。しかし、社内SEOの場合は、独創性を抑えておかないと、「自分のアイデアはいつも突飛で会社に受け入れてもらえない」という思いにとらわれてしまうおそれがあります。

私自身は、SEO会社で働く方がストレスはずっと少ないと思います。すべきことをクライアントに伝えれば、それをどうやって実行に移すかを考えるのは向こうの仕事ですから。私はクライアントに対し、さまざまなアイデアを提供し、それを実現するための提案をします。でも結局のところ、SEO会社が手伝えることはそこまでなんです。実際自分たちが現場に入り込んでいって、そこの鍵を握る人たちと良好な関係を築いていかないかぎりはね。

一方で社内SEOの場合、検索順位の向上もトラフィックの増加も自分が大変な努力を重ねた結果であり、社内の人がそれを見ていますから、非常にやりがいがあります。打つ手を間違えなければ、SEO担当者は社内で非常に目立つ存在にもなり得ます。私もこれまで、さまざまなプロジェクトで、COOや社内弁護士、CIOなどを相手にプレゼンを行ってきました。SEO会社でも、このように一目置かれる存在を目指すことはできますが、社内SEOなら確実にそれを実現できるのです。

この記事は2回に分けてお届けする。次回も引き続き、ジェシカ・ボウマン氏のインタビューをお伝えしよう。→ 後編を読む

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