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リンクを誘うエサの賢い撒き方

最近SEOBlackHatが、地球温暖化について「人類史上最大の科学的詐欺」という投稿を掲載した。

SEOBlackHat

筆者は別の理由があると説明しているが、この投稿は明らかに、検索エンジン最適化(SEO)コンテスト「globalwarming awareness2007」で上位に食い込むために設けたリンクを呼び寄せる目的のエサだ。このように、わざと他人を刺激するコンテンツを用意して被リンクを誘う手法を、SEOの世界ではリンクベイティング(link baiting)と呼ぶ。

前述の投稿では、事実情報、リソース、チャートなどを余すところなく並べ、地球温暖化はでっち上げだと、読み手に納得させようと試みており、事実に関する主張の間に、妄執的な印象を与える文章をちょこちょこ交えている。

地球温暖化のでっち上げは、他の知的で善良な人々を多数引き込み、彼らをして、より大きくて押し付けがましく強大な力を持った世界政府を求める改革運動の半宗教的狂信者たらしめてきた。

この投稿文の本当の良さは、読者を効果的にいら立たせる事実と、最適な量の個人的見解を混ぜていることだ。もしも、全部が全部妄執じみた内容だったら、読み手は頭のおかしな人の暴言として顧みもしないだろう。逆に、全部が全部事実を並べ立てた内容だったら、実際に読者はわずかばかりの信憑性を認め、肯定的な反応を示すかもしれない。この投稿文は両方を混ぜ合わせることで、実に人々を引き付けるものになっている。

注目を集めるために、論議を呼ぶ題材をブログに書くことは、別段新しい方法ではないが、SEOBlackHatが掲載した文の最後にあるこの上手い一言には、特に感心した。

コメントは受け付けていない。見解を述べたければ、トラックバックを送ること。

この筆者は、リンクベイティングの要領を心得た人物だ。感情的な反応を誘い、それがリンクの動機になるよう仕向けている。

SEOBlackHatには申し訳ないが、私はこの記事の中で、ランキング上有効になるリンクを張らなかった。なぜなら、私がリンクしたいと思う対象は、むしろglobalwarming awareness2007での競争相手だからだ。

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