ファミリーマートが多機能型の床清掃ロボットを300店舗に導入、コンビニ大手で初

コンビニエンスストアのファミリーマートは、多機能型の床清掃ロボットを2月末までに300店舗に順次導入する、と1月31日発表した。コンビニチェーン大手で初めてという。小型のモニターを搭載し、埃やゴミの吸引、拭き清掃などの基本機能に加え、商品情報やキャンペーンを告知する役割を持つ。陳列スペースを利用して商品の訴求もできる。

社会環境の変化や人手不足に対応した。多機能型床清掃ロボットは、店舗の従業員が1日3回行っている床清掃業務の掃き清掃、拭き清掃を自動で実施し、約1時間の清掃業務を削減する。ロボットの清掃業務は1日5回を想定。店舗床の清掃レベルが向上するとともに、清掃業者による定期床清掃回数を減らせるため、店舗の運営コストが低減できる。

小型モニターでは商品の情報やキャンペーンを告知。ロボット本体に設けた商品陳列スペースに商品を置いてアピールすることで、購買につなげられる。センサーで来店客や障害物を検知して衝突を回避する。今後はAI(人工知能)カメラの追加実装を予定する。売り場の状況を録画し、店長や店舗指導員が店舗外から売り場を確認できるようにする。