国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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スマホからのウェブトラフィックは増加の一途。参照トラフィックではグーグル検索がFBを大きく上回る

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スマホからのウェブトラフィックは増加の一途。参照トラフィックではグーグル検索がFBを大きく上回る
スマホとグーグル検索はやはり重要 (Recode) 海外情報

米国における大量のウェブサイトに対するトラフィックの集計データを、米アドビ システムズが公開した。2015年1月以降、400社の大企業のサイト/アプリを利用した1,500億以上のユーザーが対象だ。

次のような特筆すべき結果が出ている。

  • 2015年1月以降スマートフォンのトラフィックが68%増加 ―― PCとタブレットは減少。ウェブ全体のトラフィックは横ばい。

  • スマートフォンでは、参照トラフィックの61%がグーグル検索経由。16%がフェイスブック経由

  • 2016年初めと比較すると、スマートフォンではアプリの起動が22%減少 ―― ただし、グーグルやアマゾン、フェイスブックのアプリには当てはまらない

  • ニュース系のサイトがスマートフォンからのトラフィックの最も著しい伸びを見せた ―― 2016年の大統領選挙が理由と思われる

デバイスごとのウェブサイトへの訪問数推移。上がスマートフォン、真ん中がタブレット、下がPC。

ウェブへのアクセスのうちスマホからの比率が高まっているのは、日本でも同様に違いない。ウェブ全体のトラフィックは減っていないとのことなので、PCおよびタブレットからのアクセスがスマホに移って行っているのだろう。

グーグル検索を介してのウェブへのアクセスが3分の2近くを占めているのも、驚きだ。フェイスブックが2位だが、グーグルのほうがかなり多い。

フェイスブックとグーグルが同じくらいかもしくはフェイスブックのほうが多くても不思議ではないと筆者は考えたので、意外だ。外部サイトへの参照トラフィックという点では、米国ではグーグルがまだまだ覇権を握っているようだ。

または、このデータには多少の偏りがあるのかもしれない。というのも、Adobe Analytics利用サイトのデータなので、知名度が高くナビゲーショナルクエリが多いサイトが多数含まれていたり、SEOに大きく力を入れているサイトが多かったりするのかもしれないのだ。

(特定上位以外の)アプリを起動する回数が減ったのも、興味深い。米国ではトップ3アプリ(フェイスブック、メッセンジャー、YouTube)の利用時間がアプリ利用全体の80%を占めていると聞いたことがあるので、その傾向がデータにも表れているのだろう。

ニュース系サイトのウェブトラフィックが躍進しているのは、前述のように大統領選挙の影響もあるだろう。それに加えて、AMPのトップニュースカルーセル表示もひょっとしたらアクセス増に貢献しているかもしれない。

米国のデータなのでそのまま日本に当てはめることはできないとしても、次の傾向は気にかけておくといいのではないだろうか。

  • スマートフォンからのウェブトラフィックは増え続けている
  • グーグル検索は依然として主要なトラフィック源
  • アプリはトップにならないと使ってもらえない
  • ニュースをスマートフォンで見る習慣が根付いてきているようだ
★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

『検索エンジン最適化スターターガイド』の更新版をグーグルが準備中
モバイル検索はガラケーからスマホへ (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

グーグルの『検索エンジン最適化スターターガイド』の更新版が、そう遠くない将来に公開されそうだ。ジョン・ミューラー氏が英語版のオフィスアワーで明らかにした。

現在のスターターガイドは7年前に配布されたものだ。依然としてSEOのベストプラクティスであるとはいえ、現在の検索の状態にマッチしなくなっている内容もある。

代表例がモバイルだ。今のスターターガイドのモバイルは、フィーチャーフォン(ガラケー)に対する解説になっている。スマートフォンのモバイル検索の最適化ではないのだ。

seo-watch170915-1.png

新しいスターターガイドでは、モバイル検索といえばもちろんスマートフォンが対象になっている。

具体的な公開日まではミューラー氏は明らかにしていないが、新バージョンの『検索エンジン最適化スターターガイド』を期待して待とう。

★★☆☆☆
  • (公開されれば)すべてのWeb担当者 必見!

アドワーズ広告でもAMPの超高速体験を!
コンバージョン率アップに貢献することを期待 (Inside AdWords) 海外情報

アドワーズのランディングページが、正式にAMP対応した。

リンククリック後の表示スピードが、AMPのLP(左)と通常のLP(右)ではまったく違う(元記事掲載画像)

AMPで作られたランディングページは、オーガニック検索から表示するAMPページと同様にAMPキャシュから返されるので、超高速な表示をユーザーに提供できる。

このスピードを検索ユーザーに提供するために必要なのは、基本的には、有効なAMPページのURLをランディングページに設定するだけだ。自動的にAMPキャッシュからランディングページが配信される。

※筆者補足: テキスト広告のみ対応。キャッシュからの配信は9月21日開始。10月半ばまでには完了予定。

AMPでサポートしているコンポーネントはもちろんすべて利用できる。たとえば解析にはamp-analyticsが使えるし、A/Bテストにはamp-experimentが使える。

ページのスピーディな表示はコンバージョンに大きく影響する。広告にもAMPを積極的に取り入れてみてはいかがだろうか。

導入に際しての詳細はドキュメントを参照してほしい。

★★★☆☆
  • モバイルユーザーの多いAdWords広告運用者向け

グーグルの公式認定証でウェブ担当者の信頼感アップ!?
デジタルマーケティングを無料で学べるeラーニング (Google のデジタル ワークショップ) 国内情報

検索の仕組みやソーシャルメディアの活用方法といったデジタルマーケティングの知識やスキルをオンラインで学べる教材を、グーグルが無料で公開した。全コース修了するとグーグルの公式認定証を取得できるそうだ。

7つのコースを選んで学習できる。SEOに関連するコースもある。

コース選択

グーグル公式の認定証を保有していれば、社内や取引先からのあなたへの信頼度がひょっとしたら増すかもしれない。

仕事の合間を見て挑戦してみてはいかがだろうか。

★★☆☆☆
  • すべてのWeb担当者 必見?
  • デジタルマーケティング職の人に伝えましょう

グーグル、App Indexing用Fetch as Googleを廃止
今後はFirebaseが提供するツールを利用 (Google Webmasters on Google+) 海外情報

App Indexing用のFetch as Googleを廃止することを、グーグルがアナウンスした。

App Indexingの検証には、Firebaseが提供している各種ツールを使える。ただし、筆者が知る限りでは、Fetch as Googleと同等の機能を持つツールは提供されていないはずだ。

いずれにしても、App Indexingを導入しているサイトのウェブ担当者は、アプリ開発者にもアプリ用Fetch as Googleの終了を伝えておく必要がありそうだ。

★★☆☆☆
  • App Indexingを導入しているWeb担当者 必見!
  • アプリ開発者に伝えましょう

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