インタレストマッチ活用講座

インタレストマッチ--ユーザーの興味関心に合わせた広告を表示する新サービス

※2013年1月29日より、興味関心連動型広告「インタレストマッチ」は「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」という総称に変わりました。 インタレストマッチは広告掲載方式のひとつとして存続します。

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2008年9月16日、ヤフーとオーバーチュアが共同開発した興味関心連動型広告サービス「インタレストマッチ」の配信がスタートした。配信先は、Yahoo! JAPANの「不動産」「ファイナンス」「ニュース」など22サービス。段階的に拡大し、Yahoo! JAPAN内で月間最大200億ページビュー規模の配信を想定している。今回は、インタレストマッチの概要をわかりやすく紹介しよう。

ユーザーの興味関心を加味した
コンテンツ連動型広告

オーバーチュアの主要な広告サービスには、検索連動型広告の「スポンサードサーチ」と、コンテンツ連動型広告の「コンテンツマッチ」の2種類がある。9月に配信がスタートしたインタレストマッチは、コンテンツマッチの進化版であり、後継サービスと位置づけられている。

では、どのような点が進化したのか。大きなポイントは次の2点だ。

1つは過去の検索履歴やページ閲覧履歴を分析し、ユーザーの興味関心にマッチする広告を配信できること。そしてもう1つは、Yahoo! JAPAN IDの登録情報を基に、性別、年代、地域(72地域)のターゲティングが可能であるという点だ。

まず前者から説明していこう。従来のコンテンツマッチでは、閲覧中のページ内容にマッチする広告を表示しているのは周知の通り。これに対してインタレストマッチでは、閲覧中のページ内容に加え、「過去に見たページの内容」「検索したことのあるキーワード」を総合的に判断し、それらに関連した広告を表示する。これによりユーザーと広告のマッチング精度を高め、クリック率など広告のパフォーマンス向上につなげていく。

表 インタレストマッチとコンテンツマッチの機能比較
インタレストマッチコンテンツマッチ
コンテンツのマッチング
検索・閲覧履歴のマッチング
ターゲティングYahoo! JAPAN IDの登録情報に基づき、性別、年代、地域(72地域)でターゲティングが可能地域ターゲティング(全国、地域・地方、都道府県)のみ可能
時間帯配信1時間単位で配信可能時間帯指定はできない

具体的に説明しよう。たとえば今はサッカーの記事(ページ)を見ているユーザーがいるとする。このユーザーは、ここ数日の間、国内旅行について熱心に検索しており、中でも沖縄に関するページをよく閲覧していた。従来のコンテンツマッチであれば、ユーザーの過去の検索・閲覧行動とは無関係に、サッカーに関する広告を配信する。広告はページの内容だけと紐付けられているからだ。しかしインタレストマッチの場合は、前述のようにユーザーの検索・閲覧行動も加味するため、サッカー関連広告だけでなく、国内旅行や沖縄旅行に関する広告も配信される可能性がある。

おもしろいのは、閲覧中のページと過去の検索・閲覧履歴のどちらを重視するかはページによって異なる点だ。たとえば芸能ニュースのように「ながら見」の傾向が強いページでは、過去の検索・閲覧履歴を重視して広告が表示される。一方、「釣り」「ゲーム」など趣味的なページでは、ページ内容と関連の高い広告が表示される。このようにページごとにマッチングのさじ加減を行う技術には、Yahoo! JAPANが蓄積している膨大なページ閲覧データが活かされていそうだ。

インタレストマッチでの広告表示例
インタレストマッチによる広告表示例(赤枠部分)。「スポーツ」ニュースの記事に「車」に関する広告が表示されている。

そしてもう1つのポイントである、Yahoo! JAPAN IDの登録情報に基づく詳細なターゲティング機能により、性別や年代はもちろん、全国を72の地域に分割し、各地域に絞り込んで広告を配信することもできる。さらに配信スケジュールの管理機能も強化されており、時間帯を指定しての広告配信もできるようになっている。これらを上手に活用することで、見込客に近い層にピンポイントで訴求できるようになる。とくに72地域にターゲティングできる機能は、実店舗への誘導などに大いに役立つはずだ。

Yahoo! JAPAN内の22サービスなどに広告を表示

次にインタレストマッチの基本的な仕組みを簡単に説明していこう。

まず広告の配信先だが、インタレストマッチの配信先は現在、Yahoo! JAPAN内の22サービス(「ファイナンス」「ニュース」「不動産」など。携帯向けサイトも含む)、及びYahoo! JAPANのアドパートナーとなっている。アドパートナーとは主にYahoo! JAPANの審査をクリアした個人ブログなど。なお配信先については、今後、オーバーチュアの提携パートナーなどへと拡大していく予定だ。

広告は、スポンサードサーチやコンテンツマッチ同様、1.タイトル、2.説明文、3.表示URLの3つの要素が表示され、クリックしたユーザーを設定したランディングページへと誘導できる。

広告の出稿も、スポンサードサーチと似たような仕組みだ。初期費用は無料で、広告主は、自社の商品・サービスに関連する「キーワード」(複数キーワードも可)に対して入札する。広告料金の課金はユーザーがクリックした際に発生する。ちなみに同一キーワードに複数の広告が入札された場合の掲載順位は、「入札価格」とクリック率などの「広告の品質」で決まる。

広告の管理画面のインターフェイスもわかりやすいので、迷うことなく使いこなせるだろう。

現在、インタレストマッチのサービスは、オーバーチュアの一部の代理店経由で利用できるが、近いうちにインターネットでの申し込みもできるようになる見込みだ。

用語集
Overture / インタレストマッチ / オーバーチュア / キーワード広告 / クリック率 / コンテンツ連動型広告 / スポンサードサーチ / ページビュー / 検索連動型広告 / 興味関心連動型広告
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