ネットで話題!Google、ミイラ取りにがミイラになる

※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

ちょっと波に乗り遅れた感がありますが

Googleが自ら掲げているガイドラインに違反した事で、ペナルティを受けているという面白いニュースを取り上げてみたいと思います。
簡単に説明しますと、自分で掘った落とし穴に、自分でハマってしまったという内容です。

Google は自らのガイドラインにて、リンクの売買を行う事で検索順位を向上させたり、ページランクを向上させるという事に関して禁じています。検索エンジンユーザー視点で見た時に、こういった状況が良くないという事は誰の目にも明らかで、それを未然に防ぐ上でも公に宣言しているものです。但し、実際にこれらの行為を防げるかと言うと、難しいのが現状です。と言うのも、「リンク売買」を立証する事が難しいからです。いつ?誰が?どのサイトから?いくらで?というような事は、リンクを販売する側、そしてリンクを購入する側の人間にしかわからない事だからです。リンク売買を通報するプラットフォームを、広くWebマスターに公開している事からも、この部分をシステマチックに取り締まるのが難しい事が伺えます。

また、「リンク売買」の定義も難しいというのも、ひとつの要因として挙げられます。「リンクを販売しました。」や「リンクを購入しました。」と当事者が言ってくれれば事は簡単ですが、「広告枠を販売しました」や「広告枠を購入しました。」というような言い方に変わった時にはどうでしょうか?日本最大級のポータルサイトであるYahoo!のトップページ広告枠を1ヶ月購入したとします。これは「リンク売買」に該当しますか?答えは「ノー」です。

厳密には、広告枠のリンクには、検索エンジンクローラーが辿らないように、「nofollow」というタグを用いるようにGoogleでは推奨していますが、このタグの採用・非採用には広告掲載サイト側のITモラル、リテラシーによるところが大きいと考えます。ソーシャルサービスの大手、「はてな」や「Wikipedia」などは既に数年も前から実装していますが、広告掲載サイトで採用しているところの方が少ないでしょう。それは、単純に広告としての効果と、SEOとして効果がるという様にうたっているところもあるからです。表立ってうたってなかったとしても、「暗にわかるでしょ?」といった暗黙のルールも存在しているのです。

Yahoo! の有料カテゴリ登録「ビジネスエクスプレス」の以前のサービスページトップには、集客効果だけでなく「SEO効果も!」とでかでかと表示されていました。(※現在は、そのような文言は掲載されていませんでした。)あの、日本最大のポータルでさえ、このような感じのプロモーションを行っていたのです。その他のポータルサイトに至っては、想像に足りえるのではないでしょうか。

そんな中、ガイドラインを発信しているGoogleが

「リンク売買」に該当してしまいそうなプロモーションに手を出してしまった為、業界騒然のニュースとなっているわけです。
当のGoogleからも、公式リリースがなされています。
http://googlejapan.blogspot.com/2009/02/google.html

非常に淡白に記載していて、具体的に何をしたのかが不明瞭な文章ですが、明確に記載する事で模倣を防ぐ狙いもあるのだと思われます。まぁ、模倣したとしたら、Googleの様にペナルティを受けるわけですから、絶対に行わないとは思いますが(笑)

該当のプロモーションは「CyberBuzz」というサービスで、ペイパーポストのブログマーケティングサービスのようです。平たく説明しますと、お金を支払うとブロガーがそのお金を支払ってくれた企業・サービスへの紹介記事(リンク付き)を自分のサイトに投稿するというものです。

サービス提供の「株式会社サイバー・バズ」からもリリースがなされています。
http://www.cyberbuzz.co.jp/news/2009/02/2009210cyberbuzz.html

透明性をうたってはいますが、今回のこの結果を受けてしまっては出稿クライアントは、蜘蛛の子を散らすように逃げていったでしょうね。過程やコンセプトはどうあれ、結局プロモーション、マーケティングというものは結果が全てですからね。

さて、Google Japanはこのプロモーションを実行してしまった為、ペナルティとしてページランクが「9」から「5」に落とされてしまっています。同じ会社とは自社で定めたルールに準拠したというところでしょう。素晴らしい判断です。「クリーン」をうたっている企業だけに、いくら身内とはいえ例外は作れなかったのかもしれませんが・・・。

この事について、本国アメリカの検索スパム対策担当のマット・カッツ氏が、twitterにて「google.co.jpのページランクは9ではなく5に下がった。これは当然の事であり、しばらくはこの状態が続くだろう。」とコメントを出しています。
http://twitter.com/mattcutts/status/1200910626

一番の問題は、お金を払う事で、検索ランキング上位表示や、ページランクを向上させる事が出来てしまうという事実ではないでしょうか?

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