SEOのスパムと作法

フジイユウジ 2007/12/28(金) 19:44 この記事をはてなブックマークに追加(8) 印刷用印刷用
※この記事はWeb担の読者によって投稿されたユーザー投稿のため、Web担編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、Web担編集部はこの内容について正確性を保証できません。

Web担当になったばかりの方や、サイトを立ち上げたばかりの会社の社長さんと話をすると「SEOってやつで、Yahooの上の方に表示されるようにできるんだよね?」と聞かれます。

今回は、そんな初心者やサイトを立ち上げたばかりの起業家が陥りやすいダークサイドへの罠とスパマー的SEO業者について書いてみたいと思います。

ホスティングサーバストアップケア事件を知っていますか。

今さらですがCNET読者ブログでSEOスパム記事が投稿されていた件はご存知ですか?
「リンク乞食」なんて呼ばれて各所で叩かれています。 (誰が考えたのか知らないし、酷いなあとは思うけど、言いえてるネーミングですね・・・)

僕の感想としては、「こういうのがSEOテクニックだと思う初心者がいたら嫌だけど、きっとそういう人がいるだろうな」という程度のものでしたが、これを機会にちょっとスパム行為について考えてみようと思いました。

ここらでSEOスパムについて再度考えてみる

ご存知の通りSEOスパムとは、「検索エンジンのクローラーを騙すような方法を用いて検索結果の上位に表示させようとする行為」のことです。

そんことをするくらいなら基本的なSEO(内部リンクの見直しとか、適切に見出しと代替テキストを使うとか)だけやって、コンテンツを作り込むべきだと思うのですが、SEOスパムに手を出す人は後を絶たないようです。

少しズレた表現かもしれないけど、コンテンツをしっかり作りこむことは「コツコツと地道にお金を稼ぐこと」に似ています。逆にSEOスパムは、「違法ではないけれど人を騙すような行為をするネットワークビジネス」に似ています。
SEOスパムをやっている人たちに言わせれば「なにが悪い!」って感じなんでしょうけど。

SEOスパムの何が悪いのか

たしかにSEOスパムは大抵の場合、違法行為ではないですし、SEOスパムをしているサイトでも検索エンジンからペナルティを受けない限りは特に困ることはないでしょう。

「お前が困るわけじゃないんだからGoogleやYahoo!の社員でもないやつがSEOスパムを批判するな!うらやましいなら、お前もスパム行為をしてみろ!」なんて乱暴なカキコミまで見たことがあるくらいです。

まあ、それもある意味真実といえなくもないけど、検索結果が汚くなってユーザーが困るってのは、SEOスパマーにとってはどうでもいいことなんでしょうね。
(僕は検索結果にスパムサイトが含まれているのを見るたびにMatt Cuts頑張れ!って独り言いってます)

検索エンジンの特性を利用して、ユーザーが本来見なくていいサイトに誘導する行為は、ユーザーを騙している行為です。
当然スパムをしている人の多くはお金儲けが目的だから、人を騙して金を儲けているということになりますね。そんなわけでスパムはやめたほうが良いと思うんですけど・・・

え?じゃ、スパムじゃないSEOと何が違うの?

「スパムじゃなくてもSEO自体が「本来見なくていいサイトに誘導する」ことなんじゃないの?」と思った方、非常にスルドイですよ。

確かにペナルティを受けていないスパム行為は、(まだペナルティを受けていないだけだけど)スパムではないSEOとの境界線が曖昧。

かといって、ペナルティを受けなければスパムじゃない!ってわけではないですよね。
(ちなみに、順位下降とペナルティはイコールじゃないから勘違いしないように!)

SEOとスパムは違う。「お作法」

初心者がSEO関係のコミュニティで「これはスパムになりますか?」って質問しているのをよく見かけますけど、「お作法」を理解しておけば「知らずにスパムをしていた」なんてことは、なくなるはずです。

最近は技術論が先行しているから、「お作法」について書かれているのを見かけなくなったけど、SEO流行り始めの頃によく見かけた格言があります。

常に検索エンジンが求めている情報は何かを考えろ!!

検索エンジンは、集めた情報をどうしたいのか?答えは、ひとつ(まあ、Yahooは少しだけ恣意的な部分もあるけど、基本的な方向性は一緒のはず)

それは「検索をするユーザに適切な検索結果を返したい」ということ。これに尽きます。
適切な、っていうのは、もちろん有益な情報・ユーザーが探している情報が書いてあるページって意味ですよ。

ペナルティを受けないようなスパム行為と、スパムではないSEOとの境界線は、ただひとつ。
検索をするユーザーのためにならないことはやらない。

 まともなSEOは、検索エンジンが何を「見ているか」を探す行為。
 スパム的SEOは、検索エンジンが何を「見ていないか」を探す行為。

初心者がダークサイドに落ちないでジェダイ(笑)として戦っていくには作法が必要ってこと。
マスター・ヨーダもルークの質問にこう言っています(笑)

Luke:Is the dark side stronger?
ダークサイドのほうが強いのですか?

Yoda:No, no. Quicker, easier, more seductive.
いや、そうではない。手軽で簡単で誘惑されやすいのだ。

SEOスパムって効果ないの?

効果はあります。これは間違いない。

でもスゴイ効果があるスパムは、すぐにペナルティを受ける。
少ししか効果がないのはペナルティ受けにくいけど、効果薄い。リスクを考えると、やる意味あるのかな(今回のホスティングサーバストアップケア事件はこっちじゃないかな)

なんか、リスクを考えると微妙ですよね。
みなさまもダークサイドに落ちないように、お気をつけを。

SEO業者の功罪

残念ながら、多くのSEO業者(そうでない業者もいるけど)がクライアントのサイトを使ってスパム行為をしている事実がある。

で、これはWeb担当が、スパマーではないSEO業者を探したいときのポイントでもある。
(あ、スパムでも何でもいいから短期的に順位を上げて欲しいって人は別ね。半年後に検索結果からいなくなっても知らないけど)

クライアントにリスクを説明せずに次の更新の際に上位に上がるとか良いことだけを説明するような業者は、詐欺師だと思った方がいい。
最悪なところだと、説明もなく勝手にクライアントのサイト同士をリンクさせたりする(意外と多いから気をつけて!)

別に他人様の商売の邪魔をする気はないけど、検索結果を汚して、かつクライアントすら騙すような業者がいるってことはWeb担当として覚えておきたい。

あ、なんかこれだとSEO業界から目をつけられそうだから、良い業者の話も書いておきますね。

僕が某SEOが得意な製作会社さんと話をしたとき、僕の管理サイトを見て
「もうSEOは十分じゃないですか。順位変動も少ないし、Googleで1位だから、Yahooを3位から2位にするようなSEOをするくらいなら、コンテンツ増強して、今の順位で確保できている閲覧者が満足するようにしましょうよ」
と言ってくれた。

僕はそのとき、SEO業者らしい技術的な話をしてくれるのかと期待していたから物足りと感じたんだけど、今考えれば、物凄いアドバイスを頂けたのだと思えます。
クライアントの本当のゴールを理解している人だからこそのもっとも正しいことを言ってくれたのだと思う。

SEOは訴求行為

検索エンジンは「検索する人」をエンドユーザーとして高いサービスクォリティを保とうとする。
Web担当者もこれに習って、自サイトを訪問してくれるユーザーを大事にするべきで、そのユーザーを騙すような行為(=SEOスパム)をすべきではない。

作法を守ったSEOは、検索エンジンを通してユーザーに有益な情報があるよ!という訴求行為。

SEOスパムは、一時的な効果はあるかもしれないが、人を騙して連れてきても良い顧客になるわけはない。

それにしてもホスティングサーバストアップケアねえ(笑)

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