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RSS配信はSEOに有効?

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誰もが実践できるSEO。でも意外と間違った認識を持っている人も多いのでは?
そこでみなさんが抱えているSEOの不安や疑問をプロが解消します。

[質問]RSS配信はSEOに有効ですか?

RSSで配信しているコンテンツにも依存するのですが、基本的に有効です。

RSSはウェブサイトやブログの更新情報を配信するフィードですが、この中には更新されたページの概要(あるいは本文)とリンクが記述されています。従って、もしこのRSSのリンクが検索エンジンにクロールされる環境におかれていれば、それはリンク評価として加算されるためSEOとして効果を発揮することになります。

RSSがSEOとして有効に機能するケースとして主に次の2つのケースが考えられます。

(1)コンテンツシンジケーション

情報の充実を図るために他サイトのRSSを取り込んでウェブサイトに表示させるケースです。RSS取得側は情報の充実を図れますし、RSSを利用された側も(ヘッドラインと概要程度の表示であれば)、他サイトの訪問者を自サイトに誘導できるコンテンツを他のユーザーにも見てもらえる機会を増やすことができます。

このように一部のコンテンツとして他サイトで利用された場合にSEOのリンク評価として有効に機能します。図1に示すのは筆者が運営するサイト(SEMリサーチ)の例ですが、国立国会図書館などでRSSが利用されているためリンクとして機能し、SEOに有効になっています。

RSSを配信しているサイトの中には、RSSリーダーで取得することのみを想定しており、ウェブサイトに取り込まれることを禁止している場合が見受けられますが、ヘッドラインのみ、あるいは簡単な概要程度のRSSを用意して自由に活用してもらった方が、結果的にはRSSマーケティング本来の機能に加えてSEOの効果も引き出すことができるので、ぜひ活用していただきたいところです。

(2)ソーシャルRSSリーダー

一般的にRSSリーダーは利用者のみが閲覧することを想定したサービスですが、中には「はてなRSS」やBIGLOBE「ウェブリリーダー」のように誰でも閲覧可能なソーシャル型のRSSリーダーもあります。このソーシャルRSSリーダーは誰でも閲覧できる、つまりクローラも巡回できるため、RSSが購読されることがそのままリンクの生成につながりSEOとして有効に働くようになります。はてなRSSの場合は、ユーザーID単位で生成されるため、購読者数が増えるとリンク設置ページ数も増えていきます。

以上2つが「RSSがSEOとして有効に働く」主な例ですが、注意点もあります。RSSの購読者数やクリック数の効果測定用に、URLにパラメータが付与されていることもありますが、この場合SEOの効果はほとんどありません。また、ログインが必要なサイトなど、クローラが巡回できないリンクは検索エンジンに評価されようがありませんので、SEOとして機能しないことになります。

図 RSSがSEOに有効に機能するケース

※この記事は、 『Web担当者 現場のノウハウ vol.3』 掲載の記事です。

※記事の内容は、執筆時点のものです。検索エンジンの仕様は頻繁に変わるため、将来においてもこの内容がそのまま該当することは保証できません。

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用語集
RSS / RSSリーダー / SEM / SEO / クロール / フィード / リンク / 検索エンジン / 訪問者
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