Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

検索エンジンが今後順位決定に利用するかもしれない変わった要素

イメージ画像

正直言って、僕は特許のことがイマイチ理解できない(優秀なエンジニアのSiが僕らのスタッフの一員にいるからというのも大きな理由の1つなんだけど)。でも、Bill Slawski氏はちゃんと理解しているようだし、こうした人材がいるからこそ、SEO界(やSEOmozとYOUmozの複合体)全体としては楽ができるってわけだ。たとえばBillは、さまざまな出願特許を集め、検索エンジンの表示順位決定にどう活かせるか考察した、すばらしい記事を2本も書いている。

かなり大胆で突飛な推測なんだけど、表示順位の決定に関して、検索エンジンが今後どんなデータをどんな風に使っていく可能性があるのだろうか。Billに刺激を受けて考えてみた。

  1. URLおよびブランド名への言及
    これは、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツ内で、URLやブランド名への言及を見つけたら、そのデータをあたかもハイパーリンクのように扱う可能性だ。たとえリンクがなくても、URLやブランド名に言及したことを参照と見なすことがあり得るという話。というのは、優良なニュースサイトでもその多くはリンクジュースを提供していないし、PDF形式の研究論文も実質的にはすべてリンクジュースをもたらさないため、URLおよびブランド名に対する言及は、検索エンジンが考慮すべき適切なシグナルになるんじゃなかろうか。

  2. URLおよびブランド名検索
    ドメイン名またはブランド名で、一定量以上の検索が行われたら、検索エンジンはその頻度と現状の要求度を加味して検索結果の順位に反映する可能性もあるだろう。関連語句についてすら見直すかもしれない。たとえば「テーザー銃 大学生 ビデオ(Tasered University Student Video)」というフレーズの検索件数が非常に多ければ、より一般的な「テーザー銃 ビデオ(taser video)」といった語句まで意図的に表示順位を上げ始める、といったことも考えられそうだ。

  3. リンクが生むトラフィック
    GoogleやYahoo!、そして(おそらく特に)Microsoftなどの検索エンジンは、数多くのモニター用アプリケーション(ツールバー、デスクトップ検索、トラフィック分析など)を持っている。そのことを考えると、あるページから別のページに移動するリンクのクリック数そのものを、リンク価値の評価に使えない理由はない(少なくとも僕には思いつかない)。

  4. 外部登録データ
    出版社は書籍の発行日を公表する。映画会社は封切日を発表する。スポーツ競技のチームは、トレード内容や試合結果を公開する。そして企業は所得申告、業績見通し、四半期決算報告書などを(規制当局に)提出する。こうした「記録」や「発表」といった種類のデータはすべて、(少なくとも、大きなものについては)大衆の知るところとなり、検索エンジンはこうした情報を概念的に使用して、需要を予測したり、ある素材に関する公式サイト/ページを特定するのに役立てることができる。あくまでも任意の話になるだろうが、そのうち製品やサービスをリリースする企業は、現在地域企業が検索エンジンに登録するのと同じ形で、そうした製品やサービスをエンジンに登録できる日が来るかもしれない。

  5. オフラインで露出したURL
    これを追跡するのが困難だろうということは、僕も理解している。けれども実際は、ほぼすべての主要なテレビ番組やラジオ番組、あるいは公衆メッセージには、検索エンジンがURLに対する言及を(放送前にせよ後にせよ)探し出すことのできる部分がある。とすると、やはりこれも、需要を発生前に把握するのに役立ち、つまりは正しい検索順位をはじき出すのに役に立つ可能性がある。たとえば、ストックホルム旅行情報番組でAnthony Bourdainがどんなドメイン名名に言及したのか、という情報の捉え方だ。

  6. Eメールコンテンツ
    いまや、すべての主要検索エンジンが、かなり人気のあるEメールサービスを提供している。したがって、Eメール本文に記載されたURLやドメイン名に注意を払い、それをパーソナライズ化検索や通常のウェブ検索に利用するのは、かなり有益なのではないだろうか。

  7. ソーシャルメディア活動
    StumbleUpon、Reddit、Newsvine、Digg、del.icio.us、Google Shareなどのサービスでは、ユーザーがコンテンツを次から次へと渡したり、それに投票したりできる。そのうち検索エンジンは、こうしたすべての活動を分析し、ノイズの中に埋もれた有意な情報を探すようになるかもしれない。さあ、試しにそうしたページに投票してみよう(笑)。

  8. サイト所有者の信用度
    役立たずの怠け者(no good bum)? スーパースターの慈善家(Superstar Philanthropist)? もし今後ドメイン名を登録する機会があれば、検索エンジンがちゃんと注意を払ってくれるかもしれない。これは、新製品発売などの場合、かなり気の利いたアイデアになるだろう。たとえば、ディズニーのような企業が購入したドメイン名を識別し、そのドメイン名を決してサンドボックス行きにしないようにする、という具合。あるいは、Daveが登録したドメイン名を見つけ、それを閉じこめてしまうとか(笑)。

  9. リンク操作おびき寄せ作戦
    スパムの数が本当に少なくなり、検索エンジンの品質保証チームに何か別の仕事が必要になったら、彼らが次に考えるのは、有料リンクソースのハニーポット(罠)を仕掛け、リンク操作を実行する可能性のある人物を特定することかもしれない。たとえば、ポーカーやランジェリー、プリンタカートリッジのウェブサイトの表示順位を上げるため、リンク購入の契約を結ぼうとしたら、自分の所有するすべてのドメイン名が、「リンク操作に手を染めた」罰で検索エンジンから村八分を受けることになるかも。

検索エンジンが採用を考えそうな要素について、何かおもしろいアイデアはあるかい?

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アップロード
手元のPCなどの機器から、ネットワークを介して、別のPCやファイルサーバー、ウェ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]