レンタルサーバー導入&活用事例

セキュリティーを高めるために/セラヴィリゾート泉郷+レンサバ本舗.com

レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社セラヴィリゾート泉郷+レンサバ本舗.com

野本 幹彦(フリーライター)

セキュリティーを高めるために
サイトを再構築して専用サーバーに統合

株式会社セラヴィリゾート泉郷 会社概要

 セラヴィリゾート泉郷
セラヴィリゾート泉郷
  • 社名:株式会社セラヴィリゾート泉郷
  • URL:http://www.izumigo.co.jp/
  • 設立:2003年4月
  • 本社所在地:東京都豊島区南大塚2-45-8 大塚NSビル7F
  • 事業内容: 観光宿泊業、国内旅行業、会員制リゾートクラブ事業、法人保養所事業

レンタルサーバー利用概要

  • 利用サービス:レンサバ本舗.com 専用サーバー「マイセレクト」
  • 利用内容: Pentium 4(RAID)/ Red Hat Enterprise Linux / HDEコントローラー(管理ツール)に、オプションでバックアップ、アクセス解析、ファイアーウォール、セキュリティアップデートなどを利用。

一般の顧客を獲得するために
バラバラだったサーバーを統合

泉郷は、35年前から会員制リゾートクラブ事業を行っている会社だ。全国各地に保養所やリゾートホテルを持ち、会員であれば割安の料金でそれらの施設を利用できる。山や海などのリゾート施設はもちろん、ペットとともに宿泊できるリゾートホテルなども運営している。

もちろん、以前からホームページは開設しており、インターネットでのアピールは行っていた。しかし、「当初はあまり効果的なアピールとはなっていなかった」と運営本部・観光営業部長の波田野英生氏は言う。

株式会社セラヴィリゾート泉郷 運営本部 観光営業部長 波田野英生氏
株式会社セラヴィリゾート泉郷
運営本部 観光営業部長
波田野英生氏

「元々、あまりインターネットに強い会社ではなかったので、予約システムなどもなく、単にパンフレットの情報を載せているだけという状態で運営されていました。ホテルごとにバラバラなサーバーに置かれているなど、管理も曖昧なものでしたし、会員用の料金と一般のビジター用の料金が別々であるため、サイトの構造も複雑になってしまってわかりづらかったと思います」

しかし、2003年4月に居酒屋「北の家族」やレストランなどの外食事業を行っているセラヴィリゾート株式会社と合併することによって新たに株式会社セラヴィリゾート泉郷となってからは、徐々にインターネットに力を入れてきたようだ。

「合併に伴って、これまで以上に一般の、つまり会員以外のビジターを集客するための施策として、ウェブサイトを強化することになりました。散在していた各種ウェブサイトを統合するために、サーバーをまとめることにしたのです。そこで、サーバーの選定から制作/運営までをアウトソースに任せて共有サーバーを借りたのですが、外部からの攻撃が頻繁に起きるようになってしまいました。実際にサーバーが停止してしまったこともあり、何とかしなければならないということになりました」

高いセキュリティーを求めて
システムの改革を決断

個人情報保護の気運が広がる中、会員だけでなく一般顧客の獲得を目指す同社にとっては、トラブルの多いサイトを運営し続けるわけにはいかない。万が一でもリゾート会員の個人情報が漏れるようなことがあれば、同社の受けるダメージは膨大なものとなることが予測されるからだ。

「5,000件を超える個人情報を持っている中で、セキュリティーの高いホテル・保養所であることを前面に押し出していくことが急務でした。会員・保養所利用者獲得のためにも安全な予約システムのあるサイトを構築し、プライバシーマークを取得することが目標となったのです。社内一丸となってセキュリティーに対する意識を高めることが必要となるため、システムにぜい弱な部分がないかを自分たちでしっかり見ていきたい、ということで自社サーバーも検討しましたが、コスト面や技術面を担当できる要員の数も考慮して、結果として専用サーバーを借りることになりました」

サイトを作り直すほどの大きな変更になるものの、セキュリティーの確保はできるだけ早く行わなければならない。しかし、専用サーバーを提供する会社は多く、安易に絞り込んで使ってみたらダメだったというわけにはいかない。いくつかの候補の中から「レンサバ本舗.com」の専用サーバーを選んだ決め手は何だったのだろうか。

「まず、ネームバリューという安心感に加え、予約システムの開発会社からの推薦があったという点が大きいと思います。時間がない中で確実に安心でき、手ごろで明確な料金体系であることも重要でした。また、オプションが豊富で、将来的な機能拡張にも柔軟に対応できそうという点も選択肢の1つです」

 開発会社や制作会社などの多くのレンタルサーバーを使って経験のある人の助言があれば、安心感につながるだろう。また、時間がない中でコストや将来的な拡張を予測できたことは、予算を稟議にかける上で非常に役に立ったようだ。

サーバーをレンタルする会社が決定した後は、社内とアウトソースで管理する人間も確保し、2005年の5月にはセラヴィリゾート泉郷の新たなサイトが誕生した。プライバシーマークも現在申請中で、よりセキュリティーの高い体制へと生まれ変わったのである。

低価格SSL証明書でのコスト削減と
使い勝手のいい管理ツールが魅力

新たなサーバーで運営を始めて、改めてよかったと感じる部分はどこかと尋ねると、「SSL証明書と管理ツール」という答えが返ってきた。

「我が社には14のホテルがあり、それらをサブドメインで分けています。会員用とビジター用のページもそれぞれ分けているので、それらすべてにSSLを適用しようとすると証明書だけでも膨大なコストがかかってしまう。しかし、レンサバ本舗.comでは日本ジオトラスト社のSSL証明書を利用できるので、非常に助かっています。一部でベリサイン社のSSL証明書も使っていますが、すべてベリサイン社にするのに比べると大きなコストダウンとなります」

「もう1つ、使ってみて便利だな、と感じるのは管理ツールの使い勝手のよさですね。HDEコントローラーを使っているのですが、新たな商品や企画が立ち上がって新しくサブドメインやドメインを設定しなくてはならないこともあります。そういった作業が簡単に行えるのは便利です。非常に満足しているので、現在は自社管理となっているメールサーバーも将来的にはレンサバ本舗.comのサーバーに統合する予定です」

また、レンサバ本舗.comのことを「営業力の高いサービス」と波田野氏は言う。契約時に契約書の発送などの手間を後回しにして、レンサバ本舗.comの営業担当とともにパソコンの画面を見ながらすぐに契約できたことは、新たなシステム構築を急いでいた同社にとっては非常に助かったというのだ。

さらに、サポートセンターが混み合っている場合でも、営業担当に電話をかければ話がすぐに通じるという点も満足しているようだ。

「インターネットに強く、営業力もあって、さまざまな部署にさまざまな知識を持った社員がいると感じています。それだけに、今後は単にサーバーの貸し手と借り手という関係ではなく、インターネットビジネスを包括的にコンサルティングしてくれるようなサービスを提供してくれるとありがたいですね。もちろん、低価格で……。取引先ではなく、“パートナー”として安心してお任せできるところまでお付き合いができばと思っています」

セラヴィリゾート泉郷が選んだレンタルサーバー

レンサバ本舗.com
http://www.rensaba.com/

レンサバ本舗.com

レンサバ本舗.comの「マイセレクト」は使用環境に最も適したサービスを組み合わせて選べるBTO型の専用サーバー。必要な機能やサービスだけを選ぶことでコスト削減が可能。オプションサービスも充実していて、高性能アクセス解析ソフトのUrchinのほかにも、専用型のファイアーウォールや独自SSLといった高セキュリティーサービスを提供。また、面倒なセキュティーアップデートを代行するオプションもある。

※この記事は、『レンタルサーバー完全ガイド vol.2』掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2005年8月)のものです。

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