スマートフォンレポート

世代で異なるスマホの人気キャリア、Wi-Fiユーザーの6割は自宅で接続

2013年5月発表の調査レポートから「スマートフォンの購入状況/Wi-Fi接続利用の状況について」の内容を届ける

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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今回は2013年5月に発表された「スマートフォンレポート vol.6」から、調査報告1「スマートフォンの購入状況/Wi-Fi接続利用の状況について」の調査レポートをお届けする。

全体の3割を占めるiPhone 5、2013年春のスマホ購入状況

ドコモ・ドットコムが定期的に行っている調査から、2013年2月から3月にかけてのスマートフォン端末購入状況をみると、新生活に向けた準備期間である3月においては、各社とも端末販売数が伸びるといった例年同様の傾向を示す結果となった。キャリア別では2月、3月共にドコモが最多シェアを記録し、2012年12月から4ヶ月連続で首位を維持したが、3月においてはauに肉薄される状況となっており、大きな優位性を示すまでには至っていない。

この3月におけるシェアを年代別に見ると、ドコモは20代~40代において40%以上のシェアを誇るといった強さを見せているが、10代におけるシェアはau、ドコモ、ソフトバンクモバイルの順に、また50代においてもau、ソフトバンクモバイル、ドコモの順になるなど、世代によってキャリア人気にばらつきが出現する状況となっている(図1)。

図1 2013年2月、3月のスマートフォン購入状況[3キャリアのシェア]
図1 2013年2月、3月のスマートフォン購入状況[3キャリアのシェア]

これは若年層において「iPhone 5」が人気であることがその主要因と想定されるが、50代においてauやソフトバンクモバイルが躍進している背景には、親が子供用の携帯電話を購入したり、もしくは家族向け割引サービスを受けるために、親自身も子供の携帯電話会社に合わせる形でauやソフトバンクモバイルの携帯電話を購入する、といったケースがあったのではないかとも考えられる。

2013年3月における人気機種の内訳を見ると、相変わらず「iPhone 5」が最も売れており、auとソフトバンクモバイルを合わせると全体の3割を越えるシェアとなった。また当社調査においては初めてとなるが、auの「iPhone 5」が最多購入機種になった点は注目である。これはTVCMなどを中心とした、学生層に対するキャンペーンなどが奏功したのではと想定される。

3位以降ではドコモの2013春モデルといった最新Android機種に人気が集まっているが、一方でソフトバンクモバイルの「AQUOS PHONE Xx」という、省電力をウリにした機種がランクインしている点が目立つ。年末年始時に高い人気を示したドコモの「AQUOS PHONE ZETA」も同様の機種だが、この省電力を謳った機種に対する支持は、スマートフォン=電池消費が早いという、従来の不満を解消したいというニーズの表れではないかと思われる(図2)。

図2 購入機種TOP10(3月を基にソート)
図2 購入機種TOP10(3月を基にソート)

Wi-Fi利用者の6割は自宅で接続

次に、Wi-Fiの利用に関する調査結果について触れてみたい。Wi-Fiの接続手段については、「自宅の無線LANネットワークで接続」という回答が最多となっており、6割を越えるユーザーが自宅でWi-Fi接続している状況がうかがえる。また、男性の利用傾向が軒並み高いものの、女性の自宅での利用率も5割を超えるなど徐々に高まりを見せている点も注目である。

これまでも定点観測してきた当設問だが、前回及び前々回調査結果と比較してみても、月を追う毎に自宅でのWi-Fi接続率は上がっており、自宅ではWi-Fi接続にてスマートフォンを利用する、といった傾向は今後もより強まっていくことが想定される(図3)。

図3 Wi-Fiの利用環境
図3 Wi-Fiの利用環境

一方で、外出先各所でのWi-Fi利用はそれ程伸びを示していない。Wi-Fi環境は各所で整備が進んでいるものの、外出先でのスマートフォン利用においてはLTE/3G回線を使った通信で事足りており、大容量通信などが必要なサービス等については自宅でじっくりと楽しむ、といった使い分けをしているケースが多いのではないか。これを踏まえると、動画やアプリのダウンロードなど、通信回数が多かったり、大容量通信が必要とされるサービスを提供する際は、Wi-Fiにて簡単に接続、課金及び利用ができるといった提供形態を整え、且つユーザーに対してもWi-Fi利用を明確に推奨するといった告知もしっかりと行っていきたいところである。

調査対象15~69歳の男女
  1. 端末販売動向調査60,000サンプル
    ※性年代別人口構成比に合わせて60,000サンプルを回収
  2. Wi-Fiの利用環境調査600サンプル
    ※半年以内スマートフォン購入者を母集団としてウエイトバック
調査地域全国
調査実施期間
  1. 2013年4月9日(火)~4月18日(木)
  2. 2013年4月19日(金)~4月22日(月)
調査方法インターネットリサーチ
調査実施機関株式会社ドコモ・インサイトマーケティング

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

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