国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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スパムSEOサイトに順位で負けてる……どうすればいい? など10+2記事(海外&国内SEO情報)

SEO施策のイマドキの考え方やキーワード選びの話題なども

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今週のピックアップ

スパムSEOサイトに順位で負けてる……どうすればいい?
★★★★★ そのリンクが評価されているとは限らない (SEOmoz)

スパム的な手法で集めた被リンクによって自分より上位表示しているサイトを発見した際にどうするべきか、その手法を真似するべきかどうかという問題について、SEOmozのランド・フィッシュキン氏が説明している。

結論としては「真似るべきでない」ということになるのだが、その理由の1つに、「外部の人間が発見したリンクをグーグルが評価しているとは限らない」ことがある。

それを裏付けるものとして、グーグルのウェブスパムグループ長、マット・カッツ氏の話題を示している。グーグル内部で使う特殊なツールを使って、スパム手法で集められた2000~3000本のリンクのうち数本しか評価の対象にしていないことをマット・カッツ氏が明らかにしたことがあるというのだ。

 

グーグルでは、スパムリンクを発見したとしてもペナルティを与えることは稀なようだ。なぜなら第三者による攻撃の可能性もあるからだ。原則としてスパムリンクを検出した時はそのリンクの価値を無効にすると考えられる。つまり、外部の人間には被リンクに見えるものでも、実際にはグーグルは被リンクとして見ていない(つまり無視している)場合が多々あるということになる。

グーグルのガイドラインに違反するリンクで上位表示しているサイトも確かに存在する。しかしだからといって、真似することはないと筆者も思う。うまくいくかどうかの保証はゼロだし、完全にクロだとグーグルに判定されたときには、それ相応の制裁が待っている。リスクが高すぎる。

日本語で読めるSEO/SEM情報

内部SEO・外部SEOの時代はオワタ
★★★★★ 外部要因が多様化 (japan.internet.com)

SEOは、内部要因と外部要因の2つの施策に分けて語られることが多い。しかし昨今のSEOはもはやこういった枠組みで語ることはできなくなっていると渡辺隆広氏は述べている。渡辺氏が唱える新しい枠組みは次の3つだ。

  • アクセシビリティとコンテンツ
  • オンラインの評判構築
  • ソーシャルでの言及と適応

そして上の3つの共通点として「やはりコンテンツが最重要」ということを挙げている。

検索エンジンがどのように変わりつつあり、SEOを今後どのように考えていくべきかを理解するために、ぜひとも読んでほしい記事である。

あなたのキーワード選択はそれで正しいですか?
★★★★★ 検索数で決めてはいけない (SEOテンプレート比較)

対象とするキーワードを選ぶときの考え方を説明した記事。長い文章のだが、ひとことで言えば「対象ユーザーの意図や行動を考えたうえで、サイトのテーマに合致していてコンバージョンするキーワードを狙え」ということだ。絶対に検索ボリュームだけにとらわれてはならない。

わかっている人にとっては至極当たり前のことなのだが、わかっていないウェブ担当者がなんと多いことか。「クリスマス用の手作りのイチゴタルトケーキ」をオンラインで販売したがっている街のケーキ屋さんが「クリスマス」で1位表示を狙っているようなパターンが、筆者が講師を務めるセミナーで依然としてごろごろ見受けられる。

この記事の初めのほうに次のような表現がある。

100人に商品を見てもらい1つ売れる場合も、
1人に商品を見てもらい1つ売れる場合も成果は同じ

買わない99人を集めるよりも、買う1人を集めるキーワードを狙ってほしい。得てしてそういったキーワードは高度なSEOを必要としない。

ちなみに、ビジネスを構築していくのであれば、コンバージョンにつながるキーワードを狙うだけでなく、「潜在的なユーザーをつかみ、コンバージョンする気持ちを育てていく」施策も併せて進められるようになるといいだろう。刈り取りだけがビジネスではない。

+1ボタンが消えた
★★☆☆☆ 年末に向けての大掃除? (Googleウェブ検索)

気に入った検索結果にマークを付け友だちに推薦できるグーグルの「+1」(プラス・ワン)ボタンが検索結果で標準で非表示になったようだ。

標準の状態の検索結果。

とはいえ無くなったわけではなく、検索結果項目にマウスオーバーすると現れる。

マウスオーバーするとこのように+1ボタンが表示される。

ソーシャル検索との融合などで賑やかになってきた検索結果をすっきりするためだろうか。

筆者が最初にこの変更を知ったのはGoogle Operating Systemブログで、その後SEMリサーチの渡辺氏が日本でも確認したことを知った。筆者も自分の環境で今は確かめることができる。

ヤフーリアルタイム検索がさらに改良を加えた
★★★☆☆ グーグルでは代用不可 (Yahoo!検索 スタッフブログ)

ヤフーはリアルタイム検索を改良したことをアナウンスした。次のような変更点がある。

  • 検索結果の並び順が初期設定で「更新日時順」になった
  • 適合度の高い検索結果が表示されるようになった
  • リアルタイム検索の検索結果ページをツイートできるようになった
  • Yahoo!人物名鑑のタレント情報が表示されるようになった
  • 関連する検索サービスで再検索しやすくなった

ヤフーはリアルタイム検索の他にも動画検索画像検索も最近リニューアルしている。ウェブ検索のシステムにグーグルを採用するようになって1年がたつがヤフー独自の検索サービスは今も健在のようだ。

Googleアナリティクスにソーシャルメディアのデータを統合する「ソーシャルデータハブ」をグーグルが提供
★★★☆☆ 実現する日が楽しみ (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

ソーシャルメディアで、誰がどのようにコンテンツを共有したり投票したりブックマークしたりしたかといった情報を集約するためのプラットフォーム「アナリティクス ソーシャルデータハブ」を、グーグルが公開した。自分のコンテンツがどのソーシャルメディアでどんなふうに利用されているかがGoogleアナリティクスで解析できるようになる。

といってもすでに実現したわけではなく、このプロジェクトに参画するソーシャルメディアを募っている段階だ。すでにDeliciousやDiggといったメジャーなソーシャルメディアが参画することになっているし、Google+やBloggerなどグーグルのサービスは当然含まれている。フェイスブックは無理としても、ツイッターと、日本のはてなブックマークやmixiにもぜひとも加わってほしいものだ。

Googleアナリティクスでソーシャルの効果や分析できる日を心待ちにしたい。

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