「Ingress」「ポケモン GO」が仕掛けたのは人を動かすきっかけ作り――ナイアンティック 村井説人氏

第4回Webグランプリ Web人部門の贈賞式を開催、ナイアンティックの川島優志氏と村井説人氏が大賞に

※12/11更新 受賞一覧の抜けていた点を修正いたしました。

公益社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会(Web広告研究会)は12月7日、WebサイトやWebプロモーションにとどまらず、広くデジタルマーケティングの原動力となった人物にフォーカスしてたたえる「第4回Webグランプリ Web人部門」の贈賞式を都内会場で開催した。

Web広告業界では、成果物である広告やキャンペーンサイトなどを評価するのが一般的だが、同グランプリはプロジェクトの背景にいる人にフォーカスしている。

本年度の「Web人大賞」は、「Ingress」や「ポケモン GO」を開発したナイアンティックの川島 優志氏と村井 説人氏がを受賞。位置情報と連動したリアルワールドゲームで社会現象を起こしただけでなく、継続した被災地支援活動でリアルの人を動かし、地域振興の可能性を模索してきたことなどが受賞理由となった。

贈賞式において、村井氏は次のようにコメントしている。

ナイアンティック
村井 説人 氏

今回、ナイアンティックがしかけているのは“人が動くコト”です。我々が考えているのは、インターネットによって生活を便利にするだけではなく、その間にいる人を充実させることで、インターネットをよりうまく活用できる環境を作っていくこと。それを体現したのが、今チャレンジしているリアルワールドゲームであり、フォーカスしたいのは、人が動き始めるきっかけをどういう形で提供できるのか。そのきっかけがゲームだったのです。

人が動くコトによって多くのコミュニケーションや縁が生まれる。そして、この世の中が少しでも良くなる。そんな思いで、2017年も楽しいサービスをみなさまに提供していきたい(村井氏)。

また、Web人選考委員会を代表したアジャイルメディア・ネットワークの徳力氏は、直近のインターネットメディアをめぐる騒動から「残念ながら、今年はWeb広告の暗い部分が記憶される年になるだろう」としつつも、今回の受賞者らが、今後のインターネット、広告の扱ううえでの道しるべになるだろうと語った。

今回、受賞された方々は狭い意味のWebではなく、インターネットやWebの可能性が、リアルの自販機やクチコミ、VR、クラウドソーシングなど、いろいろな分野のモノと組み合わさるとどうなるのか、その可能性を見いだしている。そういった活動をしている“人”がいることを感じていただきたい(徳力基彦氏)。

第4回Webグランプリ Web人部門 受賞者一覧

Web人部門、各賞の受賞者は次の通り。

Web人大賞

  • 川島 優志 氏(Niantic, Inc.)
  • 村井 説人 氏(株式会社ナイアンティック)

Web人賞

  • 足立 光 氏(日本マクドナルド株式会社)
  • 豊浦 洋祐 氏(日本コカ・コーラ株式会社)
  • 藤井 直敬 氏(株式会社ハコスコ)
  • 田中 裕士 氏(株式会社文藝春秋)
  • Pepper(ソフトバンクロボティクス株式会社)
  • IBM Watson(日本アイ・ビー・エム株式会社)
  • 髙橋 政俊 氏(デジタルハリウッドSTUDIO福岡)
  • 隈本 遼平 氏(株式会社AOI Pro.)
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