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ついに来た!AIによる交通費精算自動化ツールが人類を自由にする

交通費精算、皆さんやってますか? ついに「交通費精算のためのAI:metroly」が出てくれました。ということで、早速利用してみたのでレポートします。

交通費精算、皆さんやってますか?

ええ。僕もやってます。毎月毎月、経理に怒られながらぐちゃぐちゃのGoogleカレンダー見て泣きそうになりがなら……ですが。

面倒です。嫌いです。なんなんでしょうあれ。人間がやらなきゃ駄目ですかあれ?

じゃあ人間がやらなくていんじゃね?というAIツールがついに登場

で、出てくれました。ついに出てくれました。『交通費精算のためのAI:metroly』です。

公式サイトの紹介文曰く…

  • 面倒な交通費精算をAIで自動化
  • Google、Microsoftのカレンダーアプリから交通費を自動的に計算
  • データ入力作業ゼロ たった2分で完了
  • もちろんスマホやタブレットからも利用可能

だそうで。

これは使ってみるしかないでしょう! ということで早速導入してみました。ので、以下「多分こんな感じの構造じゃないかなー」てのも含めて利用感レポートです。

思った以上に高機能?自然言語解析+よくできた条件式でかゆい所に手が届く

基本的な仕組みは『連携したカレンダーの予定をテキストで取得してきて解析』 ⇒ 『これは移動だよね?』という情報をユーザーから教えてもらうことで学習していく。みたいな感じ。

基本情報として『家と会社の最寄り駅+ルート』と『定期範囲』『就業時間』『よく外出系の予定に使っているワード ※』なんかを設定すればあとは自動で算出してくれます。

※外出系予定に使っているワードはシステム側で類推してサジェストしてくれます。もちろん管理画面から後出しで追加編集可能(アニメスタジオ…?なんだっけ…)

で、どうやら以下のようなロジックで処理を実行しているみたいですね。

なるほどこれはなかなか使いやすい。

  • 前日最後に移動した場所と就業時間から類推し『行き』と『帰り』の予定を自動作成(裏側で持ってるっぽい)
  • 上記の前提をベースに『外出の予定』と『外出ではない予定』を判別
  • 移動経緯がわかるものは一旦一番無難なルートで費用を計算しユーザーに判別させる

おそらく自然言語解析の結果から『外出の予定っぽいかどうか』を認識。使われてるワードの出現度合も含めて学習しながら『交通費精算が必要な項目かどうか』を振り分けてくれているみたいです。

この “ 完全自動ではなく一旦人間に判断させる ” て仕組みがナイスですね。後はもうちょいサクサク動いてくれると…!(贅沢)

AIによる学習が進めば、翌月以降の自動計算精度がかなり改善する様子

と、ここまでやたら褒め倒してますが、言っても実は最初の段階だとあんまり精度は高くないんです。まぁこっちの予定書くクセなんかも結構あったりしますしね。

最初にとりあえずやってみた精算画面。全然関係ないやつも結構「外出?」て聞かれちゃってますし、その逆パターンもあり。

グレーの家アイコンはAIが『外出ではない予定』と判別したもの。グリーンの電車アイコンは逆に『外出の予定』と判別されたもの。

なんというか、直すところいっぱいあるし、まだうーん…という感じ。

なんですが、このmetrolyの真価は実はここから。

人間が手動で直していった項目、キーワード指定したワードをどんどん学習し、特徴量を取得。以降『この間この人こういう感じの予定立てた時実は外出だったよなー』てな類推条件をガンガン追加していってくれるんです。

なので利用開始後しばらくは面倒ですが、AIがその情報(言語的特徴)を学習すると、次月からこんなかんじで改善してくれます。

学習後、予定の入れ方も分かりやすくすることでかなりの精度に。ぶっちゃけ手直し箇所は翌月には2箇所くらいになってました。

使うほどどんどん自動化されていく!と考えると、まぁこれはこれでなかなか楽しいツールかも。ですね。

予定のパーソナライズは「キーワード指定」+「住所入力」で大体回避

仕様上、自然言語解析での予定種別類推 ⇒ その後計算…ってロジックなので、予め自分ルールでOKなので『外出の予定』と『外出ではない予定』を区別して登録しておくのがベターかも?ですね。

あとは、完全自動化を目指すなら『カレンダー上で予定をつける際に住所も一緒に記載する』ってのを徹底するくらいでしょうか?

まぁ普段から徹底しとけって話なんですが、これも大体の住所や駅名オンリーなどかなりゆるい制約でも『AIがいい感じに場所として最寄り駅候補を上げてくれる』って構造なのでそんなに面倒でもない感じでした。

で、気になるお値段は?

気になるコストですが、利用開始最初の2か月分(つまり8月に利用開始なら8月分と9月分の計算について)は無料。それ以降はチケットクレジット購入型での課金制となっています。

ちなみにSalesforceと接続すと予定の件名からSalesforceの取引先名を検索してくれる…なんて素敵機能も開放されるんだとか。

CRMを利用している場合は是非接続を。ですね。

個人的にはものすごくありがたいツールなので、なんとか運用資金を確保して長く生き残って欲しいところ。がんばってー

中村 健太 by 中村 健太
数多くのメディアコンサルとコンテンツクリエイティブに関わってきた経験を持つ株式会社ビットエーのCMO。KaizenPlatformのグロースコンサルとしても知られ、2014年より一般社団法人日本ディレクション協会の会長を務める。主な著書に「Webディレクターの教科書」「Webディレクション最新常識」など。

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