はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム 写真撮影入門(全12回)

写真の魅力を決めるのは「明るさ」――被写体が生きる明るさのコントロール(第4回)

ウェブサイトの写真を見たとき、魅力的に感じるときと感じないときのポイントは何でしょうか。「構図」ですか、「色味」ですか、それとも「明るさ」でしょうか。

みなさんはウェブサイトの写真を見たとき、魅力的に感じるときと感じないときのポイントは何でしょうか。「構図」ですか、「色味」ですか、それとも「明るさ」でしょうか。
普段私も、ネットでショッピングをします。
その時、購入意欲や閲覧意欲がそがれる要因のひとつが「暗い写真」が公開されているケースです。
第4回目は、写真の魅力を決める大きな要因である「明るさ」について解説します。

明るさの微調整は「露出補正」で解決

皆さんは、撮影した写真を暗い写真のままで公開していませんか。
撮影現場がよほど暗いところでない限り、写真に影響することはありませんが、カメラ側で明るさを調整する方法を覚えておくと、さまざまな環境に対応しやすくなるので便利です。

露出補正は+/-のアイコンで表示されています

露出補正は、プラス補正にすると画像が明るくなり、マイナス補正にすると画像が暗くなります。
プラス補正、マイナス補正ともに1/3(0.3)段、もしくは1/2(0.5)段、刻みで変更できます。
単位は「段」を使いますが、ここでは略します。

プラス補正とマイナス補正について

通常、写真の明るさは、カメラの内の「内蔵露出計」によって測られています。
「TTL方式」(Through the Lens)という、レンズを通ってきた光の量を測る方法が有名です。

では実際に撮った写真で、比較してみましょう。

下の写真撮影について
左:カメラの測光値より-1.0暗く撮影 中:測光値 右:測光値より+1.0明るく撮影

グレー色:カメラの測光値と、適正露出がほぼ一致
白色:カメラの測光値が、適正露出よりも暗い
黒色:カメラの測光値が、適正露出よりも明るい

カメラが測光した露出(=明るさ)は、3色ともに「真ん中」の写真です。
しかし、それが合っていると言えるのは、上段のグレーのポロシャツのみ。
中段の白いポロシャツは、+1.0補正した画像が適正露出。
下段の黒いポロシャツは、-1.0補正した画像が、適正露出と判断(意図)しました。

これは、全ての被写体に共通の考え方です。
食べ物、風景、人物、建物などの被写体の色の濃さで、カメラが明るさを判断します。
白などの明るく淡い色は、「明るいもの」と判断し、実際の色より暗く(濃く)撮影しようとします。
黒などの濃い色は、「暗いもの」と判断し、実際の色より明るく(淡く)撮影しようとします。
カメラまかせで撮影すると、仕上がった写真の明るさにバラツキが出てしまいます。

※ここで言う「適正露出」は、カメラの内蔵露出計が測光した数値ではなく、撮影者の意図した明るさを言います。明るすぎることを「露出オーバー」、暗すぎることを「露出アンダー」と言います。

露出補正の感覚がつかめるまでは、次のことをおすすめします。

  • 淡い色の被写体・・・補正ゼロと+補正を2枚以上撮影
    (0→+0.7→+1.3…)(0→+0.5→+1.0…)
  • 濃い色の被写体・・・補正ゼロと-補正を2枚以上撮影
    (0→-0.7→-1.3…)(0→-0.5→-1.0…)

カメラを三脚でしっかり固定した場合は、露出補正や段階的に値を変えた撮影が特に有効です。

「露出補正」で手ごわい逆光を「強い味方」に

みなさんは、「逆光」という言葉に苦手意識はありますか。
実は、「逆光」にこそ美しく撮影するヒントがあります。対処方法は、ここでも「露出補正」です。
人物などを撮影する場合、影となり暗くなりがちな顔を+補正して、適正露出にしましょう。

左:補正ナシ/背景の空や瀬戸大橋が適正露出 右:+2.5補正/演奏者が適正露出

香川県名産品の白い食べ物、「うどん」で比較します。
左の写真は、奥の窓から光が差し込むため、「麺」や「器」の手前に影が入っています。この原因は被写体の白さよりも、窓ガラスから入る強い光に影響を受けています。
右の写真は+補正することで、麺がイメージ通り白く、きれいに写りました。逆光は麺の上側や、つゆを白く光らせる良い効果をもたらします。

左:補正ナシ 右:+2.0補正

カメラ背面の液晶モニターに注意

撮影後すぐにパソコンのモニターで確認できないときは、カメラの液晶モニターで確認します。
画像を確認する状況(場所)にあわせた、液晶モニターの調整が必要です。確認する場所が「明るい屋外」なのに、液晶モニターが「初期設定」のままや「それより暗い」場合、露出補正をして適正露出で撮れていても、被写体が暗く見えます。
逆に、屋内の暗い所の場合、液晶モニターを「明るく設定」している場合は、暗い写真にも関わらず、明るくきれいに見えてしまいます。

次のような撮影現場では、特に注意しましょう。

  • 外注のモデルや商品など、撮り直しが困難な被写体の撮影
  • 夕暮れなどの、時間が限定される撮影
  • 自社内では完結できない、出張撮影
瀬戸内海に沈む夕日と瀬戸大橋や島々

明るい屋外では液晶モニターを明るくし、夕日が適正露出で撮れているかを確認しましょう。

まとめ

  • 撮影モードがオートの場合は、明るさを変えるために「露出補正」を使いましょう。
  • カメラの内蔵露出計は、「被写体の色」や「写真に占める色の割合」に強く影響を受けます。撮影者が「意図した明るさ」で被写体が写っているかを確認しましょう。
  • 一般的に、ソフトウェアで画像処理を加えるほど画質が劣化します。品質の確保や作業時間の短縮のためにも、撮影時に工夫するよう心がけましょう。
  • 「イメージ写真」の明るさは、雰囲気重視です。
    やや暗めに撮影し「重厚感」を出す、明るめに撮影し「爽やかさ」や「清潔感」を出す、などの配慮が必要です(第2回「撮影する写真は2種類」を参照)。
  • 確認する場所にあわせた、液晶モニターの設定を心がけましょう。

第5回は、仕上がりに差が出る、「写真の色」について解説します。

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

「はじめてWEB」掲載のオリジナル版はこちら:
写真撮影入門(全12回)「第4回:被写体が生きる明るさのコントロール」(2012/09/12)

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