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indexタグとnoindexタグを同時に記述したらどうなる?

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indexタグとnoindexタグを同時に記述したらどうなる?
制限が厳しいnoindexが優先する (Gary Illyes on Twitter)

グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が、再確認と称して次のようなツイートを投稿した。

(robots metaタグの)noindexと index の両方を同じページに記述していたとしたら、noindex が優先される。クローラを制御する命令において、優先されるのは常に制限が厳しいほうだ。

具体的には、次のような記述をしていた場合のことだ。

<meta name="robots" content="index" />
<meta name="robots" content="noindex" />

この場合は、noindexが優先される。したがってこのページは検索結果には表示されない。

では、次のタグを同時に書いたらどうなるだろうか?

<meta name="robots" content="follow" />
<meta name="robots" content="nofollow" />

このページに設置されているリンクを検索エンジンのクローラはたどらない。なぜなら、「リンクをたどるな」という命令であるnofollowのほうが厳しい制限だからだ。

こうした相反する記述をすることは、普通はないはずだ。しかし、noindexやnofollowが記述されているテスト用のページやテンプレートをそのままコピーして、本番環境でindexやfollowをあとから追加するミスは考えられそうだ。

なお、indexもfollowも通常は不要だ。検索結果表示やリンクをたどるのは標準で許可されていると検索エンジンはみなす。あえて書く必要はない。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者が知っておくといい(念のために)

海外サイトからのリンクはすべてスパムリンク?……のはずがない
国や言語が違っても関係ない (John Mueller on Twitter)

グーグルのジョン・ミューラー氏に、ツイッターのフォロワーが次のように質問した。

関連性があって権威があっても外国のサイトからのリンクだとしたら、グーグルはスパムリンクだとみなしますか?

ミューラー氏は次のように答えた。

いいや、リンクの質というものは、どこの国だとかどの言語だとかには関係ない

フォロワーは続けて質問した。

ということは、スペイン語のサイトからのリンクであっても、ノルウェーのサイトの上位表示に役立つことがあるということですか?

ミューラー氏はこう返した。

もちろんだ。そうじゃない理由があるかい? (その言語を知らないので)読めないサイトからのリンクだといって心配する人たちがときどきいるが、そういうのは必ずしも悪いしるしではない。

外国のサイト、たとえば中国やロシアのサイトからのリンクは、たしかにスパムが多い。しかしだからといって、すべての海外サイトからのリンクがスパムということではない。

現にこのコラムは英語圏のサイトに必ずリンクを張っている。ときにはドイツ語やフランス語のサイトにリンクすることだってある。そのリンクが、リンク先のサイトにダメージを与えているはずがない。

きちんとしたサイトからのリンクであれば、国や言語が異なっていてもグーグルは相応に評価してくれる。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用

rel="canonical"のURL指定に相対パスを使うことは可能か?
可能だが、完全なURLのほうがわかりやすい (John Mueller on Twitter)

rel="canonical"やhreflangで指定するURLに相対パスを使うことはできますか?

グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターでフォロワーがこのように質問した。

ミューラー氏は次のように答えた。

実際のURLに対してきちんとした相対パスになっているなら、もちろんかまわない。

だが個人的には、完全なURLのほうがいいと思う。そのほうが、どのURLを指しているかがはっきりとわかる。

下のどちらでも、rel="canonical"は機能する。

<link rel="canonical" href="hoge.html" />
<link rel="canonical" href="https://example.com/hoge.html" />

しかし、正規化するURLが何なのか、人が見ても一目瞭然なのは、2つ目のほうだ。現在のURLを把握したうえで考えなければいけない相対パスとは異なり、勘違いする危険はまずないだろう。

なお、http://http:// は絶対に省略してはいけない。

<link rel="canonical" href="example.com/hoge.html" />

もしこのように記述してしまったとしたら、相対パスだと認識される。現在のURLが https://example.com/moge.html なら、正規化先が https://example.com/example.com/hoge.html として認識されてしまうだろう。そんなページは実際には存在しないので、グーグルに無視されるかもしれない。

プロトコル相対URLとして、//example.com/hoge.html を使用することは可能だが、HTTPとHTTPSの両方でアクセスできる環境では統一されないので、ほとんどの場合は避けるべきだろう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用

再審査リクエストはペンギン対策に効果があるってホントのこと?
関係なし (Gary Illyes on Twitter)

ペンギンアルゴリズムが先日2年ぶりに更新されたばかりだが、もしペンギンで悪影響を受けたとしたら、再審査リクエストで回復できるのだろうか?

答はノーだ。

再審査リクエストは手動対策の解除のためのものだ。普通に考えるなら、ペンギンのように自動で判定されるアルゴリズムには影響しない。

だが、Mozのランド・フィッシュキン氏は、ペンギンからの回復に再審査リクエストは効果があるとかたくなに信じているようだ。間違っていると指摘されても、譲る姿勢を断固として見せていない

実際のところどうなのかを尋ねられたグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏はこう答えた。

絶対にそんなことはないね。以前もそんなことはなかったし、今もそんなことはない。

ペンギン対応に再審査リクエストはまったく関係しないとイリェーシュ氏は断言している。

やはりフィッシュキン氏の思い込みのようだ。

不自然なリンクの手動の対策を取り下げてもらうには、問題視されているリンクを徹底的に削除する必要がある。削除不可能なリンクは否認することもあるだろう。

こうした対策が、結果として、同じように不正なリンクを問題視するアルゴリズムであるペンギンに対してもプラスに作用したと考えるのが自然ではないだろうか。

そもそも、ペンギンアルゴリズムの悪影響を受けていることが明らかだったとしても、再審査リクエストをいつも送ることができるわけではない。再審査リクエストは手動対策が適用されていないと利用できないからだ。つまり、「ペンギン+手動対策」のダブルパンチの状況に陥っていないといけない(言うまでもなく、これは最悪の状況だ)。

★★★★☆
  • ふつうの人は気にしなくていい

「クロールの統計情報」レポートで知っておくと良さそうなこと
HTMLだけじゃなく、CSSやJS、画像も含まれる (John Mueller on Twitter)

Search Consoleの「クロールの統計情報」に関するいくつかの質問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏がツイッターで答えていた。

回答を簡潔にまとめる。

  • 統計情報には、グーグルがダウンロードするすべてのコンテンツ タイプ(CSS、JavaScript、Flash、PDFファイル、画像など)が含まれる(ヘルプ記事に説明あり)

  • ウェブ検索用のクローラであるGooglebot、画像検索用のクローラであるGooglebot-ImageなどすべてタイプのGooglebotが対象

  • 400番台や500番台、到達できないなどのエラーを返したURLへのクロールは含まれない

クロールの統計情報

クロールの統計情報のデータを利用しているなら、知っておくと良さそうだ。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

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久々の更新あり!

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