企業ホームページ運営の心得

ゼロからできるメール人脈構築術

ゼロからでもできる「電子メール人脈構築術」
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の476

人脈ゼロからの起業

gpointstudio/iStock/Thinkstock

成功したすべての方法は間違いではありません。中学時代に会社を設立した椎木里佳氏は、女子中学生社長としてセルフプロデュースし、進級にあわせてJK(女子高生)社長、女子大生社長と衣替えしつつ活躍を続けます。その一因には、話題性や愛らしいルックスにもありますが、父親が東証一部上場企業「DLE」の社長であることも大きいでしょう。

もって生まれた環境を最大限に活かすのは当然のことです。親や会社、先輩後輩の「人脈」を頼ることは恥ではなく、むしろ正解です。

一方、人脈がないなりの戦い方があります。今から15年前に起業したとき、一番に困ったことは「人脈」の無さです。地元の足立区に根付いた営業方針を掲げるも、会社員時代に築いたネットワークは都心と他県ばかり。しばらくして、Webを主戦場として執筆活動を始めたときも、メディア界隈の人脈はゼロ。

そんな私が今、本サイトで連載を任され、今月からオピニオン誌「月刊正論」で連載を始めているのは、ゼロから作り上げた人脈によります。

持たざる者の戦いかた

人脈作りに使ったツールは「電子メール」。今回はまったくのゼロからでもできる「電子メール人脈構築術」を紹介します。TwitterなどのSNSでも同じ効果が期待できます。なお、今回は個人事業主としての経験のため、大手企業のサラリーマンが実践するにはアレンジが必要です。

自分以外を起点とする人間関係は「しがらみ」と表裏一体。ひとつの行動が誰かの迷惑になることもあり、自ずと根回しや自重が求められますが、何もないものに遠慮は無用です。恥をかくのは自分だけ。これが持たざる者の最大の強みです。

だから、知り合いになりたい、話を聞きたい、仕事をしたいと思った相手を見つけたら、片っ端から「メール」を送りました。ネットサーフィンだけではなく、新聞や雑誌、ときには「広告」で見つけた会社にも連絡します。

罵倒されないメリット

要するにメールを使った「飛び込み営業」です。迷惑メールが社会問題化しはじめた時代背景から「訴えてやる!」というクレームに怯えながらの参戦でしたが、15年が過ぎても、いわば「飛び込みメール」に対してのクレームはゼロです。

冷静に考えればわかること。多くのビジネスパーソンは、不要なメールは「ゴミ箱」にいれ、永遠に忘れてくれます。むしろ飛び込み営業における、門前払いに添えられる怒声や罵声を聞かない分だけ楽というもの。

ただし、想像以上にビジネスの世界は狭く、どこで誰とつながっているのかわかりません。恥をかくのは自分だけとはいえ「恥のかきすて」という無責任な態度と内容、嘘は厳禁です。

まず「褒める」ことからはじめます。

おべっかの効用

何もなければ空気を褒めろ

亡き営業の師匠の教えです。ボロの看板、スカスカの品揃え、活気の感じられない店主……。そんな店にうっかり足を踏み入れたとしても「落ち着いた空気のお店ですね」との教えを受けます。褒められて嫌な気分になる人は1人もいないからです。これを「飛び込みメール」に応用します。

飛び込みメールを送る前に、相手を調べて褒め言葉を探します。興味を持った相手です。褒める理由は必ず見つかります。「ググる」程度の情報でもOK。

嘘も方便とはいえ、その後の関係を求めるなら嘘は避けるべきです。ビジネスシーンには、付け焼き刃の嘘を見抜く達人が多く、とりわけ社会の荒波に揉まれている人物には足元を見られ、最悪の場合は軽蔑されます。知らないことを語らないことは、誠実さの現れであることを心に留めておいてください。

メリットの提案

続けて「提案」を添えます。自分が相手にとって、どんな価値を提供できるかです。独立したばかりの私ならば、「ホームページ制作」「インターネット知識」など。今なら「SNSの活用法」なども当てはまります。

何でもできると詰め込むのではなく、1つか2つに絞り込む方がいいことは、コンテンツと同じ。メールを受け取った相手は、経歴をググって調べたり、言葉の裏側を読み取ったりするほどヒマではないからです。

相手方の知識や経験が上ならば「赤っ恥」となりますが、先の「褒める」が担保となり、多くは微苦笑の範囲で見逃してくれるでしょう。送ったメールはゴミ箱送りになるだけです。匿名の掲示板やSNSと違い、お互いの連絡先が特定されている電子メールは、一般常識が担保されています。

とはいえ、失敗を戦友として過ごす私です。ググった程度の情報を読み下すことなく、そのまま「コピペ」した「飛び込みメール」に誤りがあり、事実誤認があると返信が届いたことが何度かあります。

人脈とはなにか

即座に以下のような謝罪のメールを送りました。

本来ならご訪問、またはお電話にて謝罪すべきところですが、なにぶん一方的に送りつけたメールの間違いで、さらに○○さまのお時間を頂戴するのはあまりにも厚かましく、メールによるお詫びを選びました。この不作法についてもお詫び申し上げます。

するとしばらくして、

メールでのご提案は当社に縁のないものでしたが、すかさず届いた先ほどのメールに、ミヤワキさまの誠実さを感じました。今後、なにかの機会がありましたらご一緒したいものですね。

との返信が届きます。いまだにその機会は訪れていませんが、飛び込みメールによる、人脈構築の可能性を感じさせてくれるエピソードではないでしょうか。

最後にミヤワキ流の「人脈」を定義しておきます。それは「ゆるいつながり」です。永遠の友情を誓ったり、一蓮托生の盟友関係だったりするのではなく、相互利益が実現するかもしれない。そのときに役立つかもしれないという程度のゆるいつながりです。

面識の有無は不問です。両者の利益になる「そのとき」に、面談の必要性があれば必然的に面識ができるからです。「提案」はその「利益」につながる未来への約束です。

相手を褒め、相手に役立つ提案を添えたメールを送るだけ。たったそれだけで少しずつながら、確実に「人脈」が増えていきます。SNSでも代用できます。

会社員の場合は、会社の顔があるので飛び込み営業的なメールは難しいかもしれませんが、「すばらしい講演でした」「書籍を拝読しました」などといったところで実践してみるといいでしょう。

今回のポイント

電子メールで人脈を増やす

まずは褒める。そして提案

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