衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座

「ユーザー数」は「ユーザーの人数」ではない!? GAのユーザーのカウント方法を知る[第13回]

GAは「ユーザー」をどう識別しているのか? 「ユーザー」の定義と「ユーザー数」について解説する。

今回は「ユーザー」と、それをカウントした「ユーザー数」について説明する。ユーザー数は、ページビュー数、セッション数と並ぶGoogleアナリティクスの基本指標の1つだ。誤解されがちな部分だが、Googleアナリティクスでは、「ユーザー数」は「人数」を数えているわけではない。詳しく解説していこう。

この記事で学べること:
  • 「ユーザー数」の意味を理解する
  • ユーザー数をレポートで確認する

「ユーザー」は利用ブラウザで識別される

前回解説した「セッション」は、ひと言でいえば「あるユーザーのある連続したWeb利用行動のまとまり」のことだった。そして「ユーザー」とは厳密にいうと、特定のブラウザとひも付くCookie(クッキー)によって判定しているということにも触れた。

つまり「ユーザー」とは1人1人のユーザーを識別するのではなく、Webサイトの閲覧に利用しているブラウザを識別しているということになる。たとえば、ある人がパソコンとスマートフォンを1台ずつ使っていて、パソコンで2つのブラウザを、スマートフォンで1つのブラウザを使って同じWebサイトを利用した場合を考えてみよう。Webサイトを利用しているのは1人だが、集計上はブラウザの延べ数である「3ユーザー」が別々に識別される(図1)。

図1:複数のブラウザを利用していればその1つ1つがユーザーと見なされる
図1:複数のブラウザを利用していればその1つ1つがユーザーと見なされる

ユーザー数は期間内に訪問した「ユーザー」を数えたもの

そして「ユーザー数」とは、指定した集計期間内に訪問した上記定義の「ユーザー」の数のことだ。同一ユーザーが何回訪問しても、同じブラウザであれば1ユーザーとカウントされる。たとえば、1か月の間に筆者が自分のパソコンの同じブラウザから毎日1回ずつ計測対象サイトを訪問しても、その集計期間においては「1ユーザー」とカウントされる。

ユーザー数は、他のアクセス解析ツールでは「重複を除く」という意味の「ユニーク」を付けて、「ユニークユーザー数(UU)」「ユニークビジター数」「ユニーク訪問者数」「ユニークブラウザ数」などと呼ばれることもある。筆者は厳密な意味が伝わる「ユニークブラウザ数」という言葉が好みだが、Googleアナリティクスでは単に「ユーザー数」と呼ばれている。

それでは、実際にどのようにカウントされるかを例で示していこう。

日次ユーザー数のカウント方法

たとえば、次のように、1週間、毎日2人ずつの訪問があったとしよう。毎日訪問している人が1人いて(Aさん)、毎日もう1人別の人が訪問していた(Bさん~Hさん)とする。

この場合、それぞれの日の日次ユーザー数は2ユーザーとなる。日別(行ごと)に単純に●の数を数えればよいので簡単だ。

日次ユーザーはその日に訪問したユーザーを数えればよい

週次ユーザー数のカウント方法

では、同じ状況で5/28(月)から6/3(日)までの1週間の週次ユーザー数はどうなるだろうか? この1週間で訪問があった人数をカウントすると、Aさん~Hさんの全員が該当するので、週次ユーザー数は8ユーザーということになる。該当期間に、ユーザー別(列ごと)に●が1つでもある場合のユーザーの数をカウントすればよいわけだ。強いて書くなら、次のように該当するかどうかをそれぞれカウントすればよい。

週次ユーザーはその週に1回でも訪問したかどうかを数えればよい

月次ユーザー数のカウント方法

次に、やはり同じ状況で5月と6月の月次ユーザー数はそれぞれどうなるのだろうか? ここでは、5月と6月の他の日にはアクセスがなかったと仮定する。考え方は週次のカウントと同じだ。該当期間に●が1つでもある列の数を数えればよい。

下記のとおり、5月の4日間(5/28~5/31)に訪問したユーザーはAさん、Bさん、Dさん、Eさん、Fさんの5ユーザー、6月の3日間(6/1~6/3)に訪問したユーザーはAさん、Cさん、Gさん、Hさんの4ユーザーとなる。

5月と6月それぞれの期間で、訪問したユーザーの数を数えればよい

まとめると、今回の例のユーザー数は下記のとおりだ、

  • 日次ユーザー数はどの日も2ユーザー
  • 5/28~6/3の週次ユーザー数は8ユーザー
  • 5月の月次ユーザー数は5ユーザー
  • 6月の月次ユーザー数は4ユーザー

誤解されがちだが、それぞれの数値に直接的な関係性はないことに注意しよう。日次ユーザーの7日間の合計が週次ユーザー数になるわけではないし、週次ユーザー数の4倍が月次ユーザー数になるわけでもないということだ。

日次、週次、月次ユーザー数の間に直接的に関係性はない

任意の期間のユーザー数のカウント方法

Googleアナリティクスでは、指定した任意の期間で正確にユーザー数を集計している。たとえば、3月1日から5月10日という集計期間を指定すると、この71日間(31+30+10)の重複を除く集計をしているようだ。

しかし、多くの他のアクセス解析ツールでは、ユーザー数は日次、週次、月次、四半期などの基本期間で集計されており、任意の期間では集計されないこともある。あるいは集計されたとしても、これら基本期間の組み合わせの足し算で代用される場合もあるようだ。

具体例で示すと、2016年7月1日から2016年8月5日のユーザー数の集計を、次の数値を単純に合計するという方法だ。

  • 2016年7月の月次ユーザー数
  • 2016年8月1日の日次ユーザー数
  • 2016年8月2日の日次ユーザー数
  • 2016年8月3日の日次ユーザー数
  • 2016年8月4日の日次ユーザー数
  • 2016年8月5日の日次ユーザー数

なぜこのような方法を採るのかというと、任意の集計期間のユーザー数はあらかじめ集計していないので、もし正確に集計するとすれば、その都度集計して算出しなければならず、その計算負荷が非常に高くなる。そのため、正確性よりも概算値で迅速に表示する方を優先するからだ。

ユーザー数を確認できる[ユーザー]>[サマリー]レポート

Googleアナリティクスのレポートでこの「ユーザー数」を確認することができるのは、ログイン後に表示される[ユーザー]>[サマリー]レポート(図2赤枠部分)だ。ここで集計対象期間のサイト全体のユーザー数(図2青枠部分)を確認することができる。

図2:[ユーザー]>[サマリー]レポート
図2:[ユーザー]>[サマリー]レポート

厳密にいうと、レポート内での表記は「ユーザー数」ではなく「ユーザー」だが、本記事ではわかりやすく「ユーザー数」と表現した。Googleアナリティクスでも以前の表記は「ユーザー数」だったが、現在では「ユーザー」となっている。

◇◇◇

Googleタグマネージャでユニバーサルアナリティクス実装講座(4/25開催)申込受付中。詳細とお申込みはこちらから

Googleアナリティクス「セグメント機能」徹底解説セミナー(5/24開催)申込受付中。詳細とお申込みはこちらから

この記事が役に立ったらシェア!
tweet23はてなブックマークに追加
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやアクセス解析のなどノウハウをゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
  • 編集長コラムを一足先に読める

日本赤十字社 東日本大震災 義援金募集
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやアクセス解析のなどノウハウをゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
  • 編集長コラムを一足先に読める

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ステークホルダー
消費者や投資家、顧客企業など企業を取り巻く利害関係者全体を示す。 他に、産 ... →用語集へ

インフォメーション

Web担のメルマガを購読しませんか?
Web担の記事がコンパクトに毎週届くメールマガジン「Web担ウィークリー」は、10万人が読んでいる人気メルマガ。忙しいあなたの情報収集力をアップさせる強い味方で、お得な情報もいち早く入手できます。

Web担に広告を掲載しませんか?
購読者数10万人のメールマガジン広告をはじめとする広告サービスで、御社の認知向上やセミナー集客を強力にお手伝いいたします。

サイトマップ
RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

GOLD SPONSOR
さくらインターネット株式会社株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ株式会社日本レジストリサービスオープンテキスト株式会社トランスコスモス株式会社株式会社ハイパーボックスDomain Keeper
SPONSOR
株式会社キノトロープ株式会社アイレップ株式会社ニューズ・ツー・ユーシックス・アパート株式会社ウェブアンテナ株式会社サイバーエージェント富士通株式会社Sitecore