はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム ホームページを育てるための"心得帳" ~ほったらかしのホームページを救え!~(全6回)

ホームページは作ってからが本番。効果的に更新していくための「アクセス解析」はじめの一歩(第5回)

ホームページは作ったあとからが本当のスタート。ホームページを効果的に更新していくために必要な「アクセス解析」のはじめの一歩についてお話します。
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

「ホームページを育てるための"心得帳"」では、「ホームページを公開したものの、そのあとどうしていいかわからない……」という方へのヒントとして、見落としがちな視点や意識しておきたい考え方をお伝えします。 第5回は「ホームページを見守る」ことについてです。ホームページは作ったあとからが本当のスタート。ホームページを効果的に更新していくために必要な「アクセス解析」のはじめの一歩についてお話します。

ホームページを見守るってどういうこと?

「ホームページは公開してからがスタートである」というお話をお客様にすることがあります。ホームページを公開したら、「ホームページの動きを見守る」日々がスタートするのです。「動き」というのは、ホームページ上で動くアニメーションではなく、ホームページのアクセスに関する「水面下の動き」のことです。ホームページを育てる上で、この「動き」を見守ることはとても大事です。なぜならそこにホームページの改善点が見えるからです。

ホームページの更新頻度は高いほうがよいとはよく言われますが、闇雲にホームページを更新すれば必ずアクセス数がアップするわけではありません。また、「これなら絶対みんなの役に立つだろう」という自己判断での更新は必ずしもよい結果を生むとは限りません。アクセス数や検索順位が上がっているのは「改善点を知った上での更新」を継続しているホームページなのです。

ということで今回は「ホームページを見守り、その結果を見て動く」ことの入口部分についてお話します。これができないと、ホームページが「ほったらかし」になってしまいます。何も更新しなければ「ホームページがほったらかし」ですし、自分勝手に更新すれば「見る人をほったらかしにしたホームページ」です。こうならないためにも、ホームページの見守り方を知っておきましょう!

アクセス解析でホームページの動きを知ろう

ホームページを見守るのに必要なのが「アクセス解析」です。Jimdoの管理画面にはこの機能があるのですが、有料版(Pro、Business)でしか使うことができません。そこで今回は「Google アナリティクス」を設定することを前提にお話をしていきます。

Google アナリティクスとJimdoを連携する方法については、bizYouエキスパートコラム内の「みんビズ制作講座 ショップに便利な機能紹介 : 第4回 Google アナリティクスの活用※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
」に詳しく紹介されていますので、まだ設定していない方は参考にしてください。

まずとにかく「サマリー」を見よう

Google アナリティクスには、解析結果をまとめて表示する「サマリー」という画面があります。サマリーには3種類あるのですが、まずはこの3画面の意味と表示方法を知っておきましょう。

(1) ユーザーサマリー

カスタマイズをしていなければ、最初に開く画面は「ユーザーサマリー」だと思います。開かない方は、左側のメニューの[ユーザー]をクリックして開き、[サマリー]をクリックします。ユーザーサマリーは、「ホームページにどんな人がアクセスしているのか」という視点で集計されたレポートです。

(2) トラフィックサマリー(※Web担編注:現在は「集客サマリー」)

左側のメニューの[トラフィック](※Web担編注:現在は[集客])をクリックして開き、[サマリー]をクリックすると表示されます。トラフィックサマリー(※Web担編注:現在は「集客サマリー」)は、「どこからホームページにきたのか」という視点で集計されたレポートです。

(※Web担編注:現在は[集客])

(3) コンテンツサマリー(※Web担編注:現在は「サマリー(行動サマリー)」)

左側のメニューの[コンテンツ](※Web担編注:現在は[行動])をクリックして開き、[サマリー]をクリックすると表示されます。コンテンツサマリーは、「ホームページにアクセスした人がどんな動きをしたか」という視点で集計されたレポートです。

どうやって「見守る」の?

今回はこの3つの画面を基本にした「見守り方」をご紹介します。ここでは本当にさわりしか紹介していませんが、Google アナリティクスはとても奥が深いです。慣れてきたらぜひ、解説本やサイトを見ながらもっと深いところまで見てみましょう。 エキスパートコラムの「ウェブ解析初級講座※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
」は、アクセス解析の考え方や用語について初歩から解説していますのでオススメです!

(1)「今日の数字」よりも「変化」を見よう

アクセス解析でまず大事なのは傾向をつかむことです。「今日はアクセス数が100だった」といった具体的な数字で一喜一憂するよりも、全体の傾向から「今日はいつもより多いな、どうしたんだろう?」という疑問を持つことが大切です。

「ユーザーサマリー」の一番上にある「訪問数」のグラフでは、直近1ヶ月の傾向を見ることができます。このグラフの中でちょっと飛び抜けていたり引っ込んでいたりする日があったら、まず「その日の自分の行動」を振り返ってみましょう。この日に何か重要な更新をしていたり、何らかのPR活動をしたりしていれば、それでアクセスが増えたのだとわかります。成果が出ているということですね!

また、サイトによっては「曜日によってアクセス数が違う」という傾向も見られます。ビジネス系の内容だと土日のアクセスが少ない場合もあるでしょうし、逆に趣味系の内容の場合土日だけアクセス数が多いというサイトもあるでしょう。時間帯による傾向もあるかもしれませんので、時間帯別の訪問数も確認してみましょう。

時間帯別のグラフはグラフ右上の「時間別」をクリックすると見られるのですが、このままクリックするととても細かなグラフになって見づらいので、「対象期間」を変更してみましょう。画面右上の期間が表示されている部分をクリックして[1]カレンダーを表示し、見たい日付をクリックして[2]「適用」ボタンをクリックします[3]

すると、選択した日の時間帯別のグラフが以下のように表示されます。この例の場合、深夜の時間帯に向けて伸びているのがわかりますね。

(2)「検索キーワード」で、求められているものがわかる

検索キーワードからわかるのは、「アクセスしている人が自分のホームページに何を求めているのか」ということです。求められているものに合わせてホームページを更新していけば、ホームページに対する評価の向上につながります。

※Web担編注:現在は、以下の手順ではなく、左側のメニューの[集客]>[キャンペーン]>[オーガニック検索キーワード]ですべてのキーワードを確認できる。

検索キーワードは「トラフィックサマリー」のページの下のほうにある[検索トラフィック]の[キーワード]から見ることができます[1]。サマリーではトップ10が表示されていますが、すべてのキーワードを見る場合は[レポート全体を見る]をクリックします[2]。自分が想像していないようなキーワードもあるかもしれませんので、じっくりチェックしましょう!ちなみにこの例では占いに関するブログ記事にアクセスが集中していることがわかります。

(3)「直帰率」はホームページの改善点が見える大事な数字

アクセス解析での大事な専門用語に「直帰率(ちょっきりつ)」という言葉があります。これは、訪問者がホームページにアクセスして最初の1ページだけを見て別のホームページに移動した率を指します。すぐに出て行かれてしまうということは、ホームページを見て回るための誘導が足りないのかもしれない、という予測ができます。

まず、ホームページ全体の平均直帰率を「コンテンツサマリー」(※Web担編注:現在は「サマリー(行動サマリー)」)で見てみましょう。グラフの下に小さく数字が載っています[1]。数字の横の小さなグラフのような画像をクリックすると、上のグラフに日ごとの変化のグラフを表示できます[2]

さらに、「直帰」されてしまったページは具体的にどれなのかを調べてみましょう。左のメニューから[コンテンツ](※Web担編注:現在は[行動])を開き、さらに[サイトコンテンツ]を開いて[ランディングページ]をクリックします[1]。すると、ホームページにアクセスしたときに最初に開いたページの一覧が訪問数順に表示されます。ここの一番右の[直帰率]という表見出しをクリックすると、直帰率が高い順に並びます[2]。もう一度クリックすると低い順になります。

ここで紹介している例はアクセス数が少ないブログなので直帰率が高いですが、サイトの性質によって直帰率の数字はかなり異なります。直帰率の高いページを見てみると、ホームページの改善点が見つかるかもしれません。

動きに合わせて手を入れる

(1) 変化から更新のタイミングを読み取る

さきほど紹介した方法で曜日や時間帯による傾向が見えたら、アクセス数が多くなるときを狙って更新してみるのもひとつの手です。たくさんの人に見てもらえるタイミングで新しい情報を出せば、多くの人に早く伝わる可能性が高くなりますよね。

(2) 理想的なキーワードに近づける

アクセス解析での結果を見て、そのキーワードに合わせてホームページの中身を調整していくのも大事ですが、「このキーワードで検索されたい!」というものがもしあってその成果がうまく出ていないなら、「このキーワードで検索した人が見たい内容」を想像しながら更新内容を考えてみましょう。想像力を生かしたホームページは、SEOにも強くなっていくはずです。

(3)「誘導力の高さ」も疑ってみる

直帰率が高いのは、自分のホームページを回ってもらうための誘導が足りないからかも、と書きましたが、「他のホームページへの誘導力が高すぎるから」ということもあり得ます。直帰率が高いページのとてもいい位置に他のサイトへの誘導があったりしないか?というところもチェックしてみましょう。

今回はちょっと盛りだくさんでしたが、これをやらないとホームページをつくる意味がない!というくらい重要なお話です。これを入口にして「ホームページを見守る」スキルを磨いていってください。
次回・最終回は、「ホームページでのコミュニケーション」について考えます。(第6回につづく)

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このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

用語集
SEO / アクセス解析 / オーガニック検索 / キャンペーン / 直帰 / 直帰率 / 訪問 / 訪問者
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