企業ホームページ運営の心得
そのブログ集客に効いてる? 新年度に取り組みたいWebポートフォリオの見直し術

Web担当者のリソースは有限、配分を見直して集中すべきところに投資します
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の449

Ustreamに見る栄枯盛衰

Nastco/iStock/Thinkstock

金融用語における「ポートフォリオ」とは、資産の配分を指します。国内と国外の株式、債権に土地、金と現金と、資産を振り分けることで、リスクを緩和し利益機会の拡大を目指す「分散投資」にはなくてはならない考えです。年初からの株価急落局面では金が上昇し、国内株価が軟調な地合が続くなか、ニューヨークの株価は急落分をすっかり取り戻しており、この配分=ポートフォリオの調整が上手い投資家は、暴落相場でも利益を確保し、損失を最小限に抑えています。

これはWebにも通じます。かつて、次世代Webコンテンツの主流になると騒がれた動画配信サービスの「Ustream」が、今年の1月末日をもって、事実上、日本から撤退したように、1つのWebサービスへの傾斜はリスクを孕みます。もっとも、複数のWebサービスの利用は、現代的なWeb担当者にとってすでに常識。だからこそ、Webサービス利用配分=Web担的ポートフォリオの見直しは必須。私は、炎上で生まれた時間を見直すことで「論壇デビュー」を実現しました。

無駄の多いSNS

まず、TwitterやFacebookといったSNSを見直します。経験上、最も「無駄」の生まれやすいツールだからです。

Twitterの「タイムライン」はリアルタイムに更新され、追いかけるだけで時間が過ぎていきます。果たしてタイムラインから、どれだけビジネスに役立つ情報を得ているでしょうか。仮に雑談のネタばかりなら、プライベートならともかく、貴重なビジネスタイムでは「無駄」だということです。ビジネスに直結しないアカウントをフォロー解除するなどして、情報の純度を見直してください。

Facebookも同じです。友だちの多くが「いいね!」をクリックしてくれていても、それがビジネスに反映できていなければ時間の無駄。「いいね!」をクリックするだけで、業績になんのプラスの影響も与えていないならそれも「無駄」です。「Facebookは1日15分以内」のような利用方法を策定して調整します。

継続が力にならないこともある

「オウンドメディア」を挙げるまでもなく、オリジナルコンテンツによる集客はWebの王道です。なかでもブログは、「百円貯金」のようにコツコツと書きためたコンテンツが訪問者を連れてくると言われていましたが、いまや都市伝説です。面白くないブログを書き続けていても、訪問者を連れてくることはありません。

残酷なようですが、いまこの瞬間にも、何千何万のコンテンツが生まれているのです。わざわざ面白くないブログで、時間を浪費するユーザーはいません。また、検索結果の上位は、有名ブロガー、オピニオンリーダーなどの投稿で独占されています。「ブログは百円貯金」とは、コンテンツの絶対量が少なかった時代に生まれた都市伝説となりました。あるいは文才のあるものにだけ与えられる特権です。

集客目的だったとして、そのブログからどれだけ集客できているのか、冷静に見直すべきです。執筆の時間はタダではなく、たいした集客につながっていないなら時間を別の取り組みに再配分すべきです。あるいは、その人件費をリスティング広告に投資したほうが効率的です。ただし、ブランディングとしてのブログ執筆ならこの限りではありません。

Ustreamは届かなかったが

分散投資におけるポートフォリオでも、市場崩壊が懸念される中国や、成長鈍化があきらかなブラジルなどを見限り、ミャンマーやインドなど飛躍が期待される国への投資が注目されるように、絶えず新たな収益チャンスを探さなければならず、これもそのままWeb担当者に通じます。

Web担的ポートフォリオにも、定期的に新しいツールを組み入れます。Ustreamは日本から撤退しましたが、YouTube、ニコニコ動画、ツイキャス、Vineといった動画コンテンツの伸びしろはまだまだあり、ツイキャスは大学生の大半が使うという報道もあります。ブログからの集客がイマイチなら、執筆時間を動画撮影に振り分けるというのも、選択肢の1つだということです。もちろん、写真を軸としたInstagramでもOK。今までのやり方で、望む結果がでていないなら、そもそも論で、やり方を疑ってみることも大切です。

炎上から教わったこと。

新年度直前のこの時期は、ポートフォリオを見直す絶好機です。なお、私はすでに2月に見直しを実施し、成果を挙げております。きっかけは「炎上」。

今年の2月、私の書いたある記事が「炎上」しました。記事には複数の編集者が関与しており、筆者の立場としてできることは静観だけでした。SNSの利用も必要最小限にしたことで、生まれた時間に炎上騒動の舞台裏をまとめた記事を書き、出版各社に売り込みます。その結果、明後日発売の「月刊正論」への掲載が決定し、別の論壇サイトの連載も決まります。

さらに、温めていたビジネスアイデアを実行し、リアルの世界の「商売」への取り組みを始めました。炎上をきっかけに「ポートフォリオ」を見直したことで、文字通り「焼け太り」に成功し、新年度へ突入します。

今回のポイント

年度替わりは作業時間(内容)を見直す好機

常識もツールも変化している

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