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海外&国内SEO情報ウォッチ
逆SEOに不正DMCA申請を使っている、超悪質な事例がみつかった などSEO記事まとめ10+4本

自分勝手な不正行為は、Web関係者が協力して発見・対応するべきではないだろうか
鈴木 謙一 2016/2/12(金) 7:00 tweet59このエントリーをはてなブックマークに追加 印刷用

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だれかにとって都合の悪い情報を検索結果から消すためにDMCAが使われているのではないかという、辻氏の調査と告発の記事が今週のピックアップ。

ほかにも、日本の有料リンク・自作リンクへのグーグルの対処、2016年のSEO、ウェブマスター向けガイドライン改定解説、レビュー数とランキング、WordPressプラグインでペナルティなどなど、SEO関連の話題をまとめてお届けする。

※来週のこのコーナーはお休みです。今年最初のカンファレンス参加で、シアトルに行って来ます。おみやげ話を楽しみにしていてください!

今週のピックアップ

逆SEOに不正DMCA申請を使っている、超悪質な事例がみつかった
★★★★★ 辻正浩氏が真実を暴く (SEO(Search Engine Optimizer)辻正浩のブログ)

グーグルの検索結果から、だれかにとって都合の悪い情報を消すために、虚偽のDMCA申請で他人のコンテンツを検索結果で非表示にする行為がまかり通っているのではないかと、辻正浩氏が告発している。

「フリー素材サイトの画像を用いた記事が著作権侵害を理由に検索結果から削除された」という事件があった。

しかし辻氏は、これは実際には著作権侵害ではなく、ある事業者を非難する内容のページを検索結果から消すために、DMCAによる申請を悪用したのではないかと疑っている。

同じような操作が疑われるケースを辻氏はいくつも見ているらしい。単なる憶測ではなく、いくつかの調査から導き出した結論だ。

こうした行為を、辻氏は強く非難している。

最近、より効果的かつ簡単な方法としてDMCA申請を使った悪評削除が行われだしています。

この手法は悪です。
著作権を守るための仕組みを悪用して、権利者を偽装して自社に不都合のある情報へ到達する動線をWeb上から消すのは許されない行為でしょう。

もちろん、

  • 消したいコンテンツをもとに偽のオリジナルコンテンツをだれかが作成したこと
  • あとから作った偽のオリジナルコンテンツの投稿日時を過去に設定して、そちらが先に存在していたように見せていること
  • その偽日時にもとづいた偽オリジナルコンテンツを根拠に不正なDMCA申請を送信したこと

いずれも、絶対に事実だと断定はできない。しかし、DMCA侵害申請が不正に利用されている可能性が高く、現実的にそうしたことを防ぐ手段がないことには留意したい。

この問題に対応するには、Web担当者としてはSearch Consoleにサイトを登録して、万が一こうした不正DMCA申請があったら気づけるようにしておくしかない。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグル、日本の有料リンク・自作リンクのプログラムに制裁
★★★★★ 常習犯にはより厳しい対処 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

日本で不正なリンクプログラムに参加してリンクの売買を行っていたサイトに対処したことを、グーグルがウェブマスター向け公式ブログで発表した。

「リンクプログラム」とは、ランキングを不正に操作するために有料リンクや自作リンクなどの手段によってリンクを獲得する仕組み(グループやネットワーク)のこと。グーグルは品質ガイドラインで、リンクプログラムの利用を厳格に禁止している。

リンクプログラムは一見うまくいっているように見えているとしても、こんなふうにいつかは捕まるものだと考えるのが、今やWeb担当者の常識だ。今の時代、不正なリンク操作はリスクがあまりにも高すぎる。

発表のなかで特に目を引くのは次の一文だ。

この中にはウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返しているサイトも含まれていたため、通常よりも厳しい対策を施したケースもあります。

“通常よりも厳しい”とは具体的にどのような処置なのかが気になるが、制裁の対象になったサイト名や数も含めて、細かなことは明らかにしていない(グーグルではいつものことだ)。

ガイドライン違反だと認識し、しかも繰り返していたために厳しく対策されてしまったのであれば、まさに自業自得だ。同情の余地はない。

ところが、こんなケースもあるようだ。

ウェブマスターの知らないところでウェブマスター向けガイドラインに違反するような施策が行われてしまうケースがあるようです。以前は SEO 業者の例を紹介しましたが、SEO 業者にとどまらず広告などの業務委託により発生することもあるようです。

強調は筆者による

委託業者が勝手にやったことで制裁を受けてしまうのは、悲劇以外の何ものでもない。グーグルも勧めているように、委託業者がどんな施策をしているのかを定期的に確認するようにしよう。

2016年のSEOを、2015年に起きた変化から予測してみた
★★★☆☆ 局所的な変化はあれど大局的には変わらない (HACKS公式ブログ)

2016年という年の11.5%がすでに過ぎているが、ここで紹介する記事は、2015年のSEOを振り返り2016年には何に注目すべきかを論じている。

2015年に訪れた最も大きな変化として次の2つを挙げている。

  • セキュリティ ―― 特にヤフー検索のHTTPS化
  • モバイル ―― 特にモバイルフレンドリーアップデートの実施

実際には検索キーワードの隠蔽は「セキュリティ」というよりも「プライバシー」の問題だととらえるほうが、わかりやすいだろう。

また、導入時ほどのインパクトはなくなったがパンダアップデートやペンギンアップデートにより、コンテンツの重要性に対する認識度がよりいっそう浸透してきたことにも言及している。

こうした振り返りとともに、2016年に意識すべきこととして次のように語っている。

モバイルユーザーの体験を真剣に考えたサイト作りがよりダイレクトに自然検索流入にも繋がってくる

モバイルユーザーの優先度が低いサイトもあります。落ち着いて自サイトのユーザーのニーズに向き合って、何が本質的な施策なのかを見極め、それ以外に惑わされないことが重要

「自分のニーズにあった、充実したコンテンツが、快適に見られるのが一番」というユーザーにとってのベストは変わりません。セキュリティの強化でキーワードのデータが手に入りにくくなることも、Googleからの「検索キーワードではなく、ユーザーを見るべき」というメッセージと言えるのではないでしょうか。

納得できる考えだ。モバイル対応が絶対的に重要になったように局所的に見れば大きな変化があるが、大局的に見れば「ユーザーを助け、満足させるコンテンツとサイトを提供する」という本質は何も変わらない。

売上アップのためにECサイトがフォーカスすべきクエリと購買行動
★★★★★ インフォメーショナルクエリとお悩み客 (CSS Nite公式サイト)

「手間と時間をとことん節約 効率よく結果を出すSEO」と題した、住 太陽氏によるセミナーの動画スライドが公開されている。

2015年10月3日(土)に開催されたセミナーイベントCSS Nite LP42「戦略志向のECサイト」で行われたセッションのもので、住氏による内容のフォローアップとともに、CSS Niteが公開した。

住氏は、3種類のクエリと5段階の購買行動に触れ、どのクエリ・購買行動にECサイトがフォーカスすべきかを説明している。

ECサイトを運用管理するウェブ担当者にとても役に立つ講演なので、視聴するといい。

App Indexingの最新成功事例をグーグル社員が共有
★★★☆☆ インプレッション数80%アップ、コンバージョン率2倍ほか (Duncan Wright on ツイッター)

日本のグーグルの検索部門でApp Indexingの開発に携わっているダンカン・ライト氏が、App Indexingの成功事例を日本語で紹介した。

中国を中心に全世界でECサービスを展開しているアリババの事例で、次のような成果が出ているという。

  • インプレッション数: 80~90%増加
  • クリック数: 30~40%増加
  • ディープリンク経由でアプリにアクセスしたユーザーのコンバージョン率: 2倍
  • ディープリンク経由でアプリにアクセスしたユーザーの購入額: 200%アップ

この事例は海外のものだが、日本でのApp Indexingの事例については、ライト氏がまた別の場所触れていたで、ついでに紹介しておこう。

昨年12月にパシフィコ横浜で開催されたGoogle for Mobileというイベントで紹介されたものだ。

  • アメーバ
    DAUが半期で 30% 増加(DAUはDaily Active Useの略で、1日にサービスを利用するユーザーのこと)
    各種の継続率が 2~7% 増加

  • クックパッド
    アプリ経由の新規ユーザー獲得が 15% 程度増加
    アクティブユーザーの週次のセッション数が 10% 増加

  • 食べログ
    アプリでのお店のページビューが 9.6% 増加

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

グーグルのウェブマスター向けガイドライン改訂とAMP導入の際に役立つ情報を解説した記事を今週はピックアップ。

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