Googleアナリティクスのレポートをサクッと自動化!
高度な分析に役立つ! GoogleアナリティクスAPIでよく使う軸・指標、セグメントを紹介(第2回)

Googleスプレッドシートで高度な分析レポートを作るために、よく使う軸・指標やソート、フィルタ、セグメントなど紹介します。

Googleアナリティクスのレポート作成が面倒だというあなたに、Googleスプレッドシートを使って、もっと高度な分析レポートをラクに作る方法を紹介します。

今回は、Googleスプレッドシートでもっと高度な分析レポートを楽に作るために必要な「Report Configuration」でよく使う軸・指標やソート、フィルタ、セグメントを下図の1~6を詳しく紹介します。

セグメントでは、標準セグメントと自分で作ったセグメントの設定方法も紹介します!

前回、GoogleスプレッドシートにGoogleアナリティクスAPIのアドオンをインストールして、サンプルレポートを作成しました。アドオンのインストール方法やサンプルレポート作成に関しては前回を参照してください。

また、「Report Configuration」で生成される用語の説明は、前回表でまとめて紹介していますので、それを参照してください。

では、1から詳しく説明していきましょう。

1.GoogleアナリティクスAPIでよく使う軸と指標(Metrics/Dimensions)

前回は指標として「セッション数」、軸は「日付」、「メディア」を使いました。

GoogleアナリティクスAPIでは、Googleアナリティクスの通常の軸や指標よりも、多くの軸や指標が使えます。そこで、皆さんがすぐにAPIレポ-トを活用できるように、よく使う軸と指標をピックアップしました。

■利用頻度の高い軸

利用頻度の高い軸(Dimensions)  
ga:date 日付
ga:yearMonth 年月
ga:sourceMedium 参照元/メディア
ga:landingPagePath ランディングページ
ga:pagePath ページ
ga:pageTitle ページタイトル

軸が日付や年月なら「時系列レポート」、ページや参照元メディアなら「ランキングのレポート」ができます。

■利用頻度の高い指標

利用頻度の高い指標(Metrics)  
ga:avgSessionDuration 平均セッション時間
ga:avgTimeOnPage 平均ページ滞在時間
ga:bounceRate 直帰率
ga:sessions セッション数
ga:pageviews ページビュー数
ga:percentNewSessions 新規セッション率
ga:pageviewsPerSession ページ/セッション
ga:goalXXCompletions 目標XXの完了数
ga:pageValue ページの価値

「目標XXの完了数」はいわゆる目的の完了数(コンバージョン数)です。XXのところに何番の目標設定の値を入れたいのかを入力して使います。このときに半角スペースを入れないようにご注意ください。

1つのレポートに対して、軸は最大7個、指標は10個まで同時に設定できます。しかしながら、設定する軸や指標が多くなればその分データ量が増えるため、処理時間も、精度も悪化します。本当に必要な個数で設定するように心がけましょう。

2.ソート(Sort)を設定する

抽出したデータをソートしたい場合、次のように設定します。ここでは、セッション数を例にしています。

昇順 ga:sessions
降順 -ga:sessions

「昇順」ソートする場合は、「ga:sessions」のままで、「降順」ソートする場合「-ga:sessions」頭に半角ハイフン「-」を付けます。

カンマで複数個入れると、後ろにある軸や指標からソートが実行されます。たとえば、「-ga:sessions,ga:pageviews」と入力した場合、ページビューを昇順にソートした後に、セッション数を降順ソートします。軸を入れると、軸の値の文字列のアルファベット順にソートされます。 

3.フィルタ(Filters)を設定する

フィルタでは、データの母集団から特定の条件に当てはまるものだけ表示したり、当てはまるものだけを除外したりします。

■軸に対するフィルタ

文字列に対するフィルタです。

演算子 説明
== 完全一致 ga:pagepath==/index.html
ページが/index.htmlと等しい指標を集計します。
!= 一致しない ga:pagepath!=/index.html
ページが/index.htmlと等しくない指標を集 計します。
=@ 文字列の一部に一致 ga:pagepath=@detail
ページに detail が含まれるときの指標を集計します。
!@ 文字列の一部に一致しない ga:pagepath!@detail
ページに detail が含まれないときの指標を集計します。
=~ 正規表現の一致を含む ga:pagepath=~(nagano|gunma)
ページにnaganoかgunmaが含まれるときの指標を集計します。
!~ 次の正規表現に一致する場合を除く ga:pagepath!~^/sales.*
ページが/salesから始まるページを除外する。2階層目以降の場合は除外しない。/salesは除外対象、/example/salesは除外対象にはならない。

■指標に対するフィルタ

指標の値(数値、時間、浮動小数、パーセント)に対するフィルタです。

演算子 説明
== 等しい ga:sessions==5
セッション数がちょうど5回である結果を返します。
!= 等しくない ga:sessions!=5
セッション数が5回以外である結果を返します。
> 上回る ga:sessions>5
セッション数が5回を超える結果を返します。
< 下回る ga:sessions<5
セッション数が5回未満である結果を返します。
>= 以上 ga:sessions>=5
セッション数が5回以上である結果を返します。
<= 以下 ga:sessions<=5
セッション数が5回以下である結果を返します。

実際の設定方法の事例をご紹介します。

設定 フィルタ例
参照元メディアにorganicという文字が含まれるものだけ表示 ga:sourceMedium=@organic
ページに/sales/のディレクトリを含まず、かつセッション数が5以上のものだけを表示 ga:pegepath!@/sales/;ga:sessions>=5

※スペースなどを入れないように注意する

4.セグメント(Segment)を設定する

APIレポートでは、標準セグメントも、自分で設定したセグメントも1個ずつ設定できます。Googleアナリティクスのように並べて比較したい場合は、2つのレポートそれぞれにセグメントをかけて別シートで並べれば比較できます。

では早速セグメントの設定方法をご紹介します。標準セグメントは以下の表を参考にコードを手入力します。

セグメント名 コード
すべてのセッション gaid::-1
新規ユーザー gaid::-2
リピートユーザー gaid::-3
有料検索トラフィック gaid::-4
自然検索トラフィック gaid::-5
検索トラフィック gaid::-6
ノーリファラー gaid::-7
参照トラフィック gaid::-8
CVしたセッション gaid::-9
購入したセッション gaid::-10
モバイルとタブレットのトラフィック gaid::-11
直帰以外のトラフィック gaid::-12
タブレットのトラフィック gaid::-13
モバイルのトラフィック gaid::-14
PCとタブレットのトラフィック gaid::-15
Android OSでのトラフィック gaid::-16
iOSでのトラフィック gaid::-17
Android OSとiOS以外のモバイル流入 gaid::-18
直帰したセッション gaid::-19
過去90日間に1回のみセッションが有るユーザー gaid::-100
過去90日間に2回以上セッションが有るユーザー gaid::-101
過去90日間に1回でもCVしたユーザー gaid::-102
過去90日間に1回もCVしていないユーザー gaid::-103
購入決済に至ったユーザー gaid::-104
サイト内検索を実行したユーザー gaid::-105

B12セルにgaid::-5と入力すると、自然検索トラフィックのセグメントがレポートで表示されます。

自分で作ったセグメントを設定する

続いて、自作のセグメントの設定方法を紹介します。いろんなサイトを探しましたが海外のサイト含めて適切な情報は見つかりませんでした。ひょっとしたらこの原稿は世界で1つ……かもしれません。

今回は「無料で使えて、誰がやっても間違いが少なく、わかりやすい」ということで考えたのが下記の方法です。

まず、クエリーエクスプローラ(Query Explorer)を使います。これは、グーグルが提供する公式なものですから安心して使ってください。

初めてログインする人は、「Click here to authorize →」をクリックして、Googleアナリティクスと同じアカウントを入力して、ログインしてください。

ログインすると次のような画面が表示されます。

下へとスクロールすると「Segment」が出てきます。なんと親切なことに枠をクリックすると、ログインしたGoogleアナリティクスアカウントで使えるセグメントがすべて表示されます。

標準セグメントから表示され、下へスクロールすると自分が過去に作ったセグメントが出てくるので、適用したいセグメントを選択します。先程と同様に「gaid::」から始まる文字列が枠に表示されます。

これをGoogleスプレッドシートのSegmentの行にコピペすると、自分で作ったセグメントが適用されたレポートを作ることができます。

Googleスプレッドシートでセグメントを設定するとき、基本的に1レポート1セグメントです。Googleアナリティクスのように複数セグメントを入れて比較したい場合は、2つのレポートを設定して、自分の好きなように数表を並べればいいのです。

5.サンプリング(Sampling Level)を設定する

Googleアナリティクスは、レポートを数表で表示するために「サンプリング」という機能が発動します。

これは、すべてのデータを扱うと処理するのに時間がかかってしまうので、ランダムにピックアップした一部のデータを集計することで多少、データの精度が落ちますが、処理速度を速くするということです。

このサンプリングは、APIレポートでも発生します。これに対して、「処理速度を優先するのか」、「データの精度を優先させるのか」をあらかじめ設定できます。

とはいえ、APIは処理速度を優先させなくても十分高速ですので、処理するデータ量を多くすることで、より正確なデータ処理をした結果を表示する「データ精度を優先させる」設定方法を紹介します。

サンプリングの欄に、「HIGHER_PRECISION」を手入力するだけです。

普段からGoogleアナリティクスの管理画面でサンプリングが発動しているアカウントは、入力した場合としなかった場合を比べてみてください。

6.データの最大値(Max Result)を設定する

APIレポートは通常1,000件前後のデータを出すように設計されています

私の経験上、平日昼間の午前中や集計作業が多く行われる際にはAPIの動作が遅くなっているときがあります。また時間帯によってデータ抽出結果のレコード数(行の数)に違いがあります。

込み合う時間帯にはあまり多くのデータを出そうとしていない気がしています。

もし皆さまがAPIで抽出した結果に、レコード数が少ない、またはもっとたくさんのデータを見たいという場合は、「Max Result」に最大値の10000を入力してデータを出しなおしてください。10000を入力するとできるだけ10,000レコード出そうと頑張ります。特に巨大サイトの場合の参照元/メディアやページを軸にしたレポートを出したときにご確認ください。

◇◇◇

最終回の次回は、業務で使えるレポートの作り方とコピー&ペーストするだけで使える設定テンプレートも公開します。

また、本格的にしっかりと設定を行って、顧客へのレポート業務を劇的に楽にしたい、日々のモニタリング作業を楽にしたい、データの社内共有を確立したい、という方向けに設定代行サービスやセミナーも随時開催しています。詳しくはこちら。

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