編集長ブログ―安田英久
Flashバナー広告をグーグルが殺す? ――Chromeでは。

[プラグイン]の動作「重要なプラグイン コンテンツを検出して実行する」設定をデフォルトに

今日は、ネット広告の話題を。Google Chromeが、Flashバナー広告の効果が激減するような仕様変更を間もなく行う予定なのです。しかも、代替広告を用意していても、ダメな状態が強制されるという……。

PCでのFlash広告バナーなどの「重要でないコンテンツで使われているFlash」の動作をChromeで自動停止するようにするという発表を、グーグルが6月に行っています(読者のHideoさんにタレコミいただきました)。

元はGoogle Chrome Blogで報告されたものですが、元記事に記載されている情報は、ほぼ上記のニュース記事に含まれていますので、まず上記記事を読んでください。

要は、Chromeで見ると、Flashバナー広告は標準では最初の画像だけ表示されて動かなくなり、ユーザーがクリックするまでそのままになるようなデフォルトの仕様変更が予定されているということです。

モバイルではFlashはないものとして扱われていますが、PCではまだFlash広告が多いですよね。しかし、それも間もなくChromeでは期待したとおりの動作をしなくなる予定だということです。

Flash広告、クリックするまでは停止&グレーのオーバーレイ状態に

一足先に、将来こうなるという設定でChromeを使い、Flash広告の挙動を確認してみました。

たとえば、Yahoo! JAPANトップページのブランドパネルでこの挙動があった場合、Flashバナーは次のように表示されます。

画像のモザイクは編集部で加工

モザイクのせいでわかりづらくてすいません。本来の表示の上にグレーのオーバーレイがかかった状態で、まったく動きません。

このバナー広告はエキスパンドスクリーン(マウスオーバーすると広告が拡大されるもの)なのですが、Flashが停止されている状態では、マウスオーバーしても何も動きません。

右側に「マウスオン!」と書かれているのにマウスオーバーで何も起こらないというのは、ユーザーにとっては混乱する動きですね。

この停止された状態からFlash部分をクリックすると、本来の表示になります(右クリックして[このプラグインを実行する]を選んでもOK)。

こちらもモザイクのせいでわかりづらくてすいません。グレーのオーバーレイがなくなって本来のアニメーションが行われ、マウスオーバーで動くようになっています。

画像のモザイクは編集部で加工

Flashによっては、動画再生ボタンがオーバーレイされた状態になることもあるようです。

また、サイズの大きなFlash広告(たとえば530ピクセル×300ピクセル)は「重要なコンテンツ」だと判断されるのか、Flashの動作は停止されませんでした。

ただし、1回Flashを有効にしたエリアはChromeが覚えているのか、以降は同じ場所に表示されるFlashはバナー広告であっても停止されませんでした。

今すぐChromeで設定を変更して影響をチェック!

前出のニュース記事では「まず最新のGoogle Chromeベータ版に適用し、9月には安定版にも適用する予定」とありますが、すでにこの状態を自分で確認できます。

確認するには、Chromeを最新版にアップデートしたうえで、次のようにします。

  1. ハンバーガーメニュー(ウィンドウ右上)から[設定]を選ぶ
  2. 下にスクロールし、[詳細設定を表示]をクリック
  3. [プライバシー]セクション上部の[コンテンツの設定]ボタンをクリック
  4. [プラグイン]セクションの設定を「重要なプラグイン コンテンツを検出して実行する」を選ぶ
  5. 右下の[完了]ボタンをクリック

これで、前述のような挙動をするようになります。

みなさんのChromeでは[プラグイン コンテンツをすべて実行する(推奨)]の設定になっていると思いますが、今後どこかのタイミングで[重要なプラグイン コンテンツを検出して実行する]が標準の設定になるということですね。

代替画像があってもFlashが配信され、でも停止される

バナー広告をFlashで作る場合、Flashを使えないブラウザ向けにGIFなどの代替画像を一緒に入稿します。

ChromeがFlashを停止するのならば、そもそもGIFなどの代替画像を使ってくれればいいのではないかとも思うのですが、ブラウザとしてはFlashを利用できるため、広告配信システムはFlashバナーを配信し、それが表示時に止められてしまう状況です。

そのため、この問題は代替画像では解決できません。

停止状態になるFlashの広告は、Yahoo! JAPAN以外にもさまざまなメディアで配信されていました。

ざっとAdWordsやYahoo!のプレミアム広告などの資料をチェックしてみましたが、PC版のChromeでこうした挙動になることは説明されていませんでした(GoogleはFlash→HTML5自動変換を用意していますし、HTML5広告の利用を促進しているようですが)。

クリックするだけで問題なく動くこと、現状で確認した限りは一度クリックした枠はどうやらそれ以降停止されないことなどから、そんなに大きな問題ととらえる必要はないかもしれません。

でも、前出のような「マウスオーバーを促しているが、マウスオーバーしても何も起こらない」という状況は、広告としては改善すべきですね。

Chromeのユーザー数は増え続けています(Web担ではすでに4割超です)。アドネットワークやメディアさんは、こうしたChromeの挙動変更に、どのように対応していくのでしょうか。

すでに動いている媒体さんやプラットフォームさんがあれば、コメント欄などで情報を頂戴できると助かります。

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