企業ホームページ運営の心得
「メルマガのネタがない!」のは目的を見失ったとき、スマホで復権メルマガ2015

販促、広報、宣伝……目的を見失わなければメルマガは継続できます
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の395

今だからこそのメルマガ

「メルマガからの成約率が高い」と昨年末にお客さんから聞きました。すっかり「死んだ」と揶揄されるメルマガですが、一般的にメルマガは許可した相手に発信しており、読者は一定以上の興味を持っています。だからメルマガに魅力的なオファーがあれば、お客が飛びつくのは自明。

21世紀初頭の「メルマガバブル」ほどの熱狂はありませんが、確実な販促ツールとしての魅力は色あせず、なにより「スマホ」の普及によって「復権」の可能性も生まれてきました。

今回はメルマガを「いまさら」ながら始める際の注意点と、「ネタ切れ」を防ぐための基本を紹介します。

ベテランが陥る罠

メルマガでもっとも大切なことは「目的」の設定です。そして、すでにメルマガを発行している「ベテラン」が忘れてしまいがちなのことも、この「目的」です。一般的な企業がメルマガに設ける「目的」は、「販売」「販促」「広報」などがあります。これらは隣接し、発行していれば、それぞれが交錯することはありますが、軸となる目的を忘れてはなりません。

メルマガのネタがない

と焦る日が来たら、目的を失っている可能性を疑ってください。「販売」が目的のメルマガで「ネタがない」とは、販売する商品の枯渇と同義で、メルマガを発行している場合ではありません。売れすぎて在庫がないか、会社が潰れる寸前かのどちらかです。

「販促」ならば販売促進の企画が滞っていることに問題があり、「広報」ならば、自社の情報が何一つなくなったことを意味します。

ネタに困ることはない

目的を見失うとメルマガを発行することそのものが「目的化」します。だから「ネタ」に困るのです。しかし、「販売」ならば、読者(お客)の購買意欲を刺激するための最新情報を掲載すればネタに困ることはありません。たとえば次のような情報です。

  • 売れ筋
  • 新製品
  • 利用方法
  • お客の声

同様に「販促」が目的ならば、

  • 月間
  • 週間
  • 曜日
  • 天気
  • 季節
  • 祝祭日
  • 各種イベント(アンブッシュには注意)

などからネタを捻りだすのは造作のないことです。「広報」は販売と販促から自慢できる情報をピックアップするか、自画自賛するだけで、マス目は埋まります。

読者が解約する瞬間

さらに「ネタ切れ」の理由には「メリット」不足や、そのマンネリ化が挙げられます。メリットは目的と対を成す、メルマガの肝です。メルマガに「メリット」がなくなれば読者は解約します。「目的」が発行者の都合なら、「メリット」はお客の都合です。

お客にとってのメリットとは、割引クーポンや、お買い得情報の事前告知などが代表的です。システム的に可能なら、メルマガに「ふくびき」の参加券をつけるものや、クリックするだけでポイントが貯まるものなどがあります。こうした「メリット」を考えていれば、ネタ切れなどあり得ません。そしてこの「メリット」が「読者集め」へとつながります。

メルマガの衰退傾向が強まったのは「個人情報保護法」の施行です。名前やメールアドレスを提供しなければならないことへの心理的抵抗が高まりました。

時が過ぎ「過剰保護」への懸念も語られるようになり、また施行以前に横行していた個人情報売買も沈静化しています。これも今、メルマガの可能性を考える理由なのですが、そもそも魅力的な「メリット」が提示されれば、メールアドレス程度の個人情報ならお客は気軽に差し出すものです。ところが、メルマガ登録のフォーム画面に「メリット」が掲載されていないサイトが多く、読者を集める気持ちがないのかと疑ってしまいます。

古くて新しい問題

すでにメルマガを発行している企業の目下の課題は「スマホ対応」です。メルマガがパソコンを対象としていた当時、全角30文字前後で改行記号をいれ、読みやすくしていました。ところが、スマホでは意図しないところで改行されてしまい、反対に読みづらくなるのです。ガラケー時代の「改行問題」の再燃です。

どちらと結論をだせないのは、「想定読者」によって利用状況が異なるからです。「いまやスマホが当たり前」といっても、仕事でパソコンを利用しているユーザーが対象ならこの限りではありません。そこでパソコンでの受信が多いと想定するなら改行し、スマホユーザーとみるなら「改行なし」とします。すでに発行しているなら、メルマガ経由のアクセスログから「利用実態」を参考にするといいでしょう。

新しいツールやサービスが普及するたびに、この手の「古くて新しい問題」が登場します。ちなみに本サイト系列でのメルマガでいえば、「Web担当者Forum」と「ネットショップ担当者フォーラム」のメルマガは「改行なし」で、「東京IT新聞」は「改行あり」です。

Twitter vs メルマガ

一時期、即時性の高いTwitterによって、メルマガが駆逐されるという暴論がありました。性格の違うツールなので単純な比較はできませんが、両者の違いを「フローとストック」で考えると、メルマガの必要性に気がつくことでしょう。Twitterで自社のアカウントをフォローさせても、ツイートしたタイミングでお客がログインしていなければ、情報は「フロー」していきます。反対にメルマガは「ストック」されており、確実にお客の目に触れることが期待できます。

ガラケーの登場は、本当の意味での「パーソナル(個人)」なデジタルデバイスを実現しました。そして、どこにいてもお客に接触できる販促ツールとして「メルマガ」が注目されます。しかし、ガラケーの処理能力は低く、回線は貧弱でした。迷惑メールの氾濫と、それと同等の売り込みメルマガが乱発され、お客が離れていきました。

今、スマホはパソコンレベルの処理能力を得て、回線速度は光に並び、迷惑メールを拒否することが可能です。媒体としてのメルマガは、スマホの普及によってもっと見直されてよいと考えます。

今回のポイント

目的さえ忘れなければ継続は簡単

スマホの登場によりメルマガの重要性を見直すこと

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