実践Googleタグマネージャ入門

実践 Googleタグマネージャ入門
GA+タグマネで、複数サイトやクロスドメイントラッキングのタグを設定する方法(全20回の5)

タグマネージャを使えば、複数ドメインでのGAの設定も簡単にできます
書籍の3-2<クロスドメイントラッキング>より(このコーナーでは、電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の内容の一部を、Web担の読者向けに特別にお届けしています)

ユニバーサルアナリティクスなら複数ドメインの設定も簡単

さて、最も基本となるページビュー計測タグについては、3-1で設定方法を紹介しました。しかし、Googleアナリティクスでは場合によってオプションの記述が必要になる設定があります。ここからは、そういったオプションの設定にあたるものの設定方法をいくつか見ていきましょう。

通常、単一のドメインのWebサイトを計測する場合は特に設定は必要ありませんが、複数のドメインやサブドメインにまたがって同一のトラッキングID(UA-XXXXXXXX-X)で計測したい場合は、追加で設定をしなければなりません。その設定内容は、「複数のサブドメイン(www.example.comとsub.example.comなど)で計測」する場合と、「複数の異なるドメイン(www.example.comとwww.example.jpなど)」でそれぞれ異なってきます。前者のサブドメインの場合は1カ所、後者の複数ドメインの場合はもう少し複雑で、2カ所の設定を追加する必要があります。なお、後者のように異なるドメインを同一のトラッキングIDで計測することを「クロスドメイントラッキング」と呼びます。

●複数のサブドメインをまとめて計測する

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「example.com」のドメインは同一で、サブドメインが複数ある場合。

●複数のドメインをまとめて計測する(クロスドメイントラッキング)

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「example.com」と「example.jp」などドメイン自体が異なるサイトをまとめて計測する場合。

サブドメインはCookieドメインの設定を行う

まず、サブドメインをまとめて計測するケースです。本来Cookieはドメインごとに生成されるので、そのままではサブドメインごとに異なるCookieが発行されてしまいます。まとめて計測する際には、サブドメインが変わっても同じCookieを参照するように設定を変更しなければなりません。Googleタグマネージャでは、「Cookieドメイン」で設定を行います。これは旧バージョンのGoogleアナリティクスにおける「_setDomainName」に相当する項目です。

Googleタグマネージャでは、ユニバーサルアナリティクスのタグの「その他の設定」をクリックし、「Cookie設定」の「Cookieドメイン」にサブドメイン部分を抜いた共通のホスト名を入力します。例えば、「www.example.com」と「sub.example.com」であれば「www.」と「sub.」を抜いた「example.com」と入力します。そして一番下の「タグを作成」をクリックすれば設定は完了です。

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3-1のタグの設定画面で「その他の設定」→「Cookie設定」にある「Cookieドメイン」に共通のホスト名を入力する。サブドメインの設定ならこれだけで完了だ。
Cookieとは?

Cookie(クッキー)とは、簡単にいうとブラウザがユーザーの情報を一時的に保存する仕組みのことです。通常、ページを移動すると、ブラウザは前のページで持っていた情報を参照することはできません。ですが、例えばログインページで会員としてログインしたのに、次のページではログアウト扱いされてしまったら困りますよね。そこでページを移動しても消えない、データの一時的な保存領域として使われるのがCookieです。Googleアナリティクスでは、ユーザーを識別するためにCookieを利用する仕組みになっています。

クロスドメイントラッキングはリンクの設定を行う

次に、クロスドメイントラッキングのケースです。旧バージョンのGoogleアナリティクスでは、各ドメイン間を行き来するリンク(aタグ)それぞれに_link関数を記述する必要があるなど、クロスドメイントラッキングは非常に面倒な作業が必要でした。しかし、ユニバーサルアナリティクスでは配信するタグにいくつかの設定を加えるだけで対応できます。 サブドメインの設定と同様にタグの設定画面を表示して、「その他の設定」をクリックします。さらにその中の「クロスドメイントラッキング」をクリックして、「自動リンクドメイン」に計測したいすべてのドメインを「,」(半角カンマ)区切りで入力します。それに加えて、その下にある「リンカーを許可」で「真」を選択して保存すれば、クロスドメイントラッキングの設定は完了です。

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「その他の設定」→「クロスドメイントラッキング」にある「自動リンクドメイン」に計測したいすべてのドメインを入力する。さらに「リンカーを許可」で「真」を選択する。

これだけで、ユニバーサルアナリティクスでのクロスドメイントラッキングの設定は完了です。「自動リンクドメイン」の部分が、旧バージョンの_link関数に対応する項目で、ここで入力したドメインへのリンクに対して、自動的に_link関数を仕込んでくれるようになります。また、「リンカーを許可」は旧バージョンでいう「_setAllowLinker」に相当する項目で、ここを「真」にしておくことで、異なるドメイン間でCookieのデータをやりとりできるようになります。

このように、GoogleタグマネージャではGoogleアナリティクスのオプション的な設定についても「その他の設定」にまとめられており、必要に応じて設定を変更して利用する形になります。

サブドメインとクロスドメインを同時に計測する場合

ここではサブドメインの設定とクロスドメインの設定をそれぞれ別に紹介しましたが、これらが入り交じった状態で計測したい場合も当然あると思います。その場合は、それぞれの設定をすべて適用する形になります。

例えば「A.example.jp」と「B.example.jp」という2つのサブドメインと、「www.exmaple.com」という異なるドメインの3つを同一のトラッキングIDで計測したいとします。その場合は、「A.example.jp」と「B.example.jp」のサイトではサブドメインと異なるドメインの両方の設定が必要になるので、「Cookieドメイン」に共通のホスト名の「example.jp」を入力し、「自動リンクドメイン」に「example.jp,example.com」と入力して「リンカーを許可」で「真」にします。

一方、「example.com」のサイトではサブドメインは存在しませんので、「Cookieドメイン」の設定はせずに、「自動リンクドメイン」に「example.jp,example.com」と入力して「リンカーを許可」を「真」にします。つまり、サブドメインがあるかないかで、2つのタグを登録する必要があります。このように、サブドメインとクロスドメインを同時に計測するには、入り交ぜた設定が必要になります。

この記事は、Googleタグマネージャの初心者向け入門本となる電子書籍『実践 Googleタグマネージャ入門』の一部をWeb担の読者向けに特別公開しているものです。

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