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グーグル、今度はゲストブログネットワークに制裁

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グーグル、今度はゲストブログネットワークに制裁
★★★★☆ 足跡を残さないリンクネットワークなど存在しない (Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

米グーグルのウェブスパムチームのトップであるマット・カッツ氏は、ゲスト寄稿を装ったリンクネットワーク「PostJoint」に制裁を与えたことを、フォロワーからの問いに対して認めた。

(フォロワー)マット・カッツさん、PostJointが大変な状態になってますね。大手のリンク販売業者がまた1つ消滅したんですね。

(マット・カッツ氏)「痕跡を残さない」と謳っているリンクネットワークやゲストブログネットワークは、その主張自体が危険であることの兆候なんだよ。

「リンクネットワークなどが『絶対に見つからない』と言い切っているとしたら、それは『見つかったら危険だ』と自ら言っているようなものであり、グーグルはそういったところには必ず対策する」という意味だ。

グーグルは過去に、大手のゲスト寄稿サービス「MyBlogGuest」にも対策している。ヨーロッパを中心にリンクネットワークに対策してきたし、日本の7つのリンクネットワークに制裁を与えたことも明らかになっている。

公然とリンクを売っているサービスは、遅かれ早かれグーグルに対処されるのは明らかに思える。

ニュースサイトでクロール頻度が落ちていても心配なし
★★☆☆☆ Googlebotが賢くなって If-Modified-Since をサポートしたから (Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

ニュースサイトにおけるGooglebotのクロール頻度について、グーグルのマット・カッツ氏が次のようにツイッターで説明した。

ニュースサイトを運営していたら、3月7日以降、グーグルのクロールが以前よりも減っているように見えるだろう。心配いらない。Googleニュース(のクローラ)は、その日にif-modified-sinceをサポートしたんだ。

グーグルニュースのクローラが、賢くなったということだ。if-modified-sinceについてはこちらに詳細がある。googlewebmastercentral.blogspot.com/2008/11/date-wi …

「If-Modified-Since」は、HTTPの仕組みの1つ。サーバーにアクセスするときに「このURLのコンテンツを送ってください、ただし、この日時以降に中身が変更されている場合のみ」と依頼するものだ。

Googleニュースのクローラがこの仕組みを使うようになったということは、1回クロールしたURLに関しては、中身が更新されていない限り、サーバーは「変わってないよ」と返事するだけでよくなる(レスポンスコードとして304を返す)。

結果的に、Webサーバーのログに「クローラにページデータを返した」という記録が減るため、クロール頻度が減少したように見えるのだ。詳細はこちらの記事を参照してほしい(「マット・カッツに聞いた7つのSEOの疑問」のところ)。

もしあなたがニュースサイトの管理者であれば、クロール頻度が落ちているように見えても心配しなくていい。実際には、クローラはちゃんと確認しにきてくれているのだ。

削除したページに構造化データのエラーが出てきたときはどうすればいいの?
★★★☆☆ 無視 (Google Webmaster Help Forum)

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに次の質問が投稿された。

サイトがマルウェアに感染したため、ページをすべて削除しました。

すると、ウェブマスターツールの「クロールエラー」と「構造化データ」に、たくさんのエラーがレポートされるようになってしまいました。

クロールエラーはURL削除ツールを使って消しましたが、構造化データのエラーは消せません。どうしたらいいでしょうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように助言した。

削除されたページは自動的にレポートから消える。

URL削除ツールを使う必要はないし、構造化データのレポートに関して何か特別なことをする必要もない。

削除したページのURLに関して404エラーがレポートされても、それは当然のことなので無視して問題ない。これは、このコーナーで何度も伝えていることだ。同様に、構造化データに関しても、削除したページ関するエラーがレポートされていても無視して構わないようだ。

存在しないページに構造化データのエラーがあると言われたら、焦ってしまうのは当然かもしれない。しかし、気にする必要はない。

SSLページヘの誘導でもアドワーズ広告のリファラーは消えるのか?
★★☆☆☆ 消えました (Search Engine Roundtable)

アドワーズ広告のクリック経由でのリファラーからも検索キーワードを削除することをグーグルは決定した。

しかし、HTTPの仕様では、「HTTPSページからHTTPページヘのリファラーは渡さないが、HTTPSページからHTTPSページヘのリファラーは渡す」ようになっている。

では、アドワーズ広告からのリンク先がSSLで保護されたページならば、検索キーワードの情報は見えるのかどうか、Search Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏が検証した。

検証結果は「取得できない」であった。

たとえアドワーズのランディングページがSSLで保護したページであっても、リファラーから検索キーワードが削除されていた。オーガニック検索と同じだ。

当然と言えば当然だ。検索結果ページがHTTPSの場合、そのままリンクしてしまうとリファラーがすべて消えるので、「グーグルの検索結果から来た」ことすらわからなくなってしまう。そのため、グーグルでは必要なリファラーだけを渡すリダイレクトページを挟んでいるのだ(これはTwitterなどでも同じだ)。

もっともアドワーズの管理画面での検索語句レポートはこれまでどおり使えるので、影響を受けるのはリファラーでキーワードを取得していた自社開発あるいはサードパーティ製のツールだけなので、気にしなくていいだろう。

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