スマートフォンレポート

iPhoneの購入理由は「使いやすさ」不満は「電池の減り」iPhoneユーザー利用・意識調査でわかったこと

2013年11月発表の調査レポートから「iPhoneユーザー利用・意識調査~iPhoneユーザーにマッチしたサービスの提供方法とは~」の内容を届ける

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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今回は2013年11月に発表された「スマートフォンレポート vol.9」から、調査報告3「iPhoneユーザー利用・意識調査~iPhoneユーザーにマッチしたサービスの提供方法とは~」の調査レポートをお届けする。

iPhoneを選ぶ理由のトップは「使いやすい」

9月にドコモから発売され、いよいよ国内主要3キャリア全てが取り扱うようになった「iPhone」。2008年の「iPhone 3G」の販売開始以降順調に販売台数を伸ばし、スマートフォンの普及拡大を牽引し続けてきた。

また、ドコモが契約者数を減らした主要因として「iPhone」を取り扱っていなかった点が挙げられるなど、携帯電話市場における影響度の大きさは周知の事実である。2013年9月よりドコモが販売を開始し、今後更に利用者が拡大すると思われる「iPhone」について、今回はその利用動向に関する独自調査を実施した。「iPhone」について、そのユーザーの利用や意識という観点から分析してみたい。

まず、初めて「iPhone」を購入したきっかけについてだが、「使いやすい/操作しやすいと聞いたから」といった回答が最も多い結果となった。クチコミなどで使いやすい、操作しやすいといったイメージが広がっていたことが感じられ、操作性の高さを期待して購入したユーザーの多いことがわかる。

次いで、「おしゃれなイメージがあったから」が多く、回答者数の多かった若年層を中心にファッションアイテムとして認知されている様子もうかがわれる。また、3、4位が「友人が持っていたから」「家族が持っていたから/家族割引が適用されるから」が入っている点も見逃せない。家族や知人の端末を見て、もしくは情報を聞いて、自分も欲しくなるといったクチコミ等の影響もかなり大きいようだ(図1)。

初めてiPhoneを購入しようと思ったきっかけ
図1 初めてiPhoneを購入しようと思ったきっかけ

アプリの充実面に満足するiPhoneユーザー

では実際に購入した後、「iPhone」に対して満足している点と不満に思っている点はどのようになっているのか。まず満足している点だが、「様々なアプリが豊富にある」が最多となり、アプリの充実に対し満足感を得るユーザーが非常に多いことがわかった。

購入前の段階で、アプリの充実度に期待する意見はあまり多くなかったが、実際に使ってみるとその充実度に満足する模様である。「iPhone」ユーザーにおけるアプリ利用に対する意欲の高さが感じられる。次いで、カメラの使いやすさ、性能を評価する声も目立っており、現在搭載されているカメラは不満なく受け入れられている模様である。

また、購入するきっかけで最多となった操作性については、「操作が簡単で使いやすい」点に対する満足度でも約3割を記録しており、期待通りの満足度をユーザーは得られていると言えそうだ。全般的に、「iPhone」は使いやすい、という印象が持たれている模様である(図2)。

iPhoneの満足度・魅力
図2 iPhoneの満足度・魅力

4割のユーザーは電池のなくなりやすさが不満

一方、不満点として挙げられていた項目としては、「電池がなくなりやすい」が最も高く、約4割のユーザーが回答している。スマートフォンになったことで、フィーチャーフォンよりも電池の持ちが悪くなったと感じるユーザーは「iPhone」においても非常に多い模様だ。

それ以外では、「防水機能がない」「赤外線が使えない」「テレビ(ワンセグ・フルセグ)を見る事ができない」といった機能面での不満が多く挙げられており、フィーチャーフォン時代に使用できていた機能が無いことに不満を感じている模様である。

逆に、電波環境や通信速度については、満足点、不満点の双方でそれほど意見が挙げられておらず、可もなく不可もなくといったユーザーの印象がうかがえる。ちなみに、満足している点で最も高かったアプリの充実面については、不満としてあげるユーザーは非常に少なく、このことからもアプリの豊富さ、充実度が「iPhone」ユーザーから高い評価を得ているのは間違いないようだ(図3)。

iPhoneに対する不満点
図3 iPhoneに対する不満点

では、「iPhone」ユーザーはアプリ等のコンテンツをどこで認知しているのか。その認知場所について聞いてみると、「App Store」が突出して高く、中でも「『App Store』全体のランキングを見て」が最も目立った。

この傾向は特に若年層で顕著であるが、若年層を中心としたアプリ動向に興味のあるユーザーは、能動的にランキング情報を調べ、アプリを入手している模様だ。その他では、クチコミから認知するという意見も多数挙がっており、特に女性において目立つ。また10代、20代は友人から、40~60代は家族から、といったように、クチコミ情報の元となる部分に違いがある点も大きな特徴と言える。

その一方で、各通信キャリアが提供するポータルサイトはあまり利用されていないという結果となっている。ただし、このデータをキャリアユーザー別に見ると、「auスマートパス」はauユーザーの16.4%で使われており、他キャリアと比較して高い数値となっている。

現時点で回答者自体が少ないドコモ(9人)のポータルサービスについてはさておき、「auポータル」やソフトバンクモバイルのポータルサービスが1桁台に留まっている中、「auスマートパス」はコンテンツの認知経路として、auユーザーにある程度浸透していることが証明されている(図4、図5)。

コンテンツ認知場所
図4 コンテンツ認知場所
コンテンツ認知場所(auユーザー限定)
図5 コンテンツ認知場所(auユーザー限定)

最後に、ダウンロードしたアプリを削除するタイミングについて見てみると、全体としては「使わなくなったら随時」が最も高い結果となり、利用しないアプリはこまめに削除し、容量を確保している様子がうかがえる。また、定期的にアプリを削除しているユーザーも4割弱存在し、中でも「1か月に1回程度」「2、3か月に1回程度」の頻度で削除しているユーザーが比較的多い。

反対に「容量が一杯になった時」と回答したユーザーは非常に少なく、このことからも、多くのユーザーは常に容量を意識した使い方をしていることがうかがえる。一方、50代、60代の高年齢層においては「削除(アンインストール)したことはない」という意見も多く、高年齢層のユーザーの中には、削除が必要な程アプリをインストールしていないユーザーも存在する模様だ(図6)。

アプリの削除(アンインストール)タイミング
図6 アプリの削除(アンインストール)タイミング

アプリを使いこなす一方、アプリの認知経路が課題

ここまで、「iPhone」ユーザーの利用傾向について分析を行ってきたが、全体的に「iPhone」を積極的に使いこなそうとする意識が高い様子が感じられる。中でもアプリに関しては、「App Store」のランキング情報をチェックした上で、気に入ったアプリをダウンロード利用し、必要ないと判断すればすぐ削除するといった使い方が多い模様である。このような「iPhone」ユーザーの利用傾向を踏まえ、いかに自社のアプリやサービスを認知、継続利用させるかが課題となる。

まず認知に関してだが、「App Store」のランキングが告知効果として高いと言えるものの、現状のランキングは一部のアプリが上位を独占しており、DL数や売上等でランキング上位に入るには大変厳しい状況になっていると想定される。しかし、上位の固定化が進み、顔ぶれがなかなか変わらないということは、ユーザーの中にはランキングをチェックしなくなっている人も増えているのではないだろうか。

と考えると、「App Store」以外のアプリ情報サイトが今後有力な認知経路となる可能性が考えられ、現状でも前述の通り「auスマートパス」がサービスの認知経路としてauユーザーに活用されていることを考えると、今後サービスの有力な導線になりうる通信キャリアのポータルサイトを有効に活用したいところである。同時に、各通信キャリアにはポータルサイトをより一層使いやすく、充実したものにして欲しいと期待する。

一方、継続利用に関しては、一旦不要と判断されたアプリはすぐに削除される可能性が高いため、ユーザーの利用頻度を高める努力が必要と考える。エンタメ系サービス、情報系サービス共に、新しいコンテンツの定期的な提供や、ユーザーが使いやすいようなUIの改善など、サービス内容を更新し続ける取り組みが重要であろう。

また、レビュー等を通じてユーザーの意見を収集し、アプリやサービスの改善につなげるといった体制、努力も必要である。スマートフォン時代になって、豊富にサービスが提供されている中、ひとつのコンテンツ利用スパンは以前より更に短くなっていると想定される。これまで以上にユーザーの特性や利用傾向を把握し、その上でニーズに合わせたサービス提供を実施したいところである。
調査対象 15歳以上69歳までのiPhoneを所有する男女個人
調査地域 全国
有効回答数 600サンプル
※事前調査におけるiPhone保有者の性別出現割合を構成比として、下記の割り付けにて回収
10代 20代 30代 40代 50代 60代
男性 37 66 72 66 44 22 307
女性 40 80 69 54 35 15 293
77 146 141 120 79 37 600
調査実施期間 2013年10月9日(水)~10月11日(金)
調査方法 インターネット調査
調実施機関 株式会社ドコモ・インサイトマーケティング

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

※6/26をもってサービスの提供を終了致します。
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