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米国のSEOプロも断言「リンクは終わってない」

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米国のSEOプロも断言「リンクは終わってない」
★★★★☆ 価値がないリンクが評価される時代が終わっただけ (Rand Fishkin on Quora)

正当なSEOの戦略としてのリンク獲得は本当に終わったのですか?

Q&Aサイトに投稿された質問に、Mozのランド・フィッシュキン氏がコメントを返した。

簡単に強化できて検索ユーザーに価値を与えないバックリンクは、終焉に向かい始めてしばらく経っている。

楽に強化できて、比較的簡単に実行できるやり方を見つけたとして、その方法で、

  • 自分のブランドの評判がもっと良くなる
  • サイトの質がもっと高まる
  • 訪問者がもっと喜ぶ

といったことにほとんど影響しないなら、間違いなく、最終的にはグーグルはそのリンクの価値をなくすだろう。

グーグル(とすべての検索エンジン)は、「そのサイトやページやブランドがほかよりも上位に表示するにふさわしい選択だと正確に指し示すリンク」だけを評価する必要がある。この15年間、検索エンジンは徐々にその現実に近づいてきている。結果として、SEOは以前よりも能力が試され、繊細で、何か間違えるとすぐに検索エンジンに見つかってしまうようなものになってきている。

こんな状況ではあるが、それでも、リンク獲得は終わってはいない。これまでMozのリンクビルディング関連の記事をざっと見てみたところ、どれも今でも有効な価値がある有用な戦術だ。すぐには拡大できないし、実行するのは特別容易でもない。多くは、サイトとコンテンツ、ユーザーとの関係性とブランドの知名度を改善する必要があるからだ。

これのいいところは、リンクビルディングが困難で能力が試されるものになればなるほど、もっと価値があるものになり、リンクビルディングができる人の需要が高まることだ。SEOをやる人で、この能力を身に付けることに踏み出せる人は、(より良い検索結果から利益を受ける検索者と同様に)リンクを取り巻く環境の変化を歓迎するだろう。

前々回の注目ピックアップでも取り上げたように、本来検索エンジンが評価したいオーガニックリンクの価値はなくなっていない。価値がなくなったのは、検索エンジンを欺くために人工的に集めたリンクだ。まだ完全には遠いとしても、不正なリンクを見破るグーグルの能力が日に日に向上していることは疑いようのない事実だ。

「削除ページ ⇒ 301 ⇒ 404」はやってはいけない
★★★★☆ ありがちな構成ミス (Bill Slawski (bill_slawski) on Twitter)

グーグルが申請した特許研究の第一人者として名高いビル・スロースキ氏のツイートを紹介する。

サイトからページを削除したときは、そのページヘのアクセスを404ページへ301リダイレクトすべきじゃない。

わかりやすく言い換えると、「削除したページへのアクセスを、404を返すページへ301リダイレクトしてはいけない」ということだ。こういった間違った構成のサイトが多いらしい。リダイレクトなどせずに、削除したページのURLが404のエラーコードを返すようにする。

リダイレクトしたうえに、さらにリダイレクト先のページに中身がないにもかかわらず200を返すのは、言うまでもなく論外だ。検索エンジンが嫌うソフト404になってしまう。

意外と知られていないウェブマスターツールの「アドレス変更」の仕組み
★★★★☆ 必須ではなくオプション (Google Webmaster Help Forum)

サイトのドメイン名を変更した際は、グーグルウェブマスターツールの「アドレス変更」ツールを使用すると、サイトが移転したことをグーグルに通知できる。

このツールについてありがちな2つ質問が英語版の公式ヘルプフォーラムに投稿され、グーグル社員のジョン・ミューラー氏が回答した。

ミューラー氏の説明も参照しながら、「アドレス変更」ツールに関して知っておくべき仕組みをまとめておく。

  • サイト移転時にこのツールを使うのは必須だというわけではない。何もしないよりも、ドメイン名の変更をグーグルに速く処理させることができる補助的なものと考える。

  • 移転元と移転先の両方のサイトの所有権をウェブマスターツールで事前に確認しておくこと。

  • 「ルートレベルのドメイン名(example.comまたはwww.exapmle.com)」の移転のみ利用可。サブドメインやサブディレクトリの移転では利用不可。

  • 301リダイレクトでの転送設定が完了していることが条件。

  • 180日間有効。ただしグーグル側で移転が正常に処理されているなら、180日を過ぎても再び実行する必要はない。

  • ドメイン名を移転したドメイン名がツールを使わなくてもグーグル側で正常に処理されているならば、改めてツールを実行する必要はない。

頻繁に使うツールではないが、使う機会が出てくることもあるだろう。上記の仕組みを覚えておくといい。

グーグル、ナレッジグラフと検索の融合を進める
★★☆☆☆ まだまだ序の口 (Inside Search)

グーグルはナレッジグラフを個々の検索結果に組み込む機能を導入した。

検索結果に出てきたページが著名なサイトであった場合、そのサイト名をURLのあとに表示する。そのサイト名をクリックするとそのサイトの簡単な説明がポップアップ形式で飛び出てくる。

ポップアップで出てくるナレッジグラフ
「Wikipedia」「Toys“R”Us」「Amazon.com」などのサイト名をクリックすると、ナレッジグラフがポップアップで表示される。

ここに出てくる説明はナレッジグラフに基づいているとのことだ。通常、ナレッジグラフは検索結果とは別に、検索結果ページの右側あるいは上部に出てくる。しかし検索結果に組み込まれたのは興味深い。今後もナレッジグラフと検索の融合が進んでいくに違いない。

今のところは米グーグル(google.com)で利用できる。

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