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被リンクを増やすために動画を活用する9つの方法 (前編)

動画を活用して、リンクビルディングの取り組みを強化したり改善したりできる9つの方法を説明
Moz(旧SEOmoz) 2014/1/20(月) 9:00 tweet114このエントリーをはてなブックマークに追加 印刷用
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

この記事では、動画を活用して、リンクビルディングの取り組みを強化したり改善したりできる9つの方法を説明する。目標は、より広範なインバウンドマーケティング戦略の一環として、動画への投資を確保するため、さらなる説得材料を提供することだ。

動画が秘める大きな可能性 ―― 高質なリンクの獲得

マーケティングに動画を活用することは、コストも時間もかかる投資になってしまうことがある。特に小規模事業者にとって、動画の制作にかかるコストは常に他のマーケティング関連投資と比較検討する必要があるだろう。そして残念ながら、動画が選択肢として受け入れられないこともあり得るというのも事実であり、とりわけ、動画マーケティングの膨大な経費のROI(費用対効果)について予測や数値化が難しい場合は、さらに不利だ。

思うに、(SEO担当者を含む)大半のマーケターが動画によって得られる価値をあまりよく理解していないことも、問題の一因だろう。

マーケターたちは動画がもたらす効果として、おそらく次のようなことを期待する。

一般的なマーケターが動画に期待する効果
  • バイラル性
  • ブランディング
  • コンバージョン率の向上

だが、メディアの一種としての動画は、それ以上の可能性を秘めており、その可能性の方向ではほとんど活用されていない。

その効果とは、次のものだ。

動画が秘めるさらなる価値
  • すばらしく高品質な被リンクを獲得する能力

1動画をインタラクティブコンテンツ内のメディア形式として使う

必要な種類のコンテンツ:

動画自体は「コンテンツの一種」というより、メディア形式(コンテンツ配信の一形態)だ。

古い格言にもあるように「形態は機能に従う」のであり、独創的なアイデアを提示する最善の方法を考えるとき、これこそがまさに取るべきアプローチとなる。

インタラクティブなマルチメディア要素を利用して作られており、その中に動画が含まれる……そうしたページは、極めて魅力的になり得るもので、多くのリンクを生むことになる。

たとえば……

  • Clouds Over Cuba

    Clouds Over Cubaは、複数のメディアを組み合わせてキューバ危機を解説しているすばらしいマイクロサイトだ。

    特にリンクを考慮して作成されたものではないようだが、Open Site Explorer(OSE)によると、このページは266のルートドメイン名から1920ものリンクを獲得している。

  • Simply Businessが公開している2つのガイド、WordPressの小規模事業者向けガイドYouTubeの小規模事業者向けガイドはリンクビルディングを考慮して作成されたもので、インタラクティブなフローチャート内にそれぞれ動画を埋め込んである。これらのサイトにリンクしているルートドメインは、現時点でWordPressガイドが179、YouTubeガイドが22だ。

    WordPressの小規模事業者向けガイド
    YouTubeの小規模事業者向けガイド

必要な技術的実装:

君のマルチメディアWebサイトが、別サイト上にiframeで埋め込まれた場合にうまく表示できないのならば、動画をホストする場所をどこにしようが結局は関係ない。

重要な点は、コンテンツを軽くして読み込みを速くし、モバイルでも見やすくすることだ。そのため通常は、HTML5の<video>要素を使って動画を表示するか、またはすべての動画をiframeで埋め込むのが最善の方法だが、JavaScriptを多用した他の多くの実装方法でも問題はない。

Popcorn.jsなどのJavaScriptライブラリは、再生時間に基づいてページの外観を変更するなど、埋め込み動画をとてもカッコよく見せるのに役立つ。

2動画をリンクベイトとして使う

必要な種類のコンテンツ:

「ソーシャルメディアで話題になる動画」と「リンクジュースを渡す良質な外部リンクを数多く獲得できる動画」には、実際にはそれほど密接な相関関係があるわけではない。なぜなら、「ソーシャルで進んで共有したいと思う類のもの」と「埋め込みや参照リンクを通じて自サイトに喜んで追加したいと思う類のもの」には、微妙な違いがあるからだ。

自分のサイトに君の動画を埋め込んでくれる人は、訪問者が自分のコンテンツを見てくれなくても、君のコンテンツを見てくれればいいと思っているはずだ。

君の明確な目標が、「自分の動画コンテンツを、だれかがサイトに埋め込んでくれたり、リンクしてくれたりすること」ならば、目指すべき基準はDollar Shave ClubやOld Spiceではない。君がするべきことは、特定のターゲットユーザー層に価値をもたらす何かを生み出そうとするべきであり、コンテンツは情報を伝えるものであり、かつ娯楽性があって簡潔でなければならない。

WordPressの小規模事業者向けガイド

多くの場合、最終的には動画インフォグラフィックのようなものになる。

最近これを見事に成功させた良い例が、CNNの60秒で得られる給料の動画だ。NBAスター選手、著名経営者、オバマ大統領、最低賃金労働者らが60秒で稼ぐサラリーを比較する、このすばらしいコンテンツは、43のルートドメインから被リンクを獲得した。

必要な技術的実装:

YouTubeやVimeoといったソーシャルビデオプラットフォームの動画を埋め込む場合、通常はその過程で製作者のドメイン名にリンクを張るのではなく、YouTubeやVimeoのドメイン上に置かれたユーザーのプロフィールページにリンクを張る。

これはプラットフォーム各社にとっては願ってもないことだが、ランキングを上げるためにSEOを行ったり自社サイトへリンクを構築したりしようと試みている企業にとって、最善の方法だとは言えない。

これらのソーシャルビデオプラットフォームは君のコンテンツを配信して、より多くの視聴者の目に触れるようにするすばらしい方法だが、YouTubeのようなサービスにリンクジュースを奪われるのはいただけない。

したがって、動画によるリンクベイトを構築しようとしているのであれば、サイトに埋め込む動画は、自分でホスティングするか、有料でオンライン動画をホスティングするサードパーティのプロバイダを利用して、事実上の「正規のコンテンツ」とみなされるようにするべきだ(少なくともアウトリーチの初期段階では)。

僕は幸いにも、以下のすべてのプロバイダを試してみたことがある。

viddler、BITSONTHERUN、OCULU、vimeo PRO、Wistia、Ooyala、vidcaster、brightcove、viduard、vzaar

みんながわざわざ調べなくても済むように僕の評価を述べておくと、さまざまな状況のうち9割ほどではWistiaが群を抜いて優れたソリューションだ(ただし、埋め込み動画から離れて広告を配信しようとしている大手メディア企業の場合は、Brightcoveをチェックしてみてほしい)。Wistiaはマーケターに最適なツールを、極めて手頃な価格で提供している。

※僕は別にWistiaから金銭などの報酬をもらっているわけではない。現時点での事実を言っているだけだ。サービスの点でWistiaより優れたオンラインビデオプラットフォームが登場したら、そのときは必ずお伝えしよう。

ホスティングを設定したら次は動画を埋め込むが、その際、「この動画を埋め込む」ボタンをクリックしたすべてのユーザーに配布する埋め込みコードには、動画が置かれた君のサイト上の適切なページを参照するhref属性リンクを含める必要がある。

残念ながら、現時点でこれを標準機能として提供しているオンライン動画プロバイダはない(ただし僕が知る限り、Wistiaは提供に向けて準備中だ)。そのため現在のところ、リンクベイトとして使おうとしている動画では、埋め込みコードを手作業でカスタマイズする必要がある。

僕はみんなのために、この作業を自動化するツールを作った。「Insert video embed code」に通常の埋め込みコードを入力し、「Source link」と「Anchor text」に君のサイトへのリンクのURLとアンカーテキストを指定すればいい。オプションの「With textarea in textarea」は、訪問者がコピーして使うために君のサイトに埋め込む場合に選択し、「Without double textarea」は、潜在顧客へのアウトリーチを目的として配布する埋め込みコードを作成する場合に選択する。

3リンク先をYouTubeから自分のサイトに変更してもらう

必要な種類のコンテンツ:

YouTubeは、マーケターにとっては主にブランド知名度を高めるネットワークだと考えられるべき場だ。しかし、多くのリンクを生成する可能性が高いバイラル要素やソーシャル要素を含む動画がある場合、YouTubeはリンクビルディングに貢献する有益なプラットフォームにもなり得る。

技術的に必要な実装:

君がYouTubeに動画をアップロードしたとしよう。その動画を埋め込んでいる人はすべて、実に強力なリンク候補だと考えるべきだ。彼らは、すでに君のコンテンツにリンクしているも同然なのだから。

そこで、YouTubeにアップロードした動画を埋め込んでくれた全員に対して、君が心からの感謝を込めたアウトリーチメールを送るとしよう。その行動は多くの場合、関係を構築するだけでなく、YouTubeの埋め込み動画をyoutube.comではなく君自身のサイトへのリンクに変えるすばらしい方法としても使える。

リーチする際に僕が特に使いたい手は、「YouTubeの埋め込み動画を、広告を含まない高精細(HD)の埋め込み動画(君のサイトに置いてあるもの)に交換」するよう提案するやり方だ。安全にホスティングされた代わりの(より良い)動画をiframeで埋め込んでもらい、nofollow属性ではないリンクを仕込むのだ。

YouTubeにアップロードした動画に、だれが埋め込んだりリンクを張ったりしたかを調べるには、YouTube AnalyticsとOSEを組み合わせて利用できる。

以下の動画では、君の動画が埋め込まれた場所を探すための処理を簡単に説明している(英語だが)。

ここから、さらにURLのパラメータを下の例のように変えながらOSEで検索し、君の動画がリンクされていながら埋め込まれていない場所を探す必要がある(URL中の動画IDの部分は自分の動画のIDに置き換えること)。

  • OSEで検索: www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ
  • OSEで検索:www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ&feature=player_embedded
  • OSEで検索:www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ&feature=related

注:「リンクベイト」である動画にソーシャル要素やバイラル要素が含まれる場合は、(「動画をリンクベイトとして使う」セクションで詳細を説明した)安全にホストされた動画を使ったアウトリーチ期間の後、YouTubeにアップロードして上記のプロセスを踏むことができる。

プロモーションやアウトリーチに膨大な額の予算をかけられる場合は、バイラルな種まきに資金をつぎ込めば、YouTubeの動画からさらに多くのリンク候補を生み出す有益な方法になり得る。そのようなサービスにはUnruly Mediaを利用するのがおすすめだ。

4コンテンツライブラリとパーミッションアセットを宣伝する

YouTubeの広告は、だれもが嫌がるものだ。

「断っておくが、広告を無理やり俺に見せたら、製品まで嫌ってやるぜ」とモーフィアスが言っている画像は、「YouTubeで広告を出す企業すべてに告ぐ」としてRedditで1600ポイント近い支持を獲得し、トップページの注目スレッドにも登場した。そのことは、多少なりともインターネットの世界における客観的事実であることの証左だろう。

ただし、僕が思うに、こうした意見がこれほど広く受け入れられているのは、必ずしもYouTubeの広告が最悪だからではない。オンライン動画広告がまだ歴史の浅い業界で、成熟していないからだろう。未だ大企業の多くは、このプラットフォーム専用のコンテンツをわざわざ作成して特定の視聴者をターゲットにするのではなく、自社のテレビ広告をYouTubeで配信して種まきに出費している。

YouTubeでの広告の効果を高める1つの方法は、料金のかかる具体的な製品やサービスを宣伝するのではなく、無料のコンテンツライブラリを宣伝したり、パーミッションアセット(パーミッションを獲得できるコンテンツ、メーリングリストなど)を宣伝したりすることだ。

こうすることで、すでに投資したコンテンツの注目度を高めることができ、さらには、この認識の高まりを通じてさらに2次リンクを構築することも期待できる。

必要な種類のコンテンツ:

YouTubeの広告は好きなだけ長くできるが、ユーザーには再生から(それぞれの広告枠に応じて)5秒後、15秒後、または30秒後に広告をスキップする選択肢がある。そのため実際には、最初の5秒以内に視聴者の注目や関心をつかんでから、15秒後か30秒後までにはクリックしてもらえるよう効果的にコアメッセージを伝える必要がある。

簡単に言えば、動画ではコンテンツの価値をすばやく、効率的に、おもしろく売り込む必要があるということだ。

必要な技術的実装:

適切な設定でコンテンツをエクスポートして、YouTubeにアップロードする。その後、自分のAdWordsをYouTubeアカウントにひも付けて、広告のターゲットにする視聴者の定義に着手する必要がある。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。次回も今回に引き続き、リンクを獲得するための動画活用法について見ていく。→後編を読む

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