編集長ブログ―安田英久
【訂正】インターネット白書が12月に出ます!【修正】2013年の日本のネット状況を、コムスコア資料に見る

【インターネット白書は2013年12月発売予定】日本(と世界)のインターネット状況がわかる資料を紹介します。

2013-12-04 15:45 訂正
記事初出当時、「『インターネット白書』が今年は出ない」と記載しておりましたが、事実と異なっていました。
2013年の12月中の発行に向けて、関係者が作成を進めているところです。
例年の発売時期とは違っていますが、インプレスR&DのNextPublishing方式で、Kindleなどの電子版とAmazonなどのオンデマンド印刷で出版される予定です。
記事を訂正するとともに、古い一部の社内情報をもとに謝った情報を流通させてしまい、インプレスR&Dならびに関係各位にご迷惑をおかけいたしましたことを、深く詫びいたします。

今日は、日本(と世界)のインターネット状況がわかる資料を紹介します。コムスコアさんが出している「インターネットの今の姿」を解説するものです。インターネット白書2013が出ないようなので、こういう資料が重要になってくるのですね。

その資料とはコムスコアさんが公開している「comScore 2013 Japan Digital Future in Focus」で、コムスコアさんがもつさまざまなシステムで計測された、「どんなユーザーがどんなサイトをどれぐらい使っているか」の日本・アジア太平洋・全世界のデータが収録されています。

そもそもはコムスコアさんのリードジェネレーション用の資料だと思うのですが、ブログでグラフを出して紹介していいという許諾を得ましたので、中からいくつかの資料を紹介しますね。

気づいている方もいらっしゃると思いますが、インプレスが20011996年から出版していた『インターネット白書』が、2013年は発行されていません。私は直接の担当ではないので詳細は語れないのですが、今のところ出す予定はないようです。

となると、インターネットの今の姿をどう把握するには、昔から発行されている総務省の「情報通信白書」となりますが、コムスコアさんの資料も、また違った角度の調査データですので、参考になります。

以下、データはすべて2013年コムスコア調べです。

PCネットユーザー7365万人、モバイルは1億人、
全体の2割がモバイルからのアクセスに

日本は計測対象の43カ国中、4位のインターネット人口
1位の中国は米国の約2倍
国別インターネットユーザー数 (000)
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.

日本のインターネットユーザー数は7365万6000人で、中国(3億5000万人)、米国(1億9150万人)、インド(7600万人)に次ぐ世界4位としています。

これは「家または職場のPCから」で、モバイルユーザー数は別途調査されています。

国内モバイルユーザー数は1.02億人
米国は日本の2倍以上
国別 モバイルユーザー総数 (000)
ヨーロッパ5ヶ国 241,000
米国 238,500
日本 102,700
ドイツ 61,000
英国 49,500
13歳以上の全モバイルユーザー
出典: comScore MobiLens 2013年5月までの3ヶ月平均 © comScore, Inc.

国内のモバイルユーザー数は1億270万人。他の地域をみると、ヨーロッパ5か国の2億4100万人、米国の2億3850万人というところ。

総務省統計局の出しているデータでは13歳以上の日本人口が1億1348万8000人ですから、約90%ですね(出典 総務省統計局刊行, 総務省統計研修所編集「日本の統計 2013」)。

急激な伸びを見せるスマートフォン利用傾向
非PCのトラフィックシェアが20%越え
各デバイスのトラフィックのシェア
PC以外からのトラフィック12.0%
PC以外からのトラフィック14.3%
PC以外からのトラフィック20.6%
PC スマートフォン タブレット その他
出典:comScore Device Essentials 2012年5月から2013年5月 © comScore, Inc.

で、そのモバイルの状況がよくわかるのがこのグラフ。スマホやタブレットによるアクセス、特にスマホがここ1年でかなり伸びているのがわかります。

Web担ではだいたいこのデータに準ずるスマホ比率(よりちょっと高いぐらい)ですが、サイトによっては、すでにスマホからのアクセスが30%~40%になっているというところもあるようですね。

あ、ちなみにこのグラフは縦軸の基点が0%ではなく75%になっているため、変化が大きく見える点に注意が必要です。

FacebookとTwitterが同じぐらい、ただし年齢層はTwitterが低め

ソーシャルのデータも、なかなかおもしろいです。

利用ユーザー数でいうと、TwitterもFacebookも同じぐらい(21万人+)。違いは、Twitterのほうが若年層(15歳~24歳)の利用が多く、Facebookのほうが平均滞在時間が長い(特に35歳~44歳女性)ということ。

FacebookとTwitterのユーザー数は同水準
1人あたりの平均利用分数ではAmeba Piggが突出
ソーシャルメディア ランキング
ユニークビジター数 (000)
21,747
21,321
12,294
8,230
4,644
3,403
1,634
1,336
1,323
1,177
TWITTER.COM
FACEBOOK.COM
PIXIV.NET
MIXI.JP
TUMBLR.COM
Hatena - Bookmark
Ameba Pigg
MBGA.JP
Gree, Inc
Linkedin
46.1
54.4
36.6
57.7
9.8
1.7
115.9
14.2
43.2
6.7
1人あたりの平均滞在分数
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上の日本のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.
Twitterのデモグラフィック構成は若年層寄り
対して、Facebookユーザーは比較的全インターネット利用層に類似
PCから各ソーシャルメディアへアクセスしたユーザーの年齢構成
15%
13%
20%
19%
18%
18%
23%
24%
20%
18%
18%
18%
26%
27%
24%
全インターネット
Facebook
Twitter
15-24歳 25-34歳 35-44歳 45-54歳 55歳以上
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上の日本のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.
Twitterは15-24歳の層が長時間利用する傾向に
Facebookを35-44歳女性
Twitter平均滞在分数
男性
89.0
32.0
29.5
23.5
30.8
女性
77.3
45.7
57.1
52.6
26.2
Facebook平均滞在分数
男性
46.2
48.0
33.4
44.6
48.9
女性
45.0
71.4
79.4
54.6
71.4
15-24歳 25-34歳 35-44歳 45-54歳 55歳以上
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上の日本のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.

日本はEC天国? その理由は比較サイトか

ECに関する調査も、なかなか興味深いです。

オンラインリテールへのリーチは世界最高
滞在分数は日本が微増の中、アジアで急増
オンラインリテール
リーチ(%)
2012年5月 2013年5月
全世界
73%
77%
アジア太平洋
67%
79%
日本
86%
86%
平均滞在分数
2012年5月 2013年5月
全世界
59.6
90.0
アジア太平洋
66.8
127.4
日本
77.4
78.7
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2012年5月、2013年5月 © comScore, Inc.

日本のオンラインリテール(ネット小売り)利用率が、他の地域に比べても高いのです(ただしこれはPCからのアクセスだけなので、モバイルも含めると他の地域との違いはどうなるか不明ですが)。

カテゴリー別では価格比較サイトの利用が55%に
その他、食品など、複数のカテゴリーおいて国内利用が世界利用を大きく上回る
オンラインリテール サブカテゴリー別リーチ (%)
比較ショッピング
コンピューター/ハードウェア
本
コンピューター/ソフトウェア
アパレル
家電
映画(リテール)
食品(リテール)
音楽(リテール)
百貨店
オンラインリテール サブカテゴリー別リーチ (%)
日本
全世界
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上の日本のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.

しかし、その理由は「比較ショッピング」サイトへのアクセスが突出して高いということなのかもしれません。

利用増加が著しいAmazon
国内企業最大手である楽天はユニークビジターで2位、利用時間は最長
オンラインリテール ランキング
Amazon Sites
Rakuten Inc
Yahoo! Shopping
Kakaku.com Inc.
Apple.com Worldwide Sites
Nico Nico Ichiba
DMM.COM
Toranoana Inc
Nissen Group
DOSPARA.CO.JP
ユニークビジター総数 (000)
45,364
37,651
27,557
23,560
9,811
8,062
7,832
4,230
3,286
3,133
1人あたりの平均滞在分数
27.4
32.9
7.4
12.6
4.8
5.3
7.7
9.0
19.3
4.2
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上の日本のインターネットユーザー
出典: comScore Media Metrix 2013年5月 © comScore, Inc.

ちなみに最もアクセスを集めているのはアマゾンで、次いで楽天、Yahoo!ショッピングという順。

ネット広告の半分は見られず、ブランド毀損の露出も0.92%

最後に紹介しておきたいのが、「ディスプレイ広告がどのような場所でどう表示されているか」の調査。こちらは全体調査ではなく、特定のキャンペーンを対象に調べた結果ですね。

日本のビューアビリティは他国に比べ低い
約半分は無効なインプレッション
調査対象のキャンペーンにおけるビューアビリティ 率
69% 67% 65%
58%
49%
米国 ヨーロッパ カナダ アジア 日本
*1… 広告枠の50%以上が1秒以上、閲覧可能な場所(スクリーン上)に掲出されていること(IAB定義より)
*2… US Charter Studyは「プレミアム」枠での調査結果
*3… アジア データは日本を含むアジアにおける全コムスコア調査対象国を含む
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上のインターネットユーザー
出典: comScore vCE Charter Study – Japan(2013年9月発表) © comScore, Inc.

広告がちゃんと見られた(広告枠の50%以上が1秒以上画面上に表示された)のは、対象キャンペーンの露出のうち49%。つまり、「広告の半分は見られていなかった」のですね。

国内キャンペーンにおける、国外への配信比率は4.2%
上記数値は世界的な平均に近い
ターゲット地域外への配信
米国 4%
ヨーロッパ 7%
カナダ 2%
アジア4%
日本 4.2%
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上のインターネットユーザー
出典: comScore vCE Charter Study – Japan(2013年9月発表) © comScore, Inc.

そもそも、国内を対象にしているのに国外向けのサイトに表示されていたのは、対象キャンペーンの露出のうち4.2%。これは、いろんな広告ネットワークを経由して表示されてしまったものですね。

0.92%の広告はブランド毀損につながるコンテンツに配信
1%以下ではあるものの、アジアに比べ9倍以上
ブランドイメージを損なうコンテンツに
配信された広告の割合
アジア太平洋 0.1%
日本 0.92%
家または職場のPCからアクセスした全15歳以上のインターネットユーザー
出典: comScore vCE Charter Study – Japan(2013年9月発表) © comScore, Inc.

そうした広告ネットワークシステム経由で表示されたもののうち、アダルトサイトなどのブランドイメージを損なう可能性がある場所に表示されたものが、日本のキャンペーンでは0.92%あったとのこと。

1%未満ではありますが、ブランド毀損を気にする人にとっては無視できない数字ではないでしょうか。

◇◇◇

ここでは一部のデータだけを紹介しましたが、資料は全72ページあり、次のような見出しで全50のデータを紹介したうえで、それらのデータから導かれる今後の見通しを解説しています。

資料の内容
  • グローバルの現状
  • 国内インターネットオーディエンス
  • 国内モバイル市場
  • オンライン利用動向
  • エンターテイメントとオンライン動画
  • ソーシャルメディア
  • オンラインリテール
  • オンライントラベル
  • オンラインニュース
  • ビジネス・ファイナンス
  • ディスプレイ広告

なんかコムスコアさんの資料の広告みたいになっていますが、そうじゃないんですよ。無料で入手できますので、見ておいて損はない資料だと思って紹介しました。

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