衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

「タイムライン」ウィジェットを追加する

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「タイムライン」ウィジェットを追加する

それではまず「タイムライン」ウィジェットを追加する。「タイムライン」(図3赤枠部分、図5赤枠部分)をクリックしたのが図5だ。

図5:「タイムライン」のウィジェット

まず「タイムライン」(折れ線グラフ形式)で表示したい指標を選択する。比較対象を含めて2つの指標を指定(図5青枠部分)することができる

  1. 「ユーザー数」の推移
  2. 「新規訪問数」と「リピーター訪問数」の推移

この2つをコンパクトに見るために図6のように、指定する2つの指標には「ユーザー数」と「新規訪問の割合」選択してみた(Bは新規訪問の割合で代替した)。

図6:2つの指標を指定

この設定で[保存](図5緑枠部分)をクリックした結果が図7だ。

図7:新規作成した「タイムライン」のウィジェット

マイレポートの名前(図2青枠部分)は「衣袋のマイレポート」と入力したので、それがレポート名(図7赤枠部分)となっている。

図6で設定した「ユーザー数」と「新規訪問の割合」の指標が日別に折れ線グラフに表示(図7青枠部分)され、ウィジェットの名前も、選択した指標の通りに自動的に命名(図7緑枠部分)されている。

次はCEの設定だ。

  1. 「検索からの訪問数」と「参照元からの訪問数」と「ノーリファラーからの訪問数」の推移
  2. 「PCからの訪問数」と「それ以外からの訪問数」の推移
  3. 「コンバージョン数」と「コンバージョン率」の推移

Cは「オーガニック検索」という指標があったので、全体の訪問数とそれを選択したウィジェットを作成した。

Dは「デバイスカテゴリ」を「desktop」に絞り込んだ「訪問数」(図8の設定)のウィジェットを作成した。というのも、じつは、別々のセグメント(フィルタ)を掛けた2つの指標を折れ線で同時に表示することができないからだ。

図8:「デバイスカテゴリ」を「desktop」に絞り込んだ訪問数のウィジェット

その2つが図9だ。左のグラフからは本サイトの訪問の大半がオーガニック検索によるものだということがわかる。また、左右のグラフを見較べることで、訪問はPCからが大半で、スマートフォンからの利用はまだ少ないということがわかる。

図9:全体の訪問数とオーガニック検索からの訪問数、PCからの訪問数の「タイムライン」形式ウィジェット

Eの表示は省略するが、「コンバージョン率」と「目標の完了数」という2つの指標を選択すればよい。

「表形式」ウィジェットを追加する

次は表形式のウィジェットだ。「 + ウィジェットを追加」(図1緑枠部分、図4青枠部分)で表示された設定画面で「表形式」を選択(図10赤枠部分)したのが図10だ。表形式特有の設定部分が、図10青枠部分になる。

図10:「表形式」のウィジェットの設定

表形式の設定では、表側(ひょうそく:左列の項目)にディメンション(表示項目軸)を1つ、表頭(ひょうとう:最上行の項目)に指標を2つまで指定できる。それぞれの内容に対しては、下記のようにディメンションと指標を選択した。

 ディメンション1つ目の指標2つ目の指標
F. 「参照元/メディア」の明細参照元/メディア訪問数コンバージョン率
G. 「人気ページの明細」ページページビュー数ページの価値

表示行数に最大の10行を選択して作成したのが、図11だ。

図11:「表形式」のウィジェット

まとめると図12のように、6つのウィジェットから構成された非常にコンパクトなマイレポートとなった。今回はあえてシンプルな作りにしてみただけなので、各サイトの事情に応じてマイレポートを構成してみてほしい。

図12:完成した「マイレポート」

表示できる情報が限られているので、それぞれのウィジェットの設定の自由度が限られている部分はあるが、その特性を理解したうえで、コンパクトに見ることのできるレポート形式を考えてみるのもよいだろう。

今回ご紹介しなかった他の機能や細かい補足については、次回解説することにする。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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