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グーグルツールバーのPageRank更新が途絶えた

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グーグルツールバーのPageRank更新が途絶えた
★★★☆☆ いいかげんになくせばいいのに (WebmasterWorld)

グーグルツールバーのPageRank、略称TBPRの一斉更新がしばらく途絶えている。

最後に確認できたのは、今年の2月だ。半年が経過したことになる。だいたい3~4か月おきが通常のパターンだ。

TBPRは頼りにすべき指標でなく気にしすぎないようにと、グーグル自らが公言してから2年以上がたつ。それでも利用する一般ユーザーがいるから、TBPRを残しているとのことであった。

その後利用者が着実に減りつつあるため、更新しないことで存在を忘れさせ気付かないようにひっそり停止する、こんなことをひょっとしたらグーグルは目論んでいるのかもしれない。

筆者の個人的な意見だが、実際問題としてTBPRがなくなって困るのはごく一部のSEO関係者と中古ドメイン販売業者くらいではないだろうか。一般のウェブ担当者にはもはや不要なツールだ。

JavaScriptファイルをrobots.txtでブロックする必要なし
★★★☆☆ Googlebotに読ませたほうがメリットがあるかも (Technical SEO on Google+ コミュニティ)

Google+のSEO系コミュニティで、次の質問が挙がった。

Ajaxで使用しているJavaScriptのスクリプトファイルをrobots.txtでブロックしている。だがこれは本当に必要な措置だろうか?

Googleのジョン・ミューラー氏がコメントした。

私だったらブロックしない。万一クロールされたとしても(Googlebotは好奇心旺盛だからクロールすることがある)、どのみち上位に出てくることは普通はないだろう。

AjaxのコードをGooglebotは読むことができるし、インデックスすることもできる。しかしほとんどのケースでは、クエリに対するウェブ上でもっとも関連性の高い結果にはならないだろう。

一方で、ウェブ上の他のどこにもインデックスされていないコンテンツがAjaxやJSON-responseなどのテキストファイルに含まれていたとしたら、ユーザーはクエリに対する検索結果としてそういったものを見たいと思うかもしれない。

加えて、私たちはJavaScriptなどを理解できるから、ページのコンテキストのなかでそのレスポンスを受け取ったり、ページをより正しく理解したりするのに使えたら、とてもいいことだ。

どうしてもそうしたい理由がないのであれば、JavaScriptやCSSのファイルはrobots.txtでブロックする必要はない。ジョン・ミューラー氏だけでなく、マット・カッツ氏も同じことを言っている。

サイトのマルウェア感染チェックにもアルゴリズムと手動の2種類があった
★★★☆☆ 対応が違ってくる (Google Webmaster Help Forum)

グーグルのペナルティ(現在、グーグルは「ペナルティ」という用語を使っていない)には、アルゴリズムによる自動と、人間の目視による手動の2種類がある。

さて、検索エンジンはインデックス対象のWebサイトがマルウェア(ウイルス)に感染していないかチェックして、問題がある場合は検索結果で警告するなどしている。そのための検出にも、ペナルティの場合と同じように自動と手動の2種類があるようだ。対応も違ってくる。

英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムでのジョン・ミューラー氏の説明をまとめる。

アルゴリズムによってマルウェアが自動検出された場合
  • 再審査リクエストは不要
  • 再クロール・再インデックスの際にマルウェアの形跡がなければ自動的に正常な状態に更新される
  • 再クロール・再インデックスには時間がかかることがあるので辛抱強く待つ
手動によってマルウェアが検出された場合
  • (問題解決後に)再審査リクエストの送信が必要
  • 手動対策ビューアに出てくる

わかりにくく混乱させることがあるので、もっとシンプルで一貫性があるように処理プロセスの改善を検討中だそうだ。

Googleアナリティクスの4種類のユーザー権限が100%展開完了
★★★☆☆ 長い時間がかかりました (Google Analytics on Google+)

Googleアナリティクスは、ユーザー権限を細分化した管理機能を今年の3月に発表していた。すべてのユーザーに対してようやく展開を完了したとのことである。

Googleアナリティクスのユーザー権限

当初は3種類の権限と言っていたが、4種類になっている。

  • ユーザー管理
  • 編集
  • 共同編集
  • 表示と分析

アカウント、プロパティ、プロファイル単位で権限を適用可能だ。

それぞれの権限でできることをはじめ、仕様の詳細はヘルプドキュメントで確認してほしい。発表当時は英語版だけだったが、今はきちんと日本語で読める。

複数のスタッフがGoogleアナリティクスのデータにアクセスする場合や、社外の人間にアクセスデータの分析を依頼するときなどに、その人に必要な作業だけを柔軟に割り当てられるだろう。

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