衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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トラックしたイベントをレポートで確認する方法

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トラックしたイベントをレポートで確認する方法

図2:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]メニュー
図2:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]メニュー

トラックしたイベントの集計結果を確認するには、レポートで[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント](図2赤枠部分)を確認しよう(ただし、前ページで紹介したHTMLの変更をしたあとのクリックしかこのレポートには反映されないので、データが貯まるまでしばらく待つ必要があるかもしれない)。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする操作
  2. 画面の左側にあるメニューで、[コンテンツ]をクリックする
  3. メニューが開くので、[イベント]をクリックし、[上位のイベント]をクリックする

[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]レポートでは、デフォルトで「イベントカテゴリ」ディメンションが選択(図3赤枠部分)されている。

図3:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]レポートの「イベントカテゴリ」
図3:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]レポートの「イベントカテゴリ」

今回、イベントカテゴリにはすべて「inclick」しか指定していないため、見られるのは「inclick」だけ(図3青枠部分)となり、他のカテゴリが存在しない。各クリックの明細を見るには「イベントアクション」と「イベントラベル」(図3緑枠部分)を見る必要がある。

ここでは「イベントアクション」と「イベントラベル」(図3緑枠部分)をそれぞれ見るのではなく、まずは「イベントアクション」ディメンションを選択(図4赤枠部分)して、セカンダリディメンションのプルダウン(図4青枠部分)をクリックし、「イベントラベル」を選択(図4緑枠部分)しよう。

図4:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]レポートの「イベントアクション」
図4:[コンテンツ]>[イベント]>[上位のイベント]レポートの「イベントアクション」

こうすれば、図5のように、リンクの場所とリンク先の15通りのパターン全部をフラットに見ることができる。これで全体を一望しよう。

図5:「イベントアクション」のセカンダリディメンションに「イベントラベル」を選択して表示したレポート
図5:「イベントアクション」のセカンダリディメンションに「イベントラベル」を選択して表示したレポート

なおどのページでイベントが発生したかという軸については、[コンテンツ]>[イベント]>[ページ]レポート(図2青枠部分)で確認できる。

今回はこのページ(図1)に限定した話にしているが、どのページでも同様の計測を行い、イベントが発生したページ別にデータを見ることもできるということだ。

結果を評価して、改良に活かすには?

もし、リンクの位置を、クリック数の多い順に、左から右へ(あるいは上から下へ)、並べ替えたいと考えているのであれば、それぞれのリンクのクリック数を確認する必要がある。

グローバルナビゲーション部のリンクのクリック数を確認したい場合は、図5で「イベントアクション」で「top」をクリックして絞り込み、「イベントラベル」の「link1」から「link5」までのイベント数を見ていけばよい。

左側のリンクのクリック数を確認するには、「イベントアクション」で「left」をクリックして絞り込み、「イベントラベル」の「link1」から「link5」までのイベント数を見ていけばよい。どこのリンクのクリックが多いだろうか。ほとんど利用されていないリンクはないだろうか、確認しよう。

もちろんこういった場合のリンクの順番は、ユーザーの行為の流れの順になっていたり、順番自体に意味があったりすることもあるので、単純にクリック数の多い順に並べればよいというものではない。またグローバルナビゲーションは、他のページでも固定なのが基本だから、この1ページだけのクリック状況を見て、簡単に変えるわけにはいかない。

このケースでは同じグループ(グローバルナビゲーション、左側のメニュー、中央のリンク群)内で、リンクの大きさや色を変えるといったことは考えにくいが、比較的自由度の許されるデザインが可能なら、この結果を受けて大幅にナビゲーションを変えるという選択肢があるかもしれない。

その場合も一気にリニューアルするのではなく、まずはテストなどをしてみて、徐々にページの改修に取り組んでみるとよいだろう。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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