編集長ブログ―安田英久
他人がからむ仕事をスムーズに進めるための3か条

お互いの考えていることを理解しあってスムーズに仕事を進めるためのポイント

今日は、他人と仕事を進めるうえで、お互いの考えていることを理解しあってスムーズに仕事を進めるための基本となるポイントを紹介します。

「他人」といっても、赤の他人のことではありません。上司や同僚や部下、取引先、お客さんなど、自分以外の人はみな基本的には「他人」です。

Web担当者の仕事には、さまざまな「他人」がからむはずです。

Webの活用にあまり興味がない事業部の人、新しい技術にうとい上司、ビジネス観点を意識してくれない制作会社……。そういう人たちと仕事をするうえで、自分の考えていることを理解してもらって、こちらの意図を把握したうえで仕事をしてもらうには、どうすればいいのでしょうか?

Web担編集部で、そういった観点から定めている「Web担編集部 仕事の3か条」という仕事の基本を紹介しましょう。

この3か条はメディアの編集部向けですので、一般的な「他人と仕事をする」という観点とはちょっとズレるかもしれません。でも、そのポイントは多くの仕事に共通するのではないでしょうか。

Web担編集部 仕事の3か条

その1 編集長を尊重してください。私はあなたではありません

編集部で仕事を進めるにあたって、編集長を尊重してください。

編集長はあなたとは他人です。生きてきた背景も違いますし、経験してきたことも違います。ということは、あなたが「価値がある」と判断するに至った背景にある知識や経験を、編集長がもっていなかったり、軽視していたりする場合があります。

だから、あなたが「こういう企画を進めると読者の役に立つ」と考えたとしても、編集長があなたと同じように感じて判断するとは限りません

これはすばらしい企画なんだ、なぜそれが理解できないんだ」と主張するのではなく、あなたがなぜそう考えたのかの背景を、「編集長は何も知らない人」だという前提で、ポイントを押さえて説明してください

もちろん、編集長もあなたの企画意図を理解できるように努力します。でも、あなたが「わかって当然」という姿勢でいては、あなたが自明のことだと思っている背景情報やポイントを外したままコミュニケーションが進んでしまうことがあるのです。

また、編集長はあなたとは立場が違うということも理解してください。あなたに伝えていない(伝えられない)別の事情との兼ね合いも考えている場合があるのです。

営業サイドや別編集部といっしょに進めている別の事業とのバランスもあります。

編集部といってもビジネスですから、どれだけ良い企画でも予算の都合でそのタイミングでは進められないこともあるでしょうし、長くお付き合いしているクライアントさんとの関係を意識しなければいけないこともあります。

もしかしたら、その企画を実現するためのシステム改修を今やると、全体としてのシステム改修との関係で効率が悪くなってしまうかもしれません。

編集長として、そういった事情で伝えられるものはできるだけ伝えていくようにしますが、少なくとも、あなたとは違う立場から考えなければいけない事情があることは、理解しておいてください。

その2 あらゆるステークホルダーを、編集長と同様に尊重してください

あなたが仕事で関わる人たちは、みな「他人」です。

読者さん、筆者さん、クライアントさん、カメラマンさん、ライターさん、デザイナーさん、技術部、マーケチーム、営業チーム……。

あらゆるステークホルダーに対して、その1で説明したような、生きてきた背景も前提知識も経験してきたことも違うということと、あなたとは異なる立場で仕事をしているということを、理解してコミュニケーションしてください

編集長はあなたと同様の職種ですし、あなたが今している仕事を過去にしていた経験があります。でも、他の人たちは職種も違いますし、あなたの立場を経験したこともありません。

それを前提に仕事を進めなければ、どこかで齟齬がおきたり、考えていたものと違う最終成果物になったりしてしまいます。

また、あなたが考えている企画のポイントは、自明だと思っていることを含めて書き出して優先順位を付けておかなければ、最終的な記事に反映されないかもしれません。

あなたは記事を書いてもらいたいかもしれませんが、筆者さんには執筆以外の仕事があります。

取材して原稿に書いてあったおもしろい内容を校正チェックで削除されるのは、先方に何らかの意図や事情があるからです。

営業は「売上をあげる」というミッションがあり、それが彼らの給料にも関係してくるため、べき論だけでは通じないことが多々あります。

あなたが「こうするべきだ」と考えている背景を、相手は自分とは違う立場にある人だという前提で、ポイントを絞って丁寧に伝え、相手の事情を把握したうえで、交渉していかなければいけません。

そうしなければ、自分の意見をゴリ押しするか、相手の言うなりになるかの、どちらかになってしまいます。

その3 どうしても進めたい企画がある場合は尊重したうえで力強く

その1とその2では「相手は自分とは背景も事情も違う他人」であることを理解し、「相手の事情を尊重してコミュニケーションすること」を説いていましたが、それにとらわれ過ぎないでください。

仕事において最も価値があるのは「情熱」「モチベーション」だと思っています。

あなたが編集者として情熱をもって進めたい企画がある場合、その1・その2の内容を無視していいとは言いませんが、それらを考慮したうえで、でも、それを吹き飛ばすほどの情熱をもってコミュニケーションしてください

その情熱は、必ず相手に伝わって、良い影響を与えるはずです。

◇◇◇

いかがでしょうか。ここで書いたことは、社会人なら当然のことばかりなのですが、改めてこうして整理しておくと、何かの折に思い出して基本に立ち返ることができるのではないかと思います。

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