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UX(ユーザー体験)とSEOに関して正すべき5つの都市伝説(前編)

この2つのトピックに関して、多くの人々が思い込んでいる都市伝説のような勘違いを5つ紹介する
Moz(旧SEOmoz) 2013/5/20(月) 9:00 tweet102このエントリーをはてなブックマークに追加 印刷用

ユーザーエクスペリエンス(UX)とSEOは、友だちなのか、それとも敵なのか? これまでは微妙な関係だったが、今日我々は、この2つが調和しながら共存することに気づいている。

UXとSEOに関する都市伝説を打ち破ることは、私たちのサイトをユーザーにとっても検索エンジンにとっても良いものにする第一歩なのだ。

SEOmozファンのみんなこんにちは。今週は、ユーザー体験(UX)と、UXがSEOに与える影響について話そう。

UXとSEOについては、以前から衝突しがちな関係にあり(特に1990年代後半と2000年代前半には)、しかもその状態が(僕から見れば意外なほど)長く続いていた。

しかし今や、両者の結びつきはずっと強くなっていると思う。

にもかかわらず、この2つのトピックに関して、多くの人々が思い込んでいる都市伝説のような勘違いがいくつかある。ウェブの使われ方、特定のユーザー体験、さまざまな機能、ある種のデザインといったものが、SEOにどんな影響を与えるかという問題だ(それもSEOにとって悪い影響のことだ)。ユーザー体験にお金をかけている人たちであっても勘違いしていることがある。

そこで、こうした思い込みを払拭したうえで、サイトのSEOだけでなくUX向上にも役立つように、管理しているWebサイトや取り組んでいるプロジェクトに専念できるようなヒントを挙げていきたいと思う。

都市伝説①
フォームは1ページにまとめるほうが、複数ステップに分けるよりいい

1つ目の項目から行こうか。フォームを1ページにまとめるやり方と、ステップごとに複数ページに分けるやり方。この2つのやり方のうち、どっちがすぐれているのだろう?

登録フォームは、左のように1ページにまとめるほうが、右のように複数ステップに分けるよりも良いのだろうか?

たとえば登録手続きのようなページで、ユーザーに入力させるフィールドがたくさんあるとしよう。ユーザーは、Webサイトにメンバー登録しなくちゃならないのかもしれないし、Eコマースのカートで支払いをしているのかもしれない。あるイベントへの申し込みをしている可能性だってあるし、何かをダウンロードしたいのかもしれない。

それが何であれ、クリックしていくつものステップを踏まなくても済むように、1つのページにすべての質問を載せるほうがいいのだろうか? それとも、質問をいくつかのステップに分けるほうがいいだろうか?

ほとんどの調査や大半のユーザー体験テストでは、多くの場合、確かにいつもというわけではないけどたいていの場合は、直感に反するかもしれないけれど、複数のステップに分けるほうがいいという結果が出ている。

繁盛している多くのEコマースサイトのカートを見ればこのことがわかると思う。やることを1つに絞った、シンプルでわかりやすい1つのステップなら、「はい、はい、メールアドレスを入れて、パスワードを決めるのなんて簡単さ」となる。それから次にページに行くと「ああもちろん、好みを3つ入力するぐらい、わけないさ」となって、次のページで「それじゃ、クレジットカード番号を入れよう」と進んでいく。こうして3つのステップに分けると、1ページでぜんぶ一度に行うよりもずっとシンプルで簡単だから、うまくユーザーを先に進めさせられる可能性が高いんだ。

それは、心理学的観点から見れば、(1ページでいっぺんに行わせると)その量を負担に感じ、相当やる気をなくしてしまうからだと思う。「ええっ、これ全部やらなきゃならないの?」といった、一種のフラストレーションがたまってしまうわけだ。

別に、何も今すぐステップ別複数ページのフォームに移行すべきだなんてことを言うつもりはない。でも、

あれ、あんまり登録者を取り込めてないぞ。うちのコンバージョン率は低いんだな。マルチステップのプロセスを採用しているからうちのSEOは出来がよくないんだ。だからシングルステップにすべきだ。

なんていう意見にはまったくもって反対だ。本当に大事なことは、ユーザビリティテストを行い、どうやればうまくいくかについてデータとメトリクスを取り、正しい選択をすることだ。フォームで尋ねている質問の数が少ないのなら、それをいくつかのステップに分けても大した効果はないだろう。でももしそれが長めのものなら、ステップを分けることでより多くのユーザーを集められるかもしれない。

都市伝説②
選択肢は柔軟に選べるよう多めに提示するのがいい

2つ目の項目に移ろう。次のどちらが正しいだろう。

  • 選択肢をたくさん与えるほうが、ユーザーはその中から一番いいものを選ぶ
  • 「たぶんそうしないだろう」という選択肢と「そうするだろう」という選択肢の二者択一で選ばせるほうが、いい選択のさせ方である

この問題について、インバウンドマーケティング業界、SEO業界、共有文化、ソーシャルな分野で見てきたなかで、いい見本になると思うのが、「ソーシャルな共有ボタンを設置するやり方」だ。

たくさんのウェブサイトやブログ、コンテンツサイトで、

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などなど、ものすごい数のボタンを見かけると思う。

選択肢は多いほうがコンバージョンに貢献する?

うん、そう、こういのはすべてソーシャルネットワークだ。そのいくつかは、君のサイトを利用しているユーザーの多くにとってもおなじみのものだろう。

問題は、ボタンの多さでうんざりさせたり、心理学者がよく言う「選択のパラドックス」という状況を作り出したりしていないだろうかということだ。

選択のパラドックスとは、たくさんの項目の中から選ばなければならない場合、選択肢が少ない場合と比べてお粗末な判断をしてしまうのが私たち人間だというものだ。これは、レストランのメニューを見る場合にも、靴を買う場合にも、インターネットで何かをやってみようという場合にも当てはまる。

手作り品やヴィンテージ品のEコマースサイトEtsyは、膨大な数の選択肢を提供しているから、常にこういう問題に直面している。ユーザーはEtsyで多くの時間を過ごしているが、選択のパラドックスにより、結局購入の選択はしていない。

僕が言いたいのは、必ずしもこの問題を完全に排除する必要はなくて、方針をほんの少し変更してボタンの数を3つか4つくらいにしてみてもいいし、もっと厳格にやりたいなら、最も大きな効果があると思えるソーシャルネットワークやアイテムを1つだけ使うようにしてみてもいい。

これは自分でテストして、ユーザーのデータから裏づけを取れば、次のように言える。

ほらね。うちのユーザーの80%はFacebookを使っている。うちが選択肢として提供した場合でも、ほとんどの人たちがアクションを起こしてくれるネットワークだ。よし、選択肢を、TwitterかFacebookかのどちらか1つ、あるいはこの2つだけにしてみて、ユーザーのエンゲージメントやアクションが増えるか試してみよう。

たいていの場合はこの通りになるだろう。僕は今まで、それを何度も何度も目にしてきたからね。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。SEOの妨げとなる5つの思い込みの内、後編となる次回は残る3項目を取り上げる。

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