失敗しないためのCMS導入事例
モバイルサイトの役割は店舗への集客ツール、将来のPC連携を視野にモバイルCMSを導入した小田急百貨店

店舗集客ツールとしてモバイルサイトを活用する小田急百貨店のCMS導入について聞いた。
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PCサイトとの連携、モバイル、スマホ対応も考えると、専用ではなくマルチデバイス対応のCMSで。

モバイルサイトの課題は、主要3キャリアとさまざまな端末への対応、絵文字の利用です。絵文字は女性向けのメルマガの雰囲気を出すには、外せない条件でした。

2009年にモバイル(フィーチャーフォン)サイトを立ち上げた小田急百貨店。その理由は「メルマガでは表現できないことでも、モバイルサイトがあれば補うことができるから」というものだった。店舗集客のツールとして、メルマガを主軸にモバイルサイトを活用する同社では、モバイルCMSとしてミックスネットワークの「PUBLIS Mobile(パブリスモバイル)」を導入した。モバイルサイトの位置づけやCMS選定の決め手について詳しく伺った。

メルマガ強化のためにモバイルサイトを立ち上げ

小田急百貨店の
Web関連の取り組み
  • 2000年:企業サイト(PC向け)の立ち上げ
  • 2001年:ECサイト(PC向け)の立ち上げ
  • 2004年:メルマガ「おだもくゴーGo!」開始
  • 2008年:Eビジネス強化でECサイト(PC向け)を改善
  • 2009年:モバイルサイトの立ち上げ
株式会社小田急百貨店 新宿店
販売促進部 宣伝担当
マネジャー
株式会社セラク
スマートソリューション事業部
部長

小田急百貨店は、旗艦店である新宿店を筆頭に、町田店、藤沢店を構える百貨店だ。2011年には創業50周年を迎え、多くの人々に利用されている。

Webサイトの立ち上げは、2000年に企業サイト、2001年にECサイトと、決して遅くはなかった。しかし、本業はあくまでもリアル店舗であり、積極的に取り組んでいたわけではなかった。当時、小田急百貨店を利用する層のネット利用も、まだ少なかったという理由もあるだろう。

改めてWebに目が向けられたのは2008年。社内でEビジネスに本格的に取り組もうという動きが出てきた。もちろん、「リアル店舗の補完」という位置づけである点に変わりはなかったが、ECサイトをテコ入れして、お中元などのギフト商品の販売促進を担うようになる。ただし、この時点ではすべてPC向けのサイトだった。

続く2009年3月、ついにモバイルサイト(フィーチャーフォン向けサイト)を立ち上げる。モバイルサイトを担当する小田急百貨店の販売促進部 宣伝担当 マネジャーは、立ち上げ当時の目的を次のように説明する。

モバイルサイトの目的は、メルマガで提供していた情報の視覚的向上を図るためです。

2004年から『おだもく』というモバイル会員向けのメルマガを発行しており、多くの会員の方がいらっしゃいました。メルマガの内容は、同時期に配布する折り込みチラシの内容をベースにしていましたが、当時のメール配信システムで表現できることは限られていました。商品写真なども含めて情報をより詳しく伝えるには、メルマガだけでなくモバイルサイトが必要でした」(小田急百貨店)

モバイルサイトの構築を担当した、セラクの開発責任者も、当時のシステムが制約になっていたと話す。

実は、当時のメルマガの配信システムには、詳細情報という形で、リンク先のページで画像を表示することもできました。しかし、画像を1つだけ表示できるといったオマケ的な機能で、いわゆるモバイルサイトに比べるとできることは劣っていました。

また、検索エンジン経由のアクセスという導線が、モバイルサイトでも確立されつつありました。そこで、単独でしっかりしたモバイルサイトが必要だという話になったわけです」(セラク)

絵文字とデコメでメルマガの雰囲気をサイトでも表現

「おだもくゴーGO!」は、小田急百貨店を利用する女性をターゲットにしたメルマガで、コンテンツの内容は主に「コスメ」「ファッション」「スイーツ」の3つ。いずれの商品も画像が重要な要素であり、新商品の発売時期はシーズンに連動して集中するという。コンテンツやそれを構成する素材の数が増えると、制作の手間もかかる。自ずと、「モバイルサイト」とセットで、「CMS」も必要要件に加えられることになる。

PCサイトは早くから立ち上げたこともあり、昔ながらといいますか、専任の担当者がHTMLを書いて更新する形でした。しかしモバイルサイトは、メルマガと連動させるためにコンテンツの更新頻度も高くなります。でも制作コストはかけられないという事情から、CMSを導入するという提案をいただきました」(小田急百貨店)

小田急百貨店モバイルサイト。
http://www.odakyu-dept.mobi/
モバイルサイトでもPCサイトでもメルマガ会員を積極的に集めている。

いくつかのCMS製品を検討して出した結論は、ミックスネットワークのCMS「SITE PUBLIS」シリーズのモバイルCMS「PUBLIS Mobile」だった。

小田急百貨店のPCサイトは手作業でHTMLを更新しているが、更新頻度の高い一部のコンテンツはMovable Typeで管理していたという。機能拡張によってモバイルサイトに対応することは考えなかったのだろうか。また、モバイル専用の構築ツールも多数あったなかで、決め手となったのは何だろうか。提案したセラクの開発責任者は、「決め手は端末対応の幅広さと操作のわかりやすさ」だったと話す。

モバイルサイトでまず課題となるのが、主要3キャリアとさまざまな端末への対応、絵文字の利用です。『おだもく』は、女性をターゲットにしたメルマガですから、絵文字やデコメも多用していました。その雰囲気をWebサイトでも表現するには、絵文字やデコメ対応は外せない条件でした。

また、小田急百貨店さんからは、更新作業を社内のスタッフで行いたいというご要望をいただいており、HTMLを知らなくてもWYSIWYGでコンテンツを作れることも条件でした。

フィーチャーフォン特有の環境や機能への対応、絵文字やデコメの扱いやすさといった条件を考えて、最適だと判断したのがSITE PUBLISでした」(セラク)

モバイルサイトの構築では、主要3キャリアへの対応が必須要件だ。しかし、専門知識のない社内スタッフが手作業で更新するのは困難であり、何らかのCMSを導入するのが現実的だろう。そうしたなか、日本のモバイル端末や絵文字対応を考慮すると、国産のCMSへと選択肢は絞られてくる。また、将来的にPCサイトと連携した管理体制を視野に入れていたため、モバイル専用のシステムではなく、PCとモバイルに対応したSITE PUBLISシリーズが最適だったと、セラクの開発責任者は説明する。

CMS選択の決め手

  • 3キャリア&多様な端末への対応
  • プロの手を必要としない、操作の簡単さとWYSIWYG対応
  • PC・モバイル連携を視野に入れた管理体制

7種類のメルマガとモバイルサイトを連携

2009年にモバイルサイトを立ち上げた小田急百貨店では、さらにターゲットや目的ごとにメルマガの種類を増やし、現在は合計7種類、約5万8千件の会員に配信している。

小田急百貨店の配信するメルマガ
おだポケ(店舗別に3種類) 新宿店、町田店、藤沢店のおトク情報やイベント情報
おだもくゴーGO! コスメ、ファッション、女性向けおトク情報
リクルート&フレッシャーサクセスクラブ 学生向けの就職関連情報
かんがる~モバイルくらぶ 小学生以下の子供の母親向けのおトクで楽しい情報
ブライダル 結婚準備中の2人を応援する情報

駅前という立地なので、とにかく情報を出して気づいてさえもらえれば、人々は足を運んでくれる。この考えに基づき、モバイルサイトもメルマガも集客ツールとして情報発信に徹している。2011年には、TwitterとFacebookも加わった。

メルマガは週に1回など配信日だけになりますが、TwitterやFacebookはいつでも発信できます。これまでは一方的な情報発信のみでしたが、最近では能動的にお客さまに語りかけることも積極的にしています。単なるチラシの情報だけでなく、小田急百貨店の『中の人』ならではの情報を出すことで、ファンを増やして、店舗のご利用につながってくれればいいなと期待しています」(小田急百貨店)

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアは「フロー型」といわれるが、「ストック型」であるWebサイトとは補完し合い相乗効果をもたらす関係にある。モバイルサイトの存在価値もさらに上がりそうだ。

更新頻度やコンテンツの多さもCMSで解決

配信頻度はそれぞれ異なるが、合計すると毎月20通以上を配信していることになる。これらはどのように運営されているのだろうか。

基本素材はチラシ用に用意しているものを使いますが、オリジナルコンテンツを企画したり、モバイル用に写真を別途用意したりすることもあります。やはり、小さい画面用に撮られたものでなければ、伝わりにくいものもありますから。読者の方が、タイムリーでワクワクするメルマガとコンテンツを心がけています。

毎日何らかの作業が発生しますが、CMSを導入したことでうまく回せています。SITE PUBLISはブロック方式でコンテンツ管理がしやすく、予約公開も可能です。更新が多くなると、人手ではミスが起こりがちですから、この機能はとても重宝しています」(小田急百貨店)

Webページを機能ごとのブロックで構成するSITE PUBLISでは、デザインテンプレートの改修をプロのデザイナーに依頼する必要がないため、デザイン変更は小田急百貨店の社内で行われているという。たとえば、震災時に必要とされた緊急の情報発信に対応したページ修正にも、社内だけで対応している。社内スタッフの手で更新作業を行いたいという、CMSの選定理由にあった条件は達成されているようだ。

メルマガ会員の増加とともにモバイルサイトの利用者も順調に増えているが、次の課題はモバイルサイトのスマートフォン対応だ。現在でもスマートフォンで閲覧できるものの、最適化した表示ではない。小田急百貨店では、スマートフォンの利用について読者アンケートを実施しており、その結果によってサイトのスマートフォン対応を検討する予定だ。

現在はまだフィーチャーフォンが圧倒的に多いというが、スマートフォンに比重が移ることは必至。対応サイトの立ち上げも遠くはないだろう。ただし、PC/モバイル/スマートフォンに対応したSITE PUBLISを導入しているので、そのコストは最小限で済むはずだ。

小田急百貨店でも導入された「SITE PUBLIS」に
月額9,800円~のクラウドサービス
PUBLIS Cloud Platform」が新登場!

ミックスネットワークは、クラウド利用の小~中規模向けWebサイト構築・運営プラットフォーム「PUBLIS Cloud Platform(パブリス・クラウド・プラットフォーム)」(以下、PCP)の提供を、2012年8月30日(木)に開始した。

「PCP」は、小田急百貨店でも採用された高機能CMS「SITE PUBLIS」シリーズの最大の特長である、ブロック部品を組み合わせてWebサイトの編集を行う「ブロック方式」を採用しており、スマートフォン、モバイル、タブレット、PC等のマルチデバイスに配信するコンテンツを最適化させる「SITE PUBLIS」シリーズの機能はそのままに、さらにクラウドならではの利便性を兼ね備えた新しいサービスだ。

ドラッグ&ドロップによる直感的な編集作業や、PCサイトとスマートフォンサイトをPCP上で一元管理できるなど、Webサイトのスマートフォン対応をよりスムーズにそして高次元に実現できる。月額費用は9,800円~となっており、「SITE PUBLIS」の圧倒的な高機能をこの低価格で利用できることも大きな魅力だ。

  • リリースを記念してさらにお得なキャンペーンを実施

    通常29,800円の初期費用が無料になるなど、お得なキャンペーンを実施する。

  • PCPについてわかりやすく解説する「特別無料セミナー」を開催

    PCPの導入を検討されている方、パートナー契約に興味がある方向けに、無料セミナーを開催する。

代理店、制作会社、デザイナーの立場からは、新サービス「PCP」を活用することでさらに自由度の高いデザイン、スムーズな構築、よりアクティブな運営を実現できるだろう。

「SITE PUBLIS」シリーズは、PC、モバイル(フィーチャーフォン)、スマートフォン、タブレットPCまで、マルチデバイス対応のWebサイト構築・運営プラットフォーム。

今後小~中規模Webサイト向けの「PUBLIS Cloud Platform(PCP)」と、大規模Webサイト向けの「PUBLIS Enterprise Platform(PEP)」の新ラインナップにより、CMSを超えた「Webサイト構築・運営プラットフォーム」の提供を行う。

Webサイト訪問者が利用する端末に合わせた「最適なプロモーション」を実現する。

株式会社ミックスネットワーク

  • 設立:1997年8月7日
  • 代表者:代表取締役 吉川 隆二
  • 住所:【東京本社】東京都千代田区神田神保町1-11-1 DSM神保町ビル 4F
  • 【福岡本社】福岡市博多区博多駅東2-6-26 安川産業ビル 8F
  • 【関西支社】大阪市淀川区宮原5-1-18 新大阪サンアールセンタービル10F
  • 【沖縄センター】沖縄県那覇市久茂地2-8-1 沖縄第27大京ビル 6F
  • URL:http://www.micsnet.co.jp/
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