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構造化データ(リッチスニペット用)とSchema.orgの真相――プロが疑問に答えよう!(前編)

グーグルの検索結果ページでリッチスニペットを出すために必要な「構造化データ」について。
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グーグルの検索結果ページには、「リッチスニペット」と呼ばれる、通常の検索結果に加えてより多くの情報を表示する仕組みがある。

ショッピングリッチスニペット

こうしたリッチスニペットを出すためには、サイト内の各ページに「構造化データ」と呼ばれる特別な書き方でリッチスニペット用のデータを記述しておく必要がある。この記事では、そうした「構造化データ」に関する情報をお届けする。

この記事はもともとSEOmozのYOUmozセクションに掲載したものですが、われわれのコミュニティにとって非常に興味深く、大きな価値をもたらしてくれるのでこちらのブログに格上げしました。筆者の意見は筆者独自のものであり、SEOmozの考え方を示すものではありません

まず、僕の所属するSEOGadgetのCEOリチャード・バクスターと僕がプレゼンターを務めたウェブセミナー『microformatsとschema.org』を見てくれたみんなに感謝する。まだ見ていないSEOmoz PRO会員がいたら、必ず見てほしい!

ウェブセミナーの配信中も終了後も、僕らは山のようなフィードバックや質問を受け取ったけれど、残念なことに答える時間がなかった(そりゃないよね!)。でも……すばらしい質問ばかりだったので、SEOmozが僕らにフォローアップのブログ記事を投稿する機会を与えてくれたんだ。僕らが混乱した君たちの頭をすっきりさせていくから、ゆったりと座って楽しんでもらいたい。

この記事の目次
  1. schema.orgとmicroformatsの利用を比較して、それぞれの長所と短所を教えてください。
  2. schema.orgとmicrodataを利用した場合、リッチスニペットが充実したものになるという以外にどのような利点がありますか?
  3. schema.orgを利用してから、検索順位の向上は確認できましたか?
  4. 高等教育機関では、microdataやmicroformatsをどのように利用すればいいですか? 講座、学位など、新しい「itemtype」を定義できますか?
  5. サイト管理者がレビューセクションに偽のレーティングを表示して悪用できるのでは? グーグルはこれをどうやって監視するのでしょうか?
  6. IMdbの例では画像にitemのプロパティがありますが、検索結果には表示されていません。これはなぜですか?
  7. パンくずリストが検索結果に表示される例はありますか?
  8. 「製品カテゴリ」のページをマークアップするいい方法はありますか? 製品集約ページ(複数のベンダーから入手できる同じ製品のリスト)ではなく、たとえば、さまざまな製品を一覧表示するEコマースのカテゴリページなどです。
  9. こういうマイクロフォーマットのclass属性にCSSでスタイルを設定した場合、何か悪い影響はありますか?
  10. お薦めのリッチスニペット・ジェネレータやスキーマ・ジェネレータはありますか?
  11. マークアップ用のコードをサイト内のどこに置くかは関係ありますか?

Q1 schema.orgとmicroformatsの利用を比較して、それぞれの長所と短所を教えてください。

schema.orgやmicroformatsは、リッチスニペット用の構造化データを記述する書き方のルール。それぞれ異なる書き方として仕様が定められている。

microformatsとschema.orgを本当の意味で直接比較するのは難しいと思う。

  • microformatsは、構造化データの一種であり、あらかじめ定義されたプロパティの数が限られたmicrodataやRDFaのようなものだ。

  • それに対してschema.orgの唯一の目的は、構造化データ内で使用するボキャブラリを拡張することで、現時点でschema.orgと組み合わせられるのはmicrodataのみだ(ただし、RDFaを導入する計画も議論されてはいる)。

schema.orgは、使えるボキャブラリが非常に多く、また主要検索エンジンが揃って支持していることから、将来の成長は確実なように見える。

では、microformatsについても本当に同じことが言えるだろうか? そうは思えない。マークアップは理解しやすいが、成長を維持できるほど広い支持を得ていない。

Q2 schema.orgとmicrodataを利用した場合、リッチスニペットが充実したものになるという以外にどのような利点がありますか?

ウェブページ上の各項目をマークアップすると、そのコンテンツ全体について、それが実際に何を述べているのか、より効果的に明示できる。これに関しては、アーロン・ブラッドリー氏がSEOSkepticに『グーグルのセマンティック検索の意図を読み解く』という優れたブログ記事を投稿している。

僕らが書き込むマークアップの中に含まれるデータからどんなものが生まれ出ようとしているのか、その例としてはグーグルのレシピ検索を見れば十分だろう。

左のサイドバーや各検索結果をみると、「材料」「調理時間」「カロリー」などの情報が特別な情報として扱われている。

Q3 schema.orgを利用してから、検索順位の向上は確認できましたか?

僕個人としては、何らかの構造化データを利用したことによって検索順位が直接影響を受けるという例を見たことはない

しかし、だからといって近い将来そうしたことが起こらないとも限らない。

グーグルが2010年にFreebaseの開発会社Metawebを買収したのを見ても、また姿を現しつつあるグーグルのセマンティック検索の新たな進展を見ても、schema.orgがより大きな役割を果たすようになると推測するほかない。

Q4 高等教育機関では、microdataやmicroformatsをどのように利用すればいいですか? 講座、学位など、新しい「itemtype」を定義できますか?

教育機関向けのリッチスニペットを生成できそうないくつかのアイデアを細かく見てみよう。まずは「場所」だ。

schema.orgに用意されているEducationalOrganization(教育機関)向けのスキーマタイプを使うと、教育機関の名称と所在地をマークアップできて、この住所がリッチスニペットに含まれることになる。

schema.orgの標準仕様を使ったマークアップは、次のようなものになる。

<div itemscope itemtype="http://schema.org/EducationalOrganization">
  <span itemprop="name">組織名</span>
  <div itemprop="address" itemscope itemtype="http://schema.org/PostalAddress">
    <span itemprop="streetAddress">住所</span>
    <span itemprop="addressLocality">市区町村</span>,
    <span itemprop="addressRegion">都道府県</span>
    <span itemprop="postalCode">郵便番号</span>
  </div>
</div>

講座自体に関しては、各講座の最近の卒業生からレビューを収集するといい。こうしたレビューは標準のReviewスキーマでマークアップすればいい。

いくつかのマークアップを追加して組み合わせれば、最近の卒業生としてそのレビューを書いた実際の人物を記述できる。これには、次のように「itemprop="alumni"」を使う。

<span itemprop="alumni" itemscope itemtype="http://schema.org/Person">
<span itemprop="name">卒業生の名前</span>

最近の卒業生からのレビューと評価が得られたのなら、さらに一歩進んで、schema.orgを使って評価の平均を記述してみたらどうだろう。そうしておくと、星の数で評価を表すリッチスニペットが生成できる。

利用できるリソースがあるのなら、短い紹介動画を各講座のページに追加すると大変効果的だ。これもschema.orgのVideoObjectスキーマを使ってマークアップできる。さらにDistilledのジェフがこのすばらしい記事で解説しているように、XML形式の動画サイトマップや正しい動画形式設定などさまざまなものと組み合わせると、検索結果に動画のサムネイルが表示できる。次にschema.orgを使った動画マークアップの簡単な例を示す。

<div itemprop="video" itemscope itemtype="http://schema.org/VideoObject">
<span itemprop="name">動画の正確なタイトル</span>
<meta itemprop="duration" content="再生時間(ISO 8601形式で。例:PT0M53S)" />
<meta itemprop="thumbnail" content="動画サムネイルのURL" />
<meta itemprop="uploadDate" content="動画アップロード日時(ISO 8601形式で。例:2012-03-14T09:00:00+09:00)">
<span itemprop="description">動画の説明</span>

ほかにも、教育機関に適したリッチスニペットを生成する方法はいくつかある。

  • 各講座で使用する書籍やリソースをオンライン販売しているなら、BookスキーマとProductスキーマを組み合わせてコンテンツをマークアップできる。

  • 関連講座の公開授業やワークショップを実施しているなら、EducationEventスキーマを使う絶好の機会だ。


新たな「itemtype」の定義ももちろんできる。詳しくは、拡張メカニズム(日本語の解説)を参照してもらいたい。スキーマを拡張すると、アプリケーションは使用されているマークアップを基本レベルで理解できるようになる。だが、そのitemtypeが広く普及していかない限り、リッチスニペットの生成に結びつくとは考えにくい。

ただし、schema.orgのボキャブラリは増加しつつあるため、現時点では存在していない定義タイプが近い将来作られることも十分にあり得る。たとえば、最近、米国のスポーツ専門チャンネルESPNとグーグルの間で、新しいSportsスキーマの定義に向けた協力が話し合われている。


この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回も、今回に引き続き構造化データとschema.orgに関する疑問点とその回答を紹介する。

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