編集長ブログ―安田英久
「Facebookはバカばかり」に見る「いい情報はいつだって何回でも出すべき」の法則

有名な話だと思っていたけど、それでも知らない人は山ほどいるんだなぁ。

今日は、2月に話題になった「Facebbokはバカばかり」という某ブログ記事で取り上げられた話題から、Web担当者(特にコンテンツ企画の人)が意識しておくべき「さんざん既出の情報」の扱いについて

有名な話だと思っていたけど、それでも知らない人は山ほどいるんだなぁ。

そう思った出来事がありました。

今日の話は、結論としては、あなたが「誰でも知っているよ」「以前に掲載したよ」と思う情報でも、それが届いていない人はたくさんいるのだから、本当に有用で伝えるべき情報は、何度でも出すべきだ(ただし伝え方は工夫して)というものです。

「実話」として拡散されたエスニックジョーク

2012年2月ごろに、Facebookで話題になった書き込みがありました。「感動した」「素晴らしい」「実話らしいです」「いや、デマのようです」と大拡散したものです。

これは実話でもデマでもない単なるエスニックジョークで、元ネタはそれこそ10年どころではなく前からある次のようなものです。

「ちょっとスチュワーデスさん!席を変えてちょうだい」

ヨハネスブルグ発の混んだ飛行機の中で、白人中年女性の乗客が叫んだ。

「何かありましたか?」

「あなたわからないの?黒人なんかの隣には座りたくないのよ!こんな人迷惑だわ」

女性の隣では、黒人男性が憮然とした顔で座っている。

「お客様、少々お待ち下さいませ。空いている席を確認してきます」

乗務員は足早に立ち去り、周囲の乗客はざわざわと不穏な空気。

しばらくして乗務員が戻って来た。

「お待たせしました。ファーストクラスにひとつ空きがありますので、どうぞそちらへ。本来ならこういうことはできないんですが、隣の席がこんな人では確かに迷惑でしょうと機長が特別に許可しました。さ、どうぞ」

周囲の乗客は、にこやかに黒人男性を見送った。

上記は http://www.geocities.jp/hirokkkk/ba56 のページからの引用ですが、それがオリジナルではなく、あちこちで出回っているもののはずです。

Facebookはバカばかり?

件のFacebookへの書き込みが話題になったことを受けて、「Hagex-day.info」ブログさんでは、「Facebookはバカばかり」というタイトルで記事を書いています。

要は、このジョークははるか昔からあるもので、実話でもデマでも何でもない。噂がソースの話題は安易に信じて拡散するな、そういう行為がインターネットの情報の質を低下させるのだ、と。

さて、私はここで「ネットリテラシー」「デマ」「無責任な拡散」「人種差別」「インターネットの情報の質」などについて論じるつもりはありませんが、ここにはポイントが2点あります。

  • 1つは、元ネタは有名なジョークで過去にあちこちで既出だったものだということ
  • もう1つは、それを初めて知って反応した人が山ほどいたということ

これだけ有名で昔からあるエスニックジョークでも、初めて見た人がたくさんいたということです。

「それ」を知らない人は山ほどいるはずだ

この流れを見て私が感じたのが、冒頭の「だれでも知っていること、有名なことだと自分が思っていても、それを知らない人は世の中に山ほどいるのだなぁ」でした。

これは、Web担当者がコンテンツ企画をするときや、メルマガの執筆をするときに、心に留めておいてしかるべきポイントではないでしょうか。

ネットショップや企業サイトでコンテンツを企画するときに、こんな風に考えてボツになった企画は多いのではないでしょうか。

こんなこと、常識だよ
だれでも知ってることをわざわざ書かなくても
それ、前に●●のページに載せたよね?

でも、あなたにとって常識や既出であっても、知らない人は山ほどいるのです。ということは、その人たちに情報として伝えれば、価値を提供できるはずなのです。

どんな情報を提供するのがいいのかは、「あなたが」「サイトが」で考えるのではなく、「サイトに来る人が」「いまメルマガを読んでいる人が」その情報にどういう価値を感じるかで考えるべきです。

そうでなければ、パソコン入門書や結婚情報誌なんて作れませんよね。

今では誰もが使うWordやExcelですが、それでも毎年何十万人も、「初めてExcelを使う」人は現れます。だからパソコン入門書はなくなりませんよね。

結婚情報誌も、世の中に常に発生する「初めて結婚する人」に向けて、飽きるほど既出の話題をそのときの切り口で提供しています。

就職や転職もそうです。新卒は必ず毎年現れますし、初めて転職しようという人は何歳であっても転職の初心者です。

もちろん、メルマガなどで既存の読者さんに「またこの話か」と思われるのも良くないですから切り口は変えるのがいいでしょうし、Webページなら以前に扱った同トピックにリンクを張るなどしておくのがいいでしょう。

でもやっぱり、意識しておきたいですね。

  • 知っていて当然だとあなたが思っていることでも、知らない人はたくさんいる
  • 既出? それを全ステークホルダーが目にして記憶しているのかい?
  • 初心者・入門者は常に現れ続けている

御社のWebコンテンツやメルマガの企画では、いかがでしょうか?

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