1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善

「GA Client」の設定と使い方(続き)

「GA Client」の設定と使い方(続き)

2. レポートに表示するデータの条件を指定する

ログインとプロファイル取得が終わったので、次に「sample_conf」シートに移動し、レポートに表示するために取得したい解析データについての各種条件を指定しよう。記入できるセルのみ背景を白くしてある。

2-1. プロファイル

まず、対象のプロファイル(サイト)を選択する。セル右端の▼をクリックすると、先ほど取得したプロファイルのIDが表示される。選択すると、そのサイトの情報がすぐ下のセルに表示される。

プロファイル

2-2. 対象期間

データ集計の対象期間を開始日と終了日で指定する。それぞれのセルをダブルクリックすると、カレンダーがポップアップ表示されるので便利だ。

2-3. ディメンションと指標

続いて、縦軸のディメンション(区分)と横軸のメトリックス(指標)を指定する。両方とも▼をクリックするとドロップダウンメニューが表示される。それぞれ、最大10個まで指定できる。

ディメンションと指標

2-4. フィルタ

取得するデータを絞り込みたい場合は、取得対象にするための条件を最大20個まで指定できる。絞り込みを行うディメンションまたは指標を選択し、その右隣のセルで条件のロジックを、さらに右側のセルに条件の値を指定する。

不要なデータを取得するとシートが重くなるため、なるべく取得時点で除外するようにしたい。

2-5. 並び替え条件

フィルタと同様、最大10個まで指定できる。左側のセルで、順番を指定する。何も指定しない、または「+」を指定すると、昇順になる。「-」を指定すると降順になる。

2-6. 最大行数

APIの仕様により、一度に取得できるデータの行数は最大1万件と規定されているが、それ以上の件数を指定した場合は複数回に分けてデータを取得するように組んである。ただし、Googleドキュメントはスプレッドシート全体で40万のセルしか保持できないため、その範囲で収まるような数を指定しよう。

3. いよいよデータを取得する

取得条件の指定が終わったら、「GA Client」メニューをクリックし、「Update Current Sheet」を実行しよう。

「Update Current Sheet」を実行

API経由でデータが取得され、「sample」シートのセルにデータが記入される。

条件によっては時間がかかるが、取得が終わると以下のようなダイアログが表示され、取得されたデータの行数が通知される。

取得されたデータの行数が通知される

指定した条件に問題があると、エラーになる。無効な組み合わせもあるため、前述の「ディメンションと指標のリファレンス」を確認しよう。

一覧表示

4. 以降のデータ更新は簡単

このように条件を一度指定しておけば、次回から「GA Client」メニューの「Update Current Sheet」を実行するだけでデータの更新が可能になる。日付の欄に日付を直接記入しないで、「=TODAY()」などと関数を使うようにすると、シートを開いた時点の日付に応じて期間が変化するようになるので便利だ。ちょっとしたスクリプトを書けば、シートを開くと同時に自動更新することもできるだろう。

5. シートをコピーして複数のデータを取得しよう

1つのレポートで欲しいデータがすべて得られることは少ないため、複数のシートを持てるようにしてある。コピーする必要があるのは「sample_conf」のシートだけだ。シート名は「_conf」で終わる必要がある。

条件を変更したら、「GA Client」メニューの「Update Current Sheet」を実行すれば、新しいシートが自動生成され、そこにデータが記入される。データ更新はそれぞれのシートで「Update Current Sheet」を実行する必要がある点に注意したい。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アップロード
手元のPCなどの機器から、ネットワークを介して、別のPCやファイルサーバー、ウェ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]