連載事例
SEO内部施策だけで検索エンジンからの来訪が3億PV増加、社内にSEOノウハウも蓄積/pixivのSEO事例
SEO事業者さんに依頼してpixivサイトのSEOを進めたところ、約4か月の施策の後、検索エンジンからの訪問が増えたことにより、約3億PV増と1.5倍に。来訪キーワードバリエーション数も以前の1.3倍に増えました。
行ったのは内部施策のみ。外部リンクには一切手をつけていません。
そう話すのは、ピクシブ株式会社のディレクター中村氏と鈴木氏。
多くのユーザーが自分でイラスト・漫画・小説を創作し投稿するpixivのサイトでは、検索エンジン最適化に関してどんな問題を抱えていて、どんなSEO施策を進めたのだろうか。
今回pixivのSEO施策を担当した株式会社アイレップの担当者とともに、話を伺った。
今回のSEO施策でpixivが行ったのは、次のようなものだ。
- サイトコンテンツのインデックス促進 ―― 重複コンテンツなど不要なページへのクロールをなくし、意味のあるページをよりクロールしやすいようにサイト内リンクを最適化することで、検索エンジンが効率的にコンテンツをインデックスできるようにする最適化。
- 検索ボリュームが多くなるキーワードに対応した重み付け ―― 関連するイラスト投稿の多いキーワードに対するサイト内リンクが自動的に増える仕組みの実装。
- 検索エンジンが理解しやすいページ構造 ―― 基本的な見出しなどのHTMLタグを適切に使うようにすることで、検索エンジンがページ内容を理解できるようにする最適化。
- 関連サイトの活用 ―― テキストコンテンツをもつ関連サイトにも同様に最適化を行い関連リンクを設けることで、pixivサイトをより最適化
日本最大級のイラスト投稿サイトが
アイレップにSEOを依頼した理由
「pixiv」(ピクシブ)は、一般のユーザーがイラストや漫画、小説を投稿・閲覧できる参加型Webサービスだ(運営:ピクシブ株式会社)。登録ユーザー数は380万人、投稿された作品数は2300万点以上と、同種サービスのなかでは国内でも最大級の規模を誇る(数値は2011年12月現在)。
同社が「作品を介したコミュニケーションにフォーカスした、クリエイターとそのファンのためのSNS」と位置づけているように、pixivでは、絵を描くユーザーとその作品を見るユーザーによるコミュニティが形成されている。作品をお気に入りに追加する機能や、コメントやフィードなどのコミュニケーション機能も備わっているのも、そういった背景からだ。また、マンガやアニメ好きのユーザーが多く、それを土台にしたカルチャーがpixivの特徴になっている。
ビジネスモデルとしては、プレミアム会員による収益と、サイトに掲載されたバナー広告等の収益が中心で、そのほかにも企業とのタイアップ企画(イラストコンテストなど)がある。2007年9月のサービス開始から順調に成長を続けてきたpixivだが、さらなる成長のためにSEOサービスの利用に踏み切った。
「pixivをより多くの方に知ってもらいたい、使ってもらいたいと常に考えており、pixivを知らない方の入り口として検索エンジンからの誘導を増やすことが必要でした
」と、ピクシブ株式会社ディレクターの鈴木大介氏と中村順一氏は説明する。
「検索エンジンがクロールしやすいページ構成、インデックスされやすいページは、ユーザーも閲覧しやすいページになるだろうと。UIとHTML構造やコーディングを決定する要素が、SEOを実践することで取り入れることができると思いました。
また、pixivには膨大な作品が投稿されていますが、初期に投稿された作品に出会う機会が少ないという悩みがありました。pixivを知らない方でもイラストや漫画を見て楽しむ方は大勢います。検索エンジンのクロール対策や、閲覧しやすくするための対策を施すことで、pixivのサイト内検索以外でも、検索エンジン経由で作品を見て楽しむユーザーと、pixivに投稿されているその方の好みに合った作品を結び付けることができれば、pixivを知らない層にもアプローチできると考えました
」(鈴木氏)
集客については、Twitterやブログなどによるユーザー発信の自然な広がりが中心で、リスティング広告も含めた広告施策は一切行っていなかったという。そんな状況でのSEOだが、自社内で行うという選択肢はなかったのだろうか。
「SEO施策はまずは社内でという検討をしました。しかし、これまでも自分たちが知っている範囲で基本的なSEOは行っていたものの、SEOの専門だといえるほどスキルのある人材は社内にはいませんでした。
とはいえ、SEO専任のスタッフを雇うという選択肢はありませんでした。というのも、pixivで行うべき運営上の施策はSEO以外にも非常に多岐に渡っており、SEO専任のスタッフ常駐させることは困難でした。
そこで、SEO専門の事業者に依頼するほうが効率もよいだろうという結論に至りました。専門家によるSEOの効果がどの程度のものか、興味本意というのもありました(笑)
」(鈴木氏)
SEOサービス選定の決め手はpixivに対する理解度の高さ
2010年末にSEOの話が持ち上がり、2011年1月に事業者へ相談することになった。まずは3社に「SEOしたいのですが、何から始めればいいですか?」というところからの相談だった。それに対する提案内容と金額を吟味した結果、選択したのはアイレップだった。
「3社から提案をいただいたのですが、金額がそれぞれ大きく異なり、また提案内容にも違いがありました。そんななかからどのSEO事業者に依頼するかを検討したのですが、決め手になったのはpixivに対する理解度の高さです。
一般的なECサイトとは違い、pixivのコンテンツはイラスト中心で、しかも、マンガやアニメといった独特のカルチャーが背景にあります。SEOのキーワードを選ぶにも、そういった背景知識が必要です。アイレップさんの提案は、その点を踏まえたもので、pixiv自体やそのユーザーの興味分野に関する担当者さんの理解度も非常に高く、これなら安心して任せられると判断しました。
実は3社のなかで、金額的にはアイレップさんが一番高かったんですよ。アイレップさんの提案金額は他社さんの約3倍でした。ですが、施策後に期待できる効果(新規ユーザー増、PV増加)に見合った金額だと判断しました
」(鈴木氏)
- 月1回のミーティングを重ね4か月かけて段階的にSEOを実施
- 検索エンジンのクロール増加で想定外のサーバー負荷が発生!
- SEOの効果によって月間PVは13%、検索エンジン経由は3%の増加
- かけたコストに見合う成果に加え社内ノウハウの蓄積も
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