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10%超え! グーグルSSL検索の影響は想像以上かも

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10%超え! グーグルSSL検索の影響は想像以上かも
★★★★☆ 2%台の数字はほんの序章だった (Search Engine Land)

米グーグル(Google.com)検索のSSL化で影響を受ける範囲は10%以内と言われており、実際にも数%程度に収まるようだと前回のこのコーナーで解説した。

しかし楽観視はできなさそうだ。11月1日または2日を境に、キーワードの取得ができないことを表す“(not provided)”のアクセスが急激に増えている。この日にSSL化検索の適用ユーザーの範囲が拡大したらしく10%を超えるサイトが相次いでいる。ITリテラシーの高いユーザーが中心のサイトではさらに数字が高くなっている。

筆者も自身が管理する米国からのユーザーがメインのサイトをチェックしてみたところ、11月2日から“(not provided)”が跳ね上がっていた(もっともアクセスの少ないサイトなので信頼性が高いとは言えないのだが)。

(not provided)の訪問数
あるサイトにおける検索キーワード“(not provided)”のトラフィック推移

このサイトは一般ユーザー向けのサイトで、11月1日から14日までの2週間の“(not provided)”の割合は、10%には届かないものの9%台だった。

(not provided)の割合

SSL化検索で失われるキーワードデータは思っていたより大きくなるかもしれない。Google.com以外(Google.co.jpなど)への展開が気になるところだ。

リンクの貼られていないURLでもGooglebotはたどることが判明
★★★★★ メンション(言及)ってやつですね (Google Webmaster Central Help Forum)

グーグルはハイパーリンクのない単なるテキストとしてのURLであっても、新しいコンテンツの発見に使い始めていると、米国のウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでグーグル社員のジョン・ミューラー氏がコメントした。

つまり次のようにクリックできないただの文字列としてURLが書かれているだけでもそのURLへのクロールをGooglebotは試みるのだ。

http://web-tan.forum.impressrd.jp/canyoufindme.html

ここで、SEOに詳しい人は「そのURLのページにPageRankは渡るのだろうか?」と好奇心をいだくかもしれない。このコメントを残したミューラー氏に直接尋ねたところ、「テキストだけのURLはコンテンツ発見のためだけに利用しPageRankを渡すことはない」との回答を得た。

ちなみに、存在しないURLが書かれていた場合はGoogleウェブマスターツールで404エラーのレポートに出てくることがあるようだ(無視して構わない)。なおテキストファイルやPDF、JavaScriptに含まれたURLも新しいコンテンツの発見に使っているとミューラー氏は述べている。

ウェブ上のありとあらゆるものをインデックスしようとするグーグルの貪欲さはとどまるところを知らない。

0秒のmeta refreshタグは301の代わりになるのか?
★★★★☆ あなたも実験してみてください (Rand Fishkin(randfish)on Twitter)

待機時間0秒のmeta refreshタグは、301リダイレクト相当に動きをすると言われている。この件に関して、SEOmozのランド・フィッシュキン氏が興味深いツイートを投稿した。

99%の場合において、meta refreshを依然として301のように取り扱っているように見える。

このツイートに対する数人のフォロワーからツイートにさらに次のよう返した

(301が使えるなら)使うことは絶対に勧めない。
301と同じくらいのリンクジュースとランキングの力を渡してるように僕には見えた。ただしほんの数例しか観測していないが。
待機時間を10秒にしても依然として評価を渡すように見える。これには驚いた。
転送したページに向く以外は、301リダイレクトのようにはアンカーテキストをmeta refreshは渡さない。
(場合によってはrel="canonical"の代わりになるかという問いに対して)う~ん、何とも言えないが勧めたくはない。たぶんユーザーに本当に1つのURLを見せる必要があるなら、すぐにリダイレクトしたほうがいいかもしれない。

SEOの実験好きなウェブ担当者は、自分でも検証してみて分析結果を教えてほしい。

ECサイトで、在庫切れアイテムのページはどうしたらいい?
★★★★☆ 買う気のあるユーザーを逃してはいけない (Search Engine Roundatable)

ECサイトで、売り切れや在庫切れの商品の個別ページは、どのように扱うのが良いのだろうか。

こんな質問がCre8asite Forumsに投稿された。

入荷するまでの間そのページを削除したり隠したりするのはランキングに悪影響を及ぼすだろう。一方で在庫切れのページに訪問したユーザーには不親切である。

このスレッドを読んだバリー・シュワルツ氏は、Search Engine Roundatableで次のようにアドバイスしている。

入荷や出荷までのおおよその日数を説明して購入させるか、入荷したらメールで通知できるようにメールアドレスを登録させるといい(両方併用しても良い)。

アップル社は実際にこの対応策をとったことがあるようだ。購入した後で「在庫切れでした」の連絡をすることは良くないから、ECショップのウェブ担当者は参考にしてほしい。

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