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グーグルニュースのランキング要因ベスト&ワースト10

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グーグルニュースのランキング要因ベスト&ワースト10
★★★★☆ 貴重なグーグルニュースSEO (Google News Ranking Factors 2011)

グーグルニュースのランキングに関わる要因が、アンドリュー・ショットランド氏によって公開された。プラスに働く要因と、マイナスに働く要因に分けてそれぞれ10個がリストアップされている。

プラス要因
  1. カテゴリでのオーソリティ度 ―― ニュースソースが特定のトピックに関して専門であるとみなされていること(たとえばESPNはスポーツ分野の専門)

  2. 見出しと記事タイトルに含まれるキーワード

  3. ドメイン名のオーソリティ度 ―― 強力な被リンクプロファイルやソーシャルを含めて、ニュースソースが強いSEOでの存在感を示していること

  4. ソーシャルメディアでの記事の共有 ―― FacebookとTwitter、そしてもしかするとGoogle+での共有。共有増加速度も要因となる

  5. 最初に配信すること

  6. サイテーションランク ―― 価値の高い他のサイトで言及されること

  7. オリジナルの記事であること ―― 他のサイトにあるテキストがまったくない、またはほとんどない、オリジナルなコンテンツであること

  8. グーグルニュースでのクリック率 ―― グーグルニュースだけでなく他のグーグル検索でのクリック率を含む

  9. 記事のクオリティ ―― 人間のエディタによっても決まる

  10. ニュースサイトマップの送信

マイナス要因
  1. 重複コンテンツ ―― 他のサイトから盗用したりスクレイプしたりしたコンテンツがある

  2. あいまいで抽象的な記事タイトル ―― ターゲットのキーワードがヘッドラインに含まれていない(または弱い)

  3. ニュースサイトマップの未送信

  4. クオリティの低いコンテンツ ―― 質の低い文章に言い訳は通じない!

  5. robots.txtやrobots meta タグでクローラをブロックする ―― 信じられないことだが未だある。robots.txtファイルを今すぐに確認するべし

  6. 表示の遅いサイト/500エラーを返す

  7. サイテーションランクが低い ―― 記事やサイトが第三者のサイトからリンクや引用されておらずオーソリティに欠ける

  8. PageRankが低いドメイン名 ―― SEOがうまくできていないとグーグルニュースでも上位に来づらい

  9. 新しいサイト ―― サイトの信頼度や歴史がないと上位には来づらい

  10. 配信先のコンテンツが元のサイトとすべて同じ記事タイトル

1が最も影響が強く、番号が増えるに従って影響が減る

グーグルニュースのSEOに関する情報は少ないので、貴重な情報だといえる。

ペナルティ後の再審査リクエスト処理の透明性が増した
★★★☆☆ もうずいぶんと前からでは? (Google Webmaster Central Blog)

管理サイトがインデックスから削除されたり、急激な順位下落に見舞われたりしたときには、ガイドライン違反を修正してウェブマスターツールから再審査リクエストを送信すると元に戻してもらえることがある。「その再審査リクエストがどのように処理されているかを、より透明性を増した形で伝えるようになった」とグーグルがウェブマスター向け公式ブログで説明した。

再審査リクエストを受領したこと、その後審査を開始したことはすでに以前から送信していた。これらに加えて現在は次のような通知も送ってくる。

  • 手動のスパムペナルティを課せられていたときは、修正が確認できればペナルティを解除した旨を、まだ違反が残っていればその旨を伝える。

  • 手動ペナルティではないときは、その旨を伝え、アルゴリズムによる影響かもしれず再審査リクエストは不要だと伝える。またGooglebotがアクセスできない状態になっている可能性があることも伝える。

さも新しい対応のように公式ブログには書かれているがもうずいぶん前から実行されていることであり、WebmasterWorldのフォーラム管理者は「なぜ今頃になって?」と不思議がっている。

なんにせよ、何が行われているのかが明確になるように透明性を増してくれるのはありがたいことだ。今後も改善を続けるとのことなので期待したい。

Bingの一歩進んだパーソナライズ検索
★★★☆☆ 米Bingは頑張ってます、日本でも頑張れ (Bing Community Search Blog)

Bingは、今年の2月に導入したパーソナライズ検索をさらに発展させた「アダプティブ検索」(Adaptive Search)を開始した。これまでは、「検索者の場所によって検索結果を調整」し、「以前に訪問したサイトを上位に出やすくする」2つの特徴があったが、アダプティブ検索では、「過去の検索履歴を基に検索キーワードの裏に込められたコンテクストを推測し検索結果をユーザーに合わせて変化させる」ことが特徴だという。

たとえば「オーストラリア」で検索したとしよう。旅行に感心を持っていると判断したら、オーストラリアという国についてのページや旅行情報など旅行に関するページを多く表示する。一方映画に感心を持っていると判断したら、「オーストラリア」という映画に関係したページを検索結果に出す。

検索結果をガラリと変えるものではないが、曖昧なキーワードで検索された場合はユーザーの検索意図をはっきりつかめればつかめるほどパーソナライズ化されるそうだ。

アダプティブ検索は米国だけでの導入になる。米国のBingはシェアも10%以上をキープしグーグルに負けじと存在感を増しているのだが、日本のBingはすっかり影が薄くなってしまっているように思えるのが残念だ。期待したい。

グーグル公式ヘルプフォーラムの貢献者が一同に集結
★★☆☆☆ グーグルからのご褒美 (The Official Google Blog)

グーグルの公式ヘルプフォーラムで貢献度の高いユーザーには「トップレベル ユーザー」という称号が与えられる。グーグルは世界中のトップレベル ユーザーを本社がある米カリフォルニア州のマウンテンビューに招き2日間の特別イベントを開催した。

Top Contoributer Summit

参加者は、グーグルの社員たちに会い新しいサービスなどのデモンストレーションを見せてもらえたようだ。世界各地から250名以上が参加したそうで、日本からは、アドワーズのヘルプフォーラムで活躍している鷲見氏とウェブマスターのヘルプフォーラムで活躍している木村氏が参加している。木村氏の参加レポートはこちらで読める。AdSense日本版公式ブログにもAdSense ヘルプ フォーラムとしての報告が掲載されている。

次があるのかはわからないが、こうしたイベントに参加できることを楽しみに、ヘルプフォーラムで他のユーザーを献身的に手助けしてみてはいかがだろうか。

SEO JapanSEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週は、検索順位を上げるための施策とソーシャルメディアに関係する指標が検索に与える影響を解説した記事をピックアップ。なかなかの良記事が2本だ。

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