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海外&国内SEO情報ウォッチ
1位でも18%? 同じ検索順位でもクリック率は前より下がっている? など10+2記事(海外&国内SEO情報)

メガサイトリンク、構造化データ、ビッグキーワードSEOの効果、ページを増やせばSEO効果? など
鈴木 謙一 2011/8/19(金) 9:00 tweet78このエントリーをはてなブックマークに追加 印刷用

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今週のピックアップ

1位でも18%? 同じ検索順位でもクリック率は前より下がっている?
★★★★☆ 参考データの1つとして (Slingshot SEO)

米Slingshot SEOが検索結果における順位ごとのクリック率(CTR)を調査し結果を公開した。

検索順位ごとのCTR

調査結果によると、検索結果1位のCTRは18.2%、2位のCTRは10.05%、3位のCTRは7.22%……となっている。10位までのどこかのページをクリックしたユーザーは52.32%で、残りはどのページもクリックせずに検索し直したとも解説しており、これが現在の典型的な検索行動なのだろうとのことだ。

調査は2011年1月から2011年6月にかけて、200社以上のEC/企業サイトのGoogle Analyticsのデータからサンプリングして行われており、17万セッションのデータに基づいているとのこと。そのなかで、1位~10位に30日間以上安定して掲載されていたキーワードを対象としている。クリック率を求める母数としては、同時期のGoogleアドワーズ広告の検索ボリュームを利用している。

検索結果でのクリック率はキーワードやサイトによって大きく変わるものであり、限られたデータであるこの調査対象はあくまでも参考としてとらえるべきものだが、興味深いデータなので紹介した。

ホワイトペーパーでは、米Optifyが2010年に行った調査結果と米Enquiroが2007年に行った調査結果と比較もしている。

他社調査との比較
Google
での順位
Sligshot SEO
の調査結果
(2011年1月~6月)
Optify
の調査結果
(2010年12月)
Enquiro
の調査結果
(2007年)
1 18.2% 36.4% 27.1%
2 10.1% 12.5% 11.7%
3 7.2% 9.5% 8.7%
4 4.8% 7.9% 5.1%
5 3.1% 6.1% 4.0%
6 2.8% 4.1% 4.1%
7 1.9% 3.8% 4.1%
8 1.8% 3.5% 3.2%
9 1.5% 3.0% 2.8%
10 1.0% 2.2% 3.6%

他の調査と比べると、同じ順位でもクリック率が大きく下がっているデータになっているのがわかる。

ユーザーの検索行動が変わっているのだろうか、それとも別の要因があるのだろうか?

この点に関してレポートでは、調査時期や調査方法の違いに起因する可能性も指摘している。Optifyの調査はホリデーシーズンに行われたものだし、EnquiroのデータはB2Bに特化した1084名のアイトラッキング調査をもとにしているからだ(もちろん正しい答はだれにもわからない)。

上記のデータは各順位での平均値だが、もう少し幅が見えるデータも出されていたので紹介しておこう。

Google
での順位
平均CTR 値の範囲 標準偏差
1 18.2% 2.43%~76.37% 12.82%
2 10.1% 2.86%~51.15% 9.01%
3 7.2% 0.59%~30.00% 5.92%
4 4.8% 0.77%~13.04% 3.03%
5 3.1% 0.25%~8.23% 1.98%
6 2.8% 0.00%~8.89% 2.05%
7 1.9% 0.00%~6.67% 1.72%
8 1.8% 0.00%~6.15% 1.58%
9 1.5% 0.00%~3.57% 1.04%
10 1.0% 0.00%~2.82% 0.79%

この他にもブレンド検索やロングテールキーワードにおけるCTRのデータも調査している。詳細な調査データは同ページ右側のフォームに個人情報を入力してダウンロードできる。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグルがメガサイトリンクを導入か
★★★☆☆ デカすぎ (グーグル ウェブ検索)

グーグルは、サイトリンクの拡張版を導入したようだ。SEMリサーチでの渡辺隆広氏の記事で知り、筆者も確認できた。

Web担当者Forumの巨大なサイトリンク

非常に大きく12個のサイトリンクが表示されるケースもあり、スクロールせずに表示されるスペースを占有してしまっている。「ナビゲーショナルクエリ」と呼ばれる、サイト名や企業名などいわゆるブランドでの指名検索で表示されることが多いようだ。

巨大なサイトリンクの種類について無料SEO対策のススメさんが調査しているので興味があればこちらも読んでほしい。

この巨大なサイトリンクは今年の3月~4月あたりにも目撃されていたがごく一部のユーザーだけを対象にしたテストだった。今回は8月上旬から多くのユーザーの環境で表示されるようになり、その後、米グーグルが「最大12個のリンクがURLと1行スニペットとともに表示されるスタイルのサイトリンク」として正式発表した。

発表によると、サイトリンクとして表示される内容も、通常の検索結果用アルゴリズムをサイトリンク用のアルゴリズムと併用して決定されるようになっており、1位に表示されたサイトからの検索結果はすべてこのサイトリンク内に表示され、2位以下には他のサイトからの検索結果が並ぶ仕組みになっている。

ちなみに、このメガサイトリンクは、Chrome、Firefox、IE 7以上などのモダンブラウザでのみ表示されるとのことだ(IE 6では表示されない)。また、ウェブマスターツールのサイトリンク設定画面での解説も、すでに新しいサイトリンクの表示が前提となっている。

ウェブマスターツールのサイトリンク設定画面
Googleウェブマスターツールの[サイト設定]>[サイトリンク]でも新しい表示の画像で解説している。

SEO初級者によくある6つの疑問
★★★★☆ だれもが一度は抱くだろう疑問 (いまどきのSEO対策を検証)

SEO初級者向けに書かれた記事で、ありがちな以下の6項目の疑問に回答している。

  1. 相互リンクは今でも効果があるのですか?
  2. サテライトブログは毎日更新したほうがいいんですか?
  3. ライバルサイトは数千のリンクがあるので、うちのサイトは・・・
  4. ヤフーカテゴリ登録やクロスレコメンドは効果があるのですか?
  5. タイトルタグにキーワードは何個ぐらいまで入れていいですか?
  6. 1位を取って下さい

SEOに取り組み始めたばかりのウェブ担当者には参考になるはずだ。

不自然なリンクに対するグーグルからの警告を受けた時の対処方法
★★★★☆ 基本をおさらい (グーグル ウェブマスターセントラル 公式ヘルプフォーラム)

有料リンクや自作自演リンクなど検索結果を不正に操作しようとする目的のリンクに対してグーグルはウェブマスターツール経由で警告メッセージを送信するようになっている。この警告メッセージに対して心当たりがないときの対処手順をウェブマスター向け公式フォーラムでグーグルの社員が説明している。

  1. サイト制作会社、SEO会社に問い合わせる / サイト運営中の施策を思い出す
  2. 自分のサイトにどのようなリンクが張られているか確認する
  3. 問題を全て修正した、または問題が全く見当たらないと思われる場合は再審査リクエストを送信する

質問投稿者は具体的なサイトURLを明かしていないのでどのサイトにも当てはまる一般的な対処法になっているが、まずはここから始めるのがよさそうだ。問題のあるSEOをしていないかチェックする基本手順として、目を通しておきたい。

なお、2番目の手順でバックリンクを調べるために「link:」コマンドを使うように指示しているが、link:コマンドは一部のサンプリングデータしか返さないので、信頼性に乏しいことには注意が必要だ。

グーグル・Bing・ヤフーが共通の構造化データを策定
★★★☆☆ 検索結果表示をリッチに (グーグル ウェブマスター向け 公式ブログ)

検索エンジンは、構造化データという仕組みによって検索結果にさまざまな情報を表示できる。たとえばグーグルは、構造化データによるリッチスニペットという表示形態をサポートしている。

商品のリッチスニペット
商品の評価とレビュー件数、価格が表示されている。
レシピのリッチスニペット
料理の写真とレビュー件数、調理時間、カロリーが表示されている。

ここでいう「構造化データ」とは、Webページにおいて、人間が見るために文章や画像をHTMLでマークアップするだけでなく、あらかじめ定められたルールに従って特定の情報に特定の種類のタグを付けることで、検索エンジンがその情報を理解できるようにしたものだと考えるといい。

構造化データを検索エンジンに伝える構造化マークアップは検索エンジン会社によって異なっていた。しかし米グーグルとBing(米マクロソフト)、米ヤフーの3社がSchema.orgというプロジェクトを共同で発足させ共通の仕様を制定した。

Schema.orgの仕様に従えば、グーグルとBing、ヤフーにおいて将来に渡って統一した構造マークアップを利用できる。やや開発者よりのトピックであるが、検索業界では大きな変化になるのでピックアップした。

ちなみにWeb担の連載コーナーSEOmozでも「Schema.org――SEOに役立つ構造化データの本流が決まったようだ」という記事があるので参考にしてほしい。

また、注意すべき点としては、schema.orgが採用しているmicrodataはHTML5向けの仕様であり、HTML 4.01やXHTMLではmicrodataを導入すると文法チェックにひっかかることがある。現実的な問題はないはずだが、社内ルールで文法チェックが定められている場合は注意が必要だろう。

ビッグキーワードで上位表示した結果、売上が倍増……しなかった
★★★☆☆ 上位表示は能力アピールのため? (インハウスSEO)

思いがけず、ビッグキーワードでの順位が上昇しアクセス数が5.5倍に跳ね上がった。ところが、比例してコンバージョンも上がっただろうと期待したところ、誤差とも考えられるほどの微増でしかなかった。

アクセス数 資料請求 申し込み
5.5倍 1.1倍 1.2倍

社内でSEOを担当しているインハウスSEOさんの実体験であり、次のようにコメントしている。

数字(売上)を追い求めるのであれば、ビッグキーワード単体でSEOを行うことへの労力と時間がもったいないと、私は感じてしまうのです。

実際のところ、ニーズを明確に示すロングテールキーワードから幅広く誘導するほうが、絶対数としてのアクセス数は少なくてもコンバージョンにつながる率は高いだろうことは想像に難くないが、それを裏付けるデータの1つとして参考になる。

しかし同氏は次のようにも述べている。

インハウスSEO担当としては、数字を伸ばすためにSEOに向き合うことが第一条件ですが、それと同時に、社内に対して(自分を評価する上司に対して)SEOの能力がある、ということを分かりやすく伝えるためにビッグキーワードのSEOを行うことも必要かなと思っています。

SEOに詳しくない人にとっては、「SEO = 1位表示」という認識が一般的であろうから仕方のないことかもしれない。だが、上位表示は売上を上げるための手段であり、それ自身が目的ではないことを社内、上司に理解してもらえるような啓蒙もしてほしいと感じた。ランキングを上げることではなく売上を上げることが会社への最大の貢献に違いないのだから。

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